テラーノベル
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「どういうつもりで【TOHTA】で働いている? 全くの無自覚の阿呆なのか、策士なのかどっちだ」
顔がこわばったのが分かった。
【TOHTA】に勤めていること自体を、どうして他人に非難されなければならないのだ。ましてこんな、ただ一度顔を合わせただけの人に。
彼は私の顔が歪んだのを見逃さず、畳みかけるように言った。
「……全く無自覚ってわけじゃなさそうだな」
「何のことですか?」
しらばっくれようとしたところで、そこで、女将さんが再び入ってくる。
私たちの間の緊迫した空気に女将さんは眉をひそめたけれど、明るい声で今日の食材の説明をして出ていく。
よけいな詮索をしないあたりは慣れているんだろうなと思わされた。
ふすまが閉まってしばらくして、彼は再び口を開く。
「食えよ」
「食べる雰囲気ですか?」
「食わなきゃ後が怖いんだよ。……警戒するなよ。別にアンタを脅そうとかそういうことを考えているわけじゃないんだ。食事に関しては楽しんでくれ」
「そんなこと言われたって無理です。急にこんなところに連れてこられて、訳の分からないことばかりで」
「それもそうか。でも、……どこまで言ったらいいもんか」
彼は困ったように首のあたりをかくと、考えをまとめるようにゆっくりと話し出す。
「俺は、遠田社長からWebセキュリティの解析を頼まれている。二ヵ月前からだ」
「顧客情報の漏れがありましたもんね」
「それは知ってるのか。そんなにお花畑でもないんだな」
「自分の会社の不祥事くらい知ってますー!」
コメント
1件
第13話読んだよ〜!突然の拉致からの緊張感がすごかった😳 「食わなきゃ後が怖いんだよ」って言われて「食べる雰囲気ですか?」って返す主人公、強気でかっこいいね💪✨ 最後の「自分の会社の不祥事くらい知ってますー!」も、ちょっと怒りとツンデレ混ざってて好きだわ〜💕 2ヶ月前からセキュリティ解析って…何か大きな秘密がありそうで続きが気になるよ!次の話楽しみにしてる🌸
鷹槻れん

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鷹槻れん

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