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露日家の女🥃♥️🌸🔪🎌
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僕のお父さんはすごいのです。
大勢の子供達を1人で育てているのです。
僕は長男ですが、子供を育てることやお世話は苦手です。僕も子供ですが、子供や赤ん坊の鳴き声が煩くて仕方ないのです。
でもいつか、僕はお父さんのように、沢山の子供にしたわれるような大人に、なりたいのです。
そんなお父さんは月に1度、僕達をある所へ連れて行ってくれます。
僕たちの住む家の近くの墓地です。
お父さんはそこに行くと、僕たちをその墓地の隣にある公園で遊ばせます。
でも僕はお父さんが何をしているのか、気になって見てしまいました。
お父さんは寂しそうにしていました。
ですが、笑っていました。
なにか話していました。
寂しそうに、楽しそうに。
僕たちの前では、決してそんな表情を見せないお父さんが、あのお墓の前では見せていることに、幼子の好奇心が働きました。
お父さんが仕事でいない隙に、こっそりお墓に行きました。
お墓は見た事ない形をしていました。
カンジ?というもので彫られていました。
まじまじ見つめていると、女の人に話しかけられました。
「この女の知り合い?」
綺麗な人でした。
僕たちより真っ白で、でもきっと白人ではない。この人の「白」は純潔とかそういう類の神聖なもの。少し不思議だったのが、首の痣。
「うん。お父さんがよくここに来るんだ。このお墓の前でよくお話してる。 」
「そう……」
少しの沈黙の後、後ろを振り返ると誰もいませんでした。
昼間でしたが幽霊だと怖くなり、
急いで家に帰りました。
それからまた、墓参りの日が来ました。
でも、お父さんは険しい顔をしていました。
いつもの、寂しそうな、楽しそうな表情ではなく、本当に怒っているような……
怖いもの知らずなベラルーシが、
「このお墓には誰がいるの?」と聞きました。
こんな表情の時に。
お父さんは答えませんでした。
家に帰ると、お父さんは部屋に篭もり、
「何故、無視する!?」「矢張りまだ躾が足りないか!?」などと叫び散らかしました。
ベラルーシは自分のせいでお父さんが壊れたと、少ししょんぼりしていました。
僕は、あの幽霊の女の人と、あの墓に眠ってる人は同じで、きっとお父さんの恋人が、お友達か……僕らのお母さんなのかもしれません。
お父さんに首を絞められ、殺された時にあの首の痣ができたのだと思います。
お父さんはその後すぐに死にました。
表向きは行方不明になりましたが、
首吊りです。あのお墓の近くの木で。
僕か第一発見者です。
遠くで見つけた時、そばにあの幽霊がたっていました。とても悲しそうにしていました。
あの人がお母さんだと思います。
首を絞められ殺されたのに、殺した人が死んで悲しむなんて、きっとドMなんでしょう。
ベラルーシに似てますね。
僕はきっと、あの人と親子じゃなかったら、好きになっていたと思います。
いいえ。今もです。
名前も知りませんが、愛しています。
もし僕が死ねば、悲しんでくれるでしょうか。
コメント
1件
影時雨さん、第1話読ませていただきました。 この語り手の、どこか無邪気でありながら達観したような口調がすごく印象的でした。「お父さん」の行動と、あの女性の首の痣、そして最後の「もし僕が♡♡♡ば、悲しんでくれるでしょうか」——この一文で全部が反転するような、背筋がひんやりする感覚が忘れられません。1話でここまで引き込まれるのは久しぶりです。続きが気になります……!