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「ううっ……」
誰かがすすり泣く声が飛び込んできた。彼女の声のようでもあるがよく分からない。そして次に葛城陸の声。
「映山紅、泣くな。おまえが雅人に抱かれながら必死にイクのを我慢してる表情に最高に興奮した」
「だって陸さん以外の人に抱かれてるときにイキたくないんだもん。でもそのあと陸さんが抱いてくれたのがうれしくて何度もイッちゃった」
「映山紅がいつもよりずっと感じてるのが伝わってきて理性がぶっ飛んで、気がついたら中に出しちまってた」
「大丈夫。生理が終わってまだ五日目だから」
「避妊に失敗するなんて、映山紅が雅人に抱かれてる姿を見て嫉妬と興奮でおかしくなってたんだと思う。こんなに興奮したのは初めてだ。でも誰に抱かれてても映山紅はおれだけの女だから」
「怖いし恥ずかしいよ。でも陸さんが喜んでくれるならボクは我慢する」
確かに行為中の音声でなかったが、破壊力という点では行為中の音声に勝るとも劣らない。彼女は崩れ落ちるように地面の上にぺたりと座り込んだ。僕も失語症の人のように、今まで頭にあった言葉をすべて忘れてしまった。
「動画は隠し撮りされたんじゃなくて撮らせてあげたものでしょ。それならどんな動画を撮らせたか自分でも覚えてるはず。今さらショックを受けるのはおかしいよ」
もはや彩寧さんの独壇場。彩寧さんの行動を止められる者はここにはいない。
「さっきのは行為後の音声だけど、行為前の音声はもっと衝撃的だったよ。夏梅君に聞かせる気はなかったけど、手段を選んでいたらあなたに夏梅君を取られそうだから聞かせることにした。私だって夏梅君を失いたくないんだ。悪く思わないで」
まもなく別の場面が再生されたようだ。なまめかしい声が聞こえてきた。行為中じゃないかと思ったが、どうやら彼女が陸たちの目の前でおもちゃを使って自慰行為をしている場面のようだ。