コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺が好きになったのは、あることがきっかけで笑うことが出来なくなった
少し不思議な女の子だった
俺は毎日不思議な夢を見る。
何も無い緑が広がった場所で、女の子が1人ぽつんと立っている。
青く広がった雲ひとつない空をただ眺めている。
俺はその女の子が誰だか知らない。
だけど、どこか懐かしくて泣きそうな気持ちになる。そして俺はこう叫んでいる。
「るいーーー!!!」
「っ!!」
ピピピピッ
機械的な音で俺は目を覚ました。
すぐにスマホのアラームを切りため息をつく。
「起きなきゃ」
そんなことを呟いて朝の支度をするために体を起こす。
「??」目の下が乾いた感じがした
あの夢で泣いたのだ、なんでこんなに悲しいんだ?
こんなことを考えていては遅刻すると急いで支度をする。
「いってきまーす」
家にだれもいない。母さんは朝早くに仕事に出て、父さんは出張。
家のドアの鍵をして学校に向かう。
自分と同じ制服の高校生がいる。
「今日の体育持久走なんだよー?!だるくねー?」
「放課後駅前に新しく出来たカフェ行こーよ!」
なんて言う会話が聞こえる。
朝から元気だなと心の中で呟く。
しばらく歩いていると、その先に女の子が歩いていた。
ヘッドホンをつけていて、少し不思議な雰囲気。どこか見た事あるな、って思った瞬間気づいてしまった。
夢の中の女の子だ。
後ろ姿しか見たこと無かった。だが、あの夢の子だ、間違いない。
るりだ、、
なんて思っていたら目が合ってしまった。
しばらく目を合わせて少し気まずくなり
「君、どこの高校?」
なんて口が勝手に動いてそんな言葉を発してしまった。
「…今日からここの高校、」