コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※学生パロ mbkn要素あり
(shkknは付き合ってますが、公言はしていない感じです。)
shk視点
「おいお前マジかよっ!ww」
「それはないわ!w」
授業が終わって、みんなが次の授業の準備をしている休み時間。 特にやることもないので、スマホを弄っていると、 教室の後方から、複数人の豪快な笑い声が聞こえてきた。 大きな声で話しているため、嫌でも会話の内容が耳に入ってくる。
…どうやら「そっち系」の話をしているらしい。 男子校で男子しかいない空間だから、仕方ないとはいえ、 教室でそういう話をするのは、少しどうかと思うが…。 生憎、俺はそういう話題に乗るのは苦手だ。 巻き込まれないよう、 聞こえないフリをすることにして 俺はスマホのゲームアプリを開いた。
数分後
「てかさ、俺最近思うんだけどよ〜
きんときってなんかエロくね?w」
ピクリ
聞こえないふりをしようと思ったが、 ひとりの男の口から出た言葉に、耳がピクリと反応してしまった。
(きんとき…?)
今、この場には、いない恋人の名前が出てきて、 ゲームする手はそのままに男の話に聞き耳を立てる。
「はぁ?wお前ホモなん?ww」
「 そーゆーんじゃねぇーよ!」
「…いや、なんつーか腰周りの感じとかが、 なんかエロいっつかーw」
(きんときが…エロい…)
男が言った言葉を脳内で繰り返す。
……まぁ、男が言うことも分かる。 きんときの、バランスよく鍛えられた腹筋に、
くびれのある細い腰のライン。 加えて、クリッとした目に、色気のある泣きぼくろ。 ぶっちゃけ、どの部分を切り取ってもエロいと思う。
でも、分かるとはいえ、 恋人が俺以外のヤツにそーゆー目で見られているのは、 いい気がしない。 少し苛ついた気持ちを持ちながら、 気を紛らわそうと画面をタップする。
…が、集中ができず中々上手くゲームが プレイできない。 その証拠に、弱い敵なのに 俺の操作するキャラは、何度もダメージを食らってしまっていた。
後ろできんときのことで盛り上がっている奴らに
『きんときは俺のもの』だと、 言ってやりたい欲求に襲われる。
…まぁ、きんときが嫌がるから、ゼッテーしねーけど。
「てか きんとき、彼女とかいなそーだし、
ワンチャン頼んだらヤれんじゃね?w」
…前言撤回。
やっぱり言いふらしたい。
ゲラゲラと下品に笑う男に、 とうとう我慢の限界になって、後できんときに怒られる覚悟で
『俺のもの発言』をしようと思って席を立ったとき、、、
ガラッ
「シャークん!」
教室のドアを開けて、 俺の愛しい恋人が顔を覗かせた。 どうやら、先生に頼まれていたプリントを運び終わったようだ。 流石に、本人のいる前でそーゆー話はできないのか、 男たちの話題は別のものになった。 どうやらきんときは、男たちの会話は聴こえてなかったようで いつも通りの様子で俺に駆け寄ってきた。 まだ少し苛立つ気持ちはあるものの、 ホッとしながら、再び席に座る。
「え、やば!ゲームオーバーになってんじゃん!w」
「え、?あ、ほんとだ!やべー!!」
俺のスマホの画面を見ながら、 そう笑うきんときを見て、我に返り、 俺は慌てて画面をタップした。
放課後
「きんとき、帰ろ。」
HRが終わってきんときに話しかけると、 きんときは、申し訳なさそうに俺を見た。
「ごめん、手伝い頼まれてんだよね。 先帰ってて!」
「…そっか。了解。」
まぁ、きんときが頼まれごとをされるのは、 珍しいことでは なかったので 俺はなんの疑問も持たないまま、 一人で教室を出た。
昇降口
いつも通り昇降口に向かうと、 休み時間に、きんときのことを話していた男の友人がいた。
「あ、シャークんひとり?途中まで一緒に帰らね?」
「別にいいけど…今日はアイツは一緒じゃねーの?」
アイツとは、きんときのことをエロいといった男だ。 アイツとよく一緒にいるイメージがあったから、 なんとなくそう尋ねた。
「いやさー、なんかさっきアイツに
〝きんときに頼み事あるから、 先帰ってて″
って言われたんだよねー」
「え…?」
頼み事ごと?きんときに?
