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地雷の方は回れ右➥
【前回までの登場人物】
rbr:3年特務課
sho:3年特務課
ut:4年特務課
_____________________________________
【rbr視点】
shoは何か隠してる。
直感的にそう感じた。
しばらくすると、教官らが点呼を取り始めた。
結果、行方不明者は合わせて6人。
学校中探し回って居なかったのだから、用足しとかそういう事情じゃなさそうだ。
本当に誘拐なのかもしれない。
それが敵国の仕業だとしたら、居なくなった人たちの命の保証なんかない。
良いように利用されてるかもしれない。
4学年生徒A「ねえ、お前がスパイなんじゃないの?」
4学年生徒B「えっ…俺、??」
4学年生徒C「いつも何考えてるか分からないよな」
4学年生徒D「前から怪しいと思ってたんだよ」
(以下学年略)
生徒B「違う、何言ってるんだよ…!!俺はスパイなんかじゃない!」
生徒A「嘘つくなよ、お前なんだろ?」
生徒B「違うって!根も葉もないこと言うなよ!」
生徒C「みんなお前が怪しいって言ってるぜ??」
生徒D「必死で言い訳したって無駄なんだよw」
??「やめろよ」
生徒A「は?」
生徒B「誰お前」
??「その人スパイじゃないって言ってるじゃないっすか」
生徒C「スパイじゃない証拠があんのか?」
??「…スパイだって証拠はあるんですか?」
sho「誰だっけ、あれ、shpくんか」
rbr「多分、そうだと思う」
1人をスパイに仕立て上げようとしていた4人の生徒を止めに入ったのはshpくんだった。
同じ3学年の人だから知ってる。
あまり喋ったことは無いけれど、躊躇うことなく4年の先輩に立ち向かっていく度胸に感心する。
「感心する」、なんて、少し上から目線のような言い方になってしまったかもしれない。
無口で面倒くさがり屋だと聞いていたのに、こんな一面があったのか。
意外だった。
生徒D「てかさ、君には関係ないよね?首突っ込まないでくれる?」
shp「関係ありますよ」
生徒A「どこがだよ」
shp「それは…」
生徒B「あの、もう良いですから、」
shp「え…」
生徒B「その、俺は平気だから…庇ってくれてありがとう」
shp「あっ、ちょっと、」
そのまま、生徒Bは足早にその場を後にした。
shpくんはその場に立ち尽くしていた。
rbrはshpくんのことが妙に気になり、声をかけてみることにした。
rbr「あんさん4年生相手にすごいな」
shp「…はい?」
shpくんは少し困惑したような顔を見せた。
sho「さっきの人のこと庇っとったやん」
shp「庇ったっていうか、普通にむかついたんで」
ああ、やはり。
解釈一致、というのだろうか。こういうところは、今までの印象と変わらないな、というか。
なぜか、少し安心感すらある。
shp「てか、お二人、誰ですか?」
rbr「えっ、知らんの??同じ学年やのに」
shp「あー…俺編入生なんで…」
聞いたところ、shpくんは編入試験を経て3年生からここに入ったらしい。
そういえばそんなこともあったか。
士官学校の編入試験で、飛び級で入るのはかなり珍しい。
はじめから3年生相当の実力を持っていたのか、?
shpくんとは色んな話をした。
好きなことは寝ることとパソコンいじりで、嫌いなことは面倒くさいことだそうだ。
自分の興味のあること以外は全く覚えられないし覚えようともしないみたいだ。
面白い人だなと思った。
sho「へー…shpくんって友だちとかいるん?」
rbr「失礼やなお前」
shp「まあ一応いることには、いる」
sho「まじか〜、仮に『いない』って答えが返ってきたら、俺らが1番最初の友だちやなって言おうと思ってたのにw」
shp「…!!」
rbr「俺らもう友だちやろ?…って、shpくんがどう思ってるかは分からんけどな」
shp「……まぁ、考えときますよ、」
次の日の朝。
この日はやけにベルの音がうるさく聞こえた。
今日から本格的に訓練が始まるというのに、今日という今日に、身体はいつもより怠かった。
というのも、昨日からあまり眠れていない。
この数日間___いや、とは言っても2日の間で、目まぐるしいほど色々なことを経験した。
試験にshoのこと、何よりスパイについての問題。
考えれば考えるほど答えから遠ざかっていく気がする感覚。
教官「君たちは特務課の試験を見事に突破した選ばれた優秀な戦士だ。おめでとう」
「だがこんなところで浮かれている場合ではない。ここからが本当の本番であり、始まりに過ぎないのだ」
「本日より実戦形式の訓練を始める。決して気を抜かず、心してかかるように」
周りの生徒たちは「はい」と口を揃えて応える。
教官の指示が終わった後は、「はい」と応えるのが絶対的な決まりだった。
rbrも、それに乗じたつもりだった。
そこから先の話は、なんとなく聞いていた。
どうやら、今日から3年の選ばれし戦士(?)たちは皆、特務課の4年の寮に移動しなければならないらしい。
そして、しばらく本館から10kmほど離れた別館で3年と4年だけで隔離生活をする。
そこで、実戦的な訓練を行う。
実戦的、というのは、「実際の状況を見通して行う訓練などに対して、実際に人が誰かと戦う形式」のことを指すらしい。
「実践」と、「実戦」の違いも、なんとなく分かった。
要は、最新の注意は払うけれども、実際の戦闘があるため、命の保証はできないってことだ。
士官学校を卒業し、どこかの部隊に入れば、いつ任務に駆り出されるか分からない。
それを想定して__ってことらしい。
shoはそんな教官の話にうっきうきの様子だったが、rbrはあまり乗り気じゃなかった。
ただ、決まり切った制度や予定には逆らえない。
教官は長い長い話の最後にこう言い残した。
教官「これから別館へ移動する」
「3年生は90分以内に自室の荷物を全てまとめて講堂へ戻って来い。時間内に来なかった者は置いていく」
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