テラーノベル
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こういうシチュエーションが好物です。
この作品はknlo中心です。
⚠️監禁⚠️
⚠️非人道的描写⚠️
⚠️knlo⚠️
⚠️今後los総受け⚠️
この先伏字がありません。
以上のことが大丈夫な方のみお進み下さい。
『レオス、喉乾いてない?』
『ご飯作ったよ。』
『お風呂沸かしたから入ってね。』
『髪の毛乾かしてあげる。』
「……うぅん…。」
叶に監禁されて数日。意外に束縛をされることもなく日々が過ぎていった。
定期的に部屋に運ばれる飲み物、
栄養などを考えて作られているであろうご飯、入浴剤やボディケア用品まで揃っている浴室、遠くなければ近くもない距離感。
ここまで至れり尽くせりだと監禁されている自覚も湧かない。それどころかこのままでいいとではと思ってしまう。
しかしこれは立派な犯罪だ。早く逃げないとどうしようもない。
毎日脱出経路を考えてはいるが、窓はないし換気扇らしきものもない。唯一の出入口であるドアは叶が鍵を持っていて自由に出入りできない。
つまり、脱出もする事ができない超ハードゲームという訳だ。
「何なんだここ…どうしようかなぁ〜!?
逃げ道すらない! 」
近くに叶がいるかもしれないというのにバカデカボイスで嘆く。
壁を壊すか、など馬鹿げた発想もあったが当たり前に手段がないので諦めた。
ベッドで寝転がっていたらガチャと扉が開いた。
「レオス、何かあった?すごい音したけど…。」
「えっ!?いや、その、…足ぶつけちゃって!
その時に大声出したからですかねぇ!?」
「どうやってぶつけるんだよ笑笑」
苦し紛れの言い訳も何とか通ったみたいだ。
良かった、機嫌を損ねなくて。
叶が機嫌が悪くなる時は決まって、レオスが外のことを聞いた時だった。
自分のライバー活動のことを聞いた時、表情が冷たくなって『僕よりそっちの方が気になるんだ』と責め続けられたのだ。
それから外の事は聞いていない。
人の感情とは存外難しいものだと思う。
その時、バイブ音が鳴った。
「げ、葛葉からだ。」
叶は明らさまに顔を顰め、スマホを片手に慌てて部屋から出ていった。
部屋の鍵を閉めずに。
「…これ、チャンスか。」
自分はこの家の間取りなんて知らない。
それどころかここがどこなのかも分からない。
けれど今の状況を打破するためには、ここから出ていくしかないのだ。
部屋から出ていってすぐ叶に会うかもしれないし、家から出られてもまた居場所を見つけられて捕まるかもしれないが、物は試し。全力で逃げるしかない。
「……でもこれどうしようなぁ!?」
ぎゃんと絶叫し足をバタバタさせる。
その足には、初日に絶望したあの鎖が嵌められていた。
普通の人間じゃまず素手でなんて引きちぎれない。南京錠はかかっているがピッキングなんてできないし、鍵がないと解錠はできないだろう。
「なんとか調達するしかないか…。」
幸い数日過ごし、逃走心はないと判断されたのか行動範囲は部屋の四隅まで行ける程に伸ばされている。
周囲にはパイプ椅子とテーブルと本棚。
とても鎖をちぎる程の威力のものはなさそうだ。早くしないと叶がやって来る。
「……あれ?」
鎖をよく見ると、連結部分が少し錆びていた。一部分だけだったので今まで気付かなかったが、これは好都合だ。
すぐさまパイプ椅子の所へ近づく。
前叶が椅子の足が取れたと言っていたのを聞いていたから実践したい。
「外し方…あっいけたわ。」
足を外して、錆びた連結部分に思い切りパイプをぶつける。 まぁまぁな音がしたが、脱出するのになりふり構っていられないだろう。
数回当てると鎖が壊れた。叶はまだこちらに来ていない。
「早くしないと……!」
鎖を壊せたことによる安堵より先に、叶に見つかるのではないかという恐怖が一気に襲ってきた。
早くしないと彼がやってくるかもしれない。
竦む足を叩いて、レオスは部屋を後にした。
#hbkn
たべ
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コメント
1件
うわあ、読んでて息を詰めました……。監禁されているのに「至れり尽くせり」で、逃げなきゃという焦りとこのままでもいいかもという甘えの狭間で揺れる心情描写、すごく引き込まれました。葛葉からの着信で鍵を閉め忘れる「チャンス」の訪れ方、一気に駆け出したくなる展開ですね。鎖の錆びた連結部に気づく観察眼、そこからパイプ椅子の脚を外す応用力、逃亡者としての機転が光って好きです。次、どうなるんだろう……!