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#あくねこ夢小説
なっちゃん
521
いつも通りだったはずなんだ。
いつも通り恋人の彼と一緒にベッドに入って甘い時間を過ごして眠りに就いた。
目覚めたらきっといつも通りの部屋で、いつも通りの少し湿ったシーツに包まっていて、隣で愛しい彼がおはようと言ってくれるはずだったのに。
しかし、現実は細やかな幸せさえも許してくれなかったらしい。
知らない真っ白な部屋で糊の効いたシーツに挟まれた状態で目が覚めた。
隣を見ると恋人が寝息を立てているのが唯一いつも通りのところ。
私はとりあえず彼を起こしてこの部屋がどこなのか、どうしたら出られるかを探ることにした。
『起きて、ラムリ。なんかよくわからない部屋に飛ばされちゃってるの!』
「う~ん、主様ってばそんな寝ぼけたこと言って…ってここどこですか!?」
眠たそうだった目を開いて見覚えのない室内を見て驚いてラムリは完全に覚醒した。
『私も分からないの。起きたらこの部屋に居て…ラムリは何か知ってる?』
「いいえ…何も…でもどうやって主様の部屋で寝ていたボク達を運んでこんなベッドに寝かせたんでしょうね?それにこの部屋、ちょっと狭くて苦手かもしれないです…」
この部屋にあるのは今寝ているベッドと、壁際に設置されている手すりのようなものと、唯一外に繋がっていそうなドアだけ。
面積的には私の寝室の半分くらいだろうか?しかし、どこもかしこも白いので壁が迫ってくるような錯覚に陥る。ラムリが苦手だと言ったのも納得だ。
お互い寝間着のまま固くて寝心地の悪いベッドを抜け出し、ドアに近づく。
しかし、ドアは施錠されているらしくドアノブは全く動かなかった。
『…こういう部屋って条件を満たさないと出られないやつだったりするのかな…?』
「主様、冷静ですね!何か知ってるんですか?もしかしてこういう部屋に閉じ込められたことがあったりするんですか?」
『閉じ込められたことはないけど、本に出てくるキャラクターとかをこういう部屋に閉じ込めて、条件を達成しないと出られないっていうのが流行ったことがあってね…』
「でもこの部屋、条件とか書いてないじゃないですか?どうやって出ればいいんでしょう?」
そう言っていると扉の隙間から手紙が差し込まれて床にひらりと落ちる。
「これが条件…?」
ラムリが手紙を拾い、糊付けもされていない封筒を開いて中の紙を取り出す。
私もラムリの手元を覗き込んだ。
【立ちバックでセックスして体外式ポルチオで絶頂しないと出られない】
「…え~っと、主様ごめんなさい。体外式ポルチオって何ですか?」
申し訳なさそうにラムリが眉を下げる。そりゃマイナーな官能小説でも読まない限りこちらの世界で体外式ポルチオなんて知る由もないだろう。ネットなんか無い環境では簡単に情報は手に入らないし、ラムリが悪いわけではないからと慰めるように抱きしめるとおずおずと抱きしめ返してくれた。
『…経験はないんだけどね、女の子の子宮とか膣に近いお腹の下のあたりを押し込んだり揺らしたりしたら気持ちいいんだって。それで絶頂しないと出られないからちょっと難しいかも…』
「お腹を押し込んだりしたら気持ちいいんですか!?お腹の外側からの刺激だけで絶頂できるなんてすごいですね!やってみたいです!」
思ったよりノリノリになってしまったラムリは私から離れると、被って首の部分をリボンで絞るだけの脱ぎ着のしやすいネグリジェを