テラーノベル
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ひまりはしばらく何も言えなかった蓮の言葉が、頭の中ぐるぐるしてる。
“待ってる”
“変わったって思わせたい”
「わかんないよ」
ひまりがぽつって言う。
目にはもう涙溜まってた。
「なにが本当かわかんないの……」
声が震えてる。
「蓮くんが今言ってることも、 前まで莉央ちゃんたちに言ってたことも、 どこまで本気なのかわかんない」
ぽろって涙落ちる。
蓮は何も言えない。
「わたしだって信じたいって思ってるのに、 でも怖いもん……」
その顔見た瞬間。
蓮の胸がぎゅっとなる。
でもひまりはそのまま首振った。
「ごめん……」
涙拭きながら、一歩下がる。
蓮は反射的に腕掴みそうになる。
でも止まった。
今追いかけたら余計ダメな気がした。
ひまりはそのまま引き返す。
「ひまり!」
蓮が呼ぶ。
でもひまりは振り返らない。
「今ちょっと無理だから」
泣き声のまま、そのまま走って行ってしまう。
足音が遠ざかってく。
蓮はしばらく動けなかった。
追いかけられなかった。
美咲は少し離れたところで、その横顔を見てた。
そして、苦しそうに小さく笑う。
「ほんと変わったね」
蓮は何も返さない。
ただ、ひまりが消えた廊下ずっと見てる。
泣かせたこと後悔して、 追いかけたいの我慢して、 ひまりの言葉ばっか考えてる。
美咲はそれ見て、胸の奥じわって痛くなった。
たぶんもうあの頃の蓮は戻ってこない。
そしてわたしのもとにも。
蓮はほんとに、
ひまりのこと好きになっちゃったんだって。
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🫧想美🎐🍏
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蒼乃 月
31