「不良品」
灰谷竜胆くんの夢小説です。
死ネタ・創作幼少時
以上が含まれます。
地雷さんの視聴はお勧めしません。
・
・
・
昔から体が弱かった。
だから私は、みんなが外で遊んでる時もずっと教室でお絵描きしてたんだ。
「なにそれ」
いつもと同じように絵を描いていたら、
後ろから声をかけられたんだ。
振り向いたらそこには
知らない子がいた__。
夢「……誰?」
?「俺は今日からここに来た」
竜胆「灰谷竜胆だ。」
夢「竜胆……」
竜胆「そう。で?」
竜胆「お前は何してんだよ」
夢「私、、、?」
竜胆「お前以外に誰がいんだよ」
竜胆「みんな今外でドッチボールしてるぞ」
夢「私は……」
夢「体が弱いから、運動できないの……」
夢「だからずっと1人で絵を描いてるんだ」
竜胆「へぇ……」
そう言って彼は私の前に来て、
私の前の席に座った。
竜胆「海?」
夢「そうだよ。」
竜胆「なんで海なんだよ」
夢「私の夢だから」
竜胆「は?」
夢「海を見るのが、私の夢なの……」
竜胆「……そっか」
それから、私と竜胆は小学校を卒業して、
中学、高校と、卒業していった。
竜胆はいつでも私のそばに居てくれた。
そして、いつでも私を守ってくれた。
でも、大人になったある日
竜胆は死んでしまった。
竜胆は、梵天の幹部を勤めていた。
私はいつだって竜胆のそばにいた。
悪いことをしててもいいと思った。
今まで竜胆に支えてもらってたから
今度は私が竜胆のことを支えてあげようって
それだけ……。
だから、竜胆が悪いことをしてても止めない。
止めたら竜胆は自由じゃなくなるから。
私は竜胆の身代わり。
だから、竜胆に危険が及ぶ仕事は全部私が引き受けていた。
竜胆のためなら捕まってもいい。
竜胆のためなら死んでもいい。
それが私の思いだったから。
そしてある日、事件は起こった。
私が任務を終えて現場の処理をしていると
潜んでいた敵の団体に囲まれて、
私は撃たれた
そのはずだった。
銃声がして、しばらく経っても痛みはなかった。
恐る恐る目を開けてみるとそこには見たくもなかった光景が広がっていた。
私を庇って体が真っ赤に染った竜胆がいた。
なんで?
なんで竜胆は私を庇ったの?
こんな、少し動いただけで倒れるような
“不良品”を、”身代わり”を
なんで守ったの?
私なんかより、世間は竜胆の方を必要としているはずなのに、
竜胆が死んだら悲しむ人は多いはずなのに
なんで私を庇ったの?
ねぇ、竜胆。
教えてよ……。
なんでこんな不良品を拾ったの?
Thank you for watching.
コメント
1件
悲しい(´;ω;`)😭