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僕は彼女を一度も口で言い負かしたことはないが、彩寧さんはそんな彼女を圧倒して、とうとう彼女は沈黙した。

そして彩寧さんのすごいところは相手が弱ったところで一気に畳みかけるところ。ある意味、彼女より恐ろしい人かもしれない。

「押し黙っちゃったけど、きっと負けたとは思ってないんでしょ。まだまだ夏梅君を振り向かせることができるって信じてるんでしょ。陸に動画を撮らせたとあなたから聞いたとき、いつ拡散されてもおかしくないと私が言ったのを覚えてる? 実はあれは拡散されてるのを知っててそう言ったんだよ」

「悪い冗談はやめてください」

「嘘や冗談じゃないよ。だって私、あなたの行為動画持ってるもの。もちろんそれをほしいと言ったことはないよ。陸が勝手に送ってきたんだよ。自慢というより、自分の思い通りにならなかった私への嫌がらせにね。そんな軽い気持ちで送ってくるくらいだから、あなたの動画を見た人はけっこういるんじゃない? あなたがまず一番にすべきことはこれ以上の動画の拡散を防ぐことじゃないの? 夏梅君との結婚を夢見ることじゃなくて。動画が拡散されていくのを指をくわえて見ていれば、学校を辞めたりこの街から出ていったりしなくてはならなくなるかもよ」

「ボクはそんな脅しには乗らない!」

「私があなたの動画を持ってると言ったのが嘘だと思ってるの? 私も嘘つき呼ばわりされた以上、潔白を証明しないといけなくなったということね。武士の情けで夏梅君には動画は見せないし、行為中じゃないときの音声を聞かせるだけにしてあげる」

彩寧さんはスマホの画面を何回かタップした。

ビッチな彼女とプラトニックな恋愛を(旧タイトル 最強彼女、霊山寺さん)

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