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kaede🍁
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みら

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#AI
みら

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仕事を終えた目黒は、一人で家へ帰ってきた。
玄関のドアを開ける。
「ただいま……。」
返事はない。
以前からそうだったはずなのに、今日はその静けさが妙に胸へ刺さった。
靴を脱ぎ、リビングへ入る。
「……。」
広い。
一人で暮らすには広すぎる。
ソファを見ても、ダイニングテーブルを見ても、何かが足りない。
誰かがそこに座っていたような。
誰かが笑っていたような。
そんな感覚だけが胸に残る。
「何なんだろ……。」
目黒は小さく呟いた。
記憶にはない。
それなのに、この部屋には確かに誰かがいた気配が残っている。
まるでその人だけが、きれいに切り取られてしまったようだった。
寝室へ向かう。
クローゼットを開けると、片側だけが不自然に空いていた。
ハンガーだけがいくつも揺れている。
「……こんなに空いてたっけ。」
自然とその空間へ手を伸ばす。
そこには何もない。
けれど、以前は誰かの服が並んでいた。
そんな気がしてならなかった。
「阿部さん……。」
その名前を口にすると、胸が締め付けられる。
寝室のベッドへ腰を下ろす。
一人で寝るには広すぎる。
無意識に隣へ手を伸ばす。
冷たいシーツしかなかった。
「ここで……。」
「一緒に寝てたのかな。」
答えてくれる人はいない。
目黒は左手を見つめた。
薬指を親指でゆっくりとなぞる。
事故のあと、阿部が外した指輪。
その感触だけが、まだ指先に残っている気がした。
「阿部さんとは……。」
「どうして別れたんだろう。」
聞いても誰も教えてくれなかった。
「本人が悪かったって言ってた。」
それ以上は誰も話そうとしない。
メンバーの表情を見るたび、それが本当ではないような気もした。
それでも、確かめる術はない。
「早く……。」
思わず言葉が漏れる。
「早く、この家に戻ってきてほしい。」
その瞬間、自分で自分の言葉に驚いた。
「何言ってるんだ、俺……。」
別れた相手なのに。
理由も覚えていないのに。
どうしてそんなことを願ってしまうのか。
目黒は両手で顔を覆った。
「思い出したい……。」
阿部と過ごした時間を。
笑い合った日々を。
どうして別れることになったのかを。
全部。
全部思い出したい。
必死に記憶をたどろうとする。
しかし頭の中には白い霧がかかったように何も浮かばない。
阿部の笑顔も。
声も。
触れた温もりも。
何一つ思い出せない。
「っ……。」
どうしようもない悔しさが込み上げる。
涙が一粒、頬を伝った。
「どうして……。」
「どうして思い出せないんだよ……。」
静まり返った部屋に、かすれた声だけが響く。
広すぎるベッドで一人、目黒は記憶を失って初めて、声を殺して涙を流した。
コメント
8件
ここでマテは辛い、気になって仕方が無い😭
💚の気持ちも、🖤の心と身体は忘れてないのも、メンバーの2人を思う気持ちも…何もかもが涙でした…😢 続きを楽しみにしています!

相手を想ってのすれ違い系大好き❤切なくてキュンキュンします 早く続きが読みたいです!