休み時間の男の言葉が頭をよぎった。
…嫌な予感がする。
「だからさ、シャークんと帰ろーかなって、、、
え、どったの?」
考え込む俺の顔を、心配そうに覗き込んでくる。
「…!ちょっと忘れ物したから取り入ってくるわ。」
「え、あ、、りょーかい…?」
ちょっと様子を見るだけだ。 何もなかったら帰ってこればいい。 そう思いながら、俺は足早に教室に向かった。
kn視点
教室でシャークんと別れたあと、 準備室へ向かった。 俺に頼み事をした男曰く、
『空き教室に物があるから運ぶのを手伝ってほしい』、 とのことだ。
物を運ぶくらいだったら俺ではなく、 仲の良い友達に頼めばいいのではないか、と思ったが
生憎、頼まれごとは断れない性格なので 早く終わらせて帰ろう、と準備室へ向かった。
ガラッ
ドアを開けると、薄暗い準備室に置かれている机の上に 頼み事をした男が座っていた。
「ごめん、 遅かった?」
「別にいいぜ?」
「で、運ぶ物ってどれ?」
そう言いながら男に近づくと、 男の口がニヤっとしたような感じがした。
ガシッ
その瞬間、男に俺の手首を掴まれた。
「え、、?」
「なぁ、きんときって彼女いんの?」
突然のことに頭が回らず、 男の問いかけにも、パッと答えることができなかった。
頭に、はてなマークを浮かべていると 男がさらに手首を強く掴んだ。
「いんのって聞ぃてんだけど?」
「え、あ、、いない、けど、、」
まぁ、シャークんは彼女じゃなくて、彼氏だし…
「…ふーん、そ。」
グイッ
「え、、うわっ!」
男はそういうと、俺の手首をグイッと引っ張って、 バランスを崩した俺を、ドスっと硬い床に押し倒した。
「、、え?」
意味が分からず、俺を押し倒した男を見上げる。
「きんときさー、彼女いないんだったら俺の相手してくんね?」
「…は?」
何を言っているんだこの男は。
「あ、相手ってどーゆー、、、んっ!?」
どういうことか問いただそうとすると、 唇に柔らかい感触がした。
突然のことで、 男にキスをされたのだと 気づくのには時間がかかった。
(は、?はッ?まって、まって、、!!キモいキモイっ!!)
だんだん脳が追いついてきて、 されていることを理解した途端、 全身に鳥肌がたった。 だが、必死に手足をばたつかせて抵抗しようとしても 男は、俺よりも身長も力も強く、 俺はあっけなく押さつけられた。
ニュルッ
しかも俺が少し口を開けてしまった瞬間に 口内に舌を押し込まれた。
「んッ″〜!!んふッ、んぅッ!」
シャークんのキスとは違い、乱暴で自分勝手なキスに 気持ち悪さも相まって、涙が出る。
「ぷはッ、、お、お前、マジなにしてんのっ、、!?」
唇が離れた途端、俺は声を荒げた。 だってこんなの…もし冗談だとしてもタチが悪すぎる。
涙目のまま、必死に男を睨みつけると、 男は、またニヤリと口角を上げた。
「いいねぇー、その顔。めっちゃエロいし唆る♡」
その男の顔に、恐怖を覚える。
このままでは襲われてしまう。
…逃げなくては。
本能的にそう思い、体を捩り、這って逃げようとする。
「おい、逃げんなよ。」
「ひッ!」
でも男に腰を掴まれ、阻止された。 喉から引き攣った声が出る。
「逃げないように、こうしとかねーとなぁ?」
さらに男のネクタイで 手首を纏めて、頭の上で固定されてしまい、 本格的に、逃げることができなくなってしまった。
「あッ、あッ……」
恐怖で声も上げることができず、 ただ…男の下で震える。
「じゃあ、きんとき。楽しもうなぁ?♡」
スルッ
男の手が、俺のワイシャツの中に入ってくる。 脇腹から腹筋にかけてを、ゆっくりと撫でられる。 気持ち悪い、怖い、逃げ出したい…。
目の前の恐怖に、ポロポロと涙が溢れた。
「あッ、や、やだッ!やめてッ! や″ッやめてくださッ!」
出来てもない抵抗を必死にしても 目の前の男は、やめてくれなかった。
「やだッ!やだぁ″ッ!」
俺は泣きながら、俺のズボンのベルトを外そうとする 男の手をただ、見つめることしかできなかった。
あとがき。
色んなカプ書きたかったので 小説のタイトル変えました。
この話の続きは、明日ぐらいには出します。