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コメント
3件
なんかすちくん珍しく静か!!(初コメ失礼しますm)(そして普段の動画でこういう時絶対すご!っとか言ってるから珍しくてとっても好きです)
わあ……素敵なエピソードでしたね。 泊まり込みの星観測、楽しそうで何より、六人の距離感がすごく自然に描かれていて、読んでいて一緒に屋上にいる気持ちになりました。流れ星が降るシーンも美しかったです。須千さんの「ほんとうの幸いって、何だろう。」というつぶやきがすごく心に残りました。普段はああ見えて、彼女にも何か大切な過去があるのかなって、気になります。
六月下旬。
梅雨の合間に訪れた、よく晴れた日のことだった。
蘭「今夜、泊まり込み観測やります!」
放課後の天文部。
蘭の声が屋上に響く。
こさめ「泊まり込み?」
こさめが目を輝かせた。
蘭「そう!」
捺「マジ!?」
捺も勢いよく立ち上がる。
捺「学校に泊まれるん!?」
尊琴「正確には屋上じゃなくて第2多目的室やけどねぇ」
尊琴が補足する。
尊琴「でも夜通し観測できるよ」
こさめ/捺『最高じゃん!』
こさめとなつは顔を見合わせた。
天文部に入ってから初めての宿泊観測。
しかも雨が続いていたこともあって須千が入部してからは初めての天体観測だ
須千「いるまちゃん来れる?」
須千が尋ねる。
いるま「バスケ部の練習終わってからなら」
捺「さすが兼部勢」
こさめ「大変そう」
いるま「慣れた」
いるまは苦笑した。
須千「らんらんは?」
蘭「もちろん参加します!」
こさめ「部長だから?」
蘭「部長だから!」
捺「便利な言葉だな」
捺が呆れたように言う。
また笑いが起きた。
こういう時間が、こさめは好きだった。
天文部に入るまでは、放課後なんてただ家に帰るだけだった。
でも今は違う。
ここに来れば仲間がいる。
笑い声がある。
星の話ができる。
それが少し嬉しかった。
◇◇◇
そして夜。
学校の明かりが消えた頃。
六人は屋上に集まっていた。
こさめ「おぉ……」
こさめは思わず息を呑む。
空いっぱいに星が広がっていた。
街明かりの中でも分かる。
無数の星。
天の川。
夏の大三角。
ことみ
73,314
485
40
424
どこまでも続く夜空。
須千「綺麗……」
須千がぽつりと呟く。
その声はいつもより少しだけ優しかった。
こさめ「すっちーも星好き?」
こさめが聞く。
須千は少し考えてから答えた。
須千「うん。」
そして空を見上げる。
須千「昔から好きだった。」
どこか懐かしそうな声だった。
しかし、その意味をこさめはまだ知らない。
蘭「よし!」
蘭が望遠鏡の前に立つ。
蘭「観測開始!」
捺「急に部長っぽい」
蘭「急にって何!?」
いるま「普段が普段だから」
蘭「いるませんせー!?」
笑い声が上がる。
いるま「いくら6月とはいえ流石に夜は肌寒いな」
尊琴「くしゃみっっ!!」
こさめ「みこちゃん何そのくしゃみww」
捺「くしゃみっていうくしゃみする人初めて見たw」
観測会は賑やかだった。
月を見たり。
星座を探したり。
尊琴が星の解説をしたり。
蘭が間違った知識を自信満々に話して怒られたり。
尊琴「らんらん、それ違うよぉ」
蘭「え?」
尊琴「全然違う!」
蘭「えぇ!?」
尊琴「部長しっかりしてください!!」
蘭「副部長が怖い!」
そんなやり取りに全員が笑った。
気づけば時間は深夜になっていた。
六人はレジャーシートの上に寝転がる。
夜風が気持ちいい。
空には満天の星。
捺「なぁ」
捺がぽつりと呟いた。
捺「流れ星とか見えねぇかな」
こさめ「この時期なら見えるかもね」
こさめが答える。
捺「願い事考えとこ」
こさめ「何お願いするん?」
捺「秘密」
こさめ「絶対思いついてないでしょ」
捺「バレた」
また笑い声が広がる。
その時だった。
須千「……あ」
須千が空を指差した。
須千「見て。」
全員が顔を上げる。
一筋の光。
夜空を横切る流れ星。
そして、
もう一つ。
さらにもう一つ。
こさめ「流星群だ……!」
こさめの声が震える。
無数の流れ星が夜空を駆け抜けていく。
まるで空そのものが輝いているみたいだった。
「すご……」
誰かが呟いた。
それが誰だったのかは分からない。
ただ、全員が空を見上げていた。
その光景に心を奪われていた。
須千も静かに流れ星を見つめている。
そして誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いた。
須千「……ほんとうの幸いって、何だろう。」
夜風がその言葉をさらっていく。
星は降り続ける。
まるで六人の未来を照らすように。
夏の夜空は、どこまでも美しく輝いていた。