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あんまりいい設定が思いつかない
tnがzmを監禁してます
どうぞーー
窓の外から、鳥の鳴き声が聞こえる。
ゾムは机に頬杖をつきながら、本のページをめくっていた。
「なあ、トントン」
「なんや」
ソファで新聞を読んでいたトントンが顔を上げる。
「外ってどんな感じなん?」
その言葉に、トントンは静かに笑った。
「なんでや急に」
「本読んでたら気になって」
ゾムは開いていたページを見せる。
青空の下を駆ける少年の挿絵だった。
「こんなとこ、ほんまにあるんかなって」
「あるで」
「へえ」
ゾムは目を輝かせる。
トントンはその顔を眺めた。
幼い頃から変わらない顔。
自分だけを信じる目。
それを見るたびに満たされる。
「でも危ない場所や」
トントンは言った。
「危ない?」
「せや」
新聞を畳みながら続ける。
「外にはな、人を騙すやつもおるし、襲うやつもおる」
「怖いなあ」
「せやろ」
ゾムは素直に頷く。
疑いもしない。
昔からそうだった。
トントンが言ったことを、そのまま受け入れる。
「俺、外出たらあかんもんな」
「当たり前や」
即答だった。
ゾムは少し笑う。
「トントン、昔からそればっかり言うよな」
「事実やからな」
トントンは立ち上がり、ゾムの頭を撫でた。
柔らかな茶髪が指の間を滑る。
「ゾムはここにおればええ」
「そっか」
「俺がおるやろ」
ゾムは嬉しそうに笑った。
「せやな」
その返事を聞いて、トントンも満足そうに微笑む。
⸻
夜。
ゾムが眠ったあと。
トントンは寝室の扉を少しだけ開け、中を覗いた。
規則正しい寝息。
安心しきった顔。
トントンはベッドの傍らに腰を下ろした。
「ほんま、ええ子やな」
小さく呟く。
ゾムは何も知らない。
この家の玄関が常に施錠されていることも。
窓が開かないよう細工されていることも。
外に出る手段がないことも。
知らない。
知る必要もない。
トントンはそう思っていた。
ゾムは純粋だ。
だから守らなければならない。
外の世界から。
他人から。
そして何より――自分以外の存在から。
もしゾムが外を知れば。
友人を作るかもしれない。
大切な人ができるかもしれない。
自分の知らない世界を愛してしまうかもしれない。
そんなものは必要ない。
ゾムには自分がいる。
それで十分だ。
「俺がおればええもんな」
眠るゾムの髪を撫でる。
ゾムは目を覚まさない。
完全に信頼している証拠だった。
トントンは満足そうに目を細めた。
罪悪感はなかった。
後ろめたさもない。
自分は間違っていない。
ゾムはここにいるべきだ。
自分の隣に。
ずっと。
永遠に。
そう信じているのだから。
コメント
2件
お話好きすぎるっ! チャッピーがこれ考えたとしたらチャッピーは天才なのでは、???
第3話、読ませてもらいました……🥀 トントンの「守る」が完全に執着の形になってて、すごく丁寧に描かれてるなって思いました。ゾムが外に興味持ち始めた時の、トントンの返しの速さと笑顔の裏にある支配がぞわぞわします。 特に夜の寝室のシーン、罪悪感が一切ないっていうのが逆に怖くて、でもそこがこの作品の魅力なんだろうなって。 続きがすごく気になります……