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最後の一人、シーデッドが転移口に入ろうとした時、後ろで金属の音がした。
キン!
シーデッドは剣戟を受け止めた。
「1000年ぶりだ、零連。相変わらずだな。」
「正直、あの時、君たち2人が生きていた事には驚いたよ。どうやって生き延びたんだい?」
「教える義理がない。」
「分かった。何故かは解明された。とりあえず…もう一度死んでくれ。」
零連村樹洛は斬りかかってきた。それをシーデッドは受け止めるが…
「遅すぎる。」
物凄い速さで次の攻撃態勢に移り、突いてきた。零連は、勝利をほぼ確信した。
しかし、その刀は途中で止まった。
「!?…やるじゃないか!まさか君が魔法を使えるようになるとはね。」
シーデッドは、結界でその身を守ったのだ。
次に、2人は、どちらも次の攻撃で決着をつけようと思い、最強技を選んだ。それは、”刀で直接闘う”という従来の戦い方を逸したものだった。
“天戯跋渉”
一瞬にして距離を詰め、相手を”抜刀の衝撃”で破壊する。魔法介在で、全ての種類のものを破壊できる。2人が同じ技を選んだのは偶然だった。ほぼ同じスペックの2人がほぼ同じ技量で繰り出した技で、2人は相打ちとなった。両者が地面に崩れた。生きてはいるが、弱っている。
零連の引き連れてきた内のある兵が銃を撃ち、シーデッドの頭を横から穿った。
「すぐには死にはしない。前も撃たれたから、知っているだろう?一応説明してやる。君は10分後に死ぬ。実験台になってもらうよ。あの日のように。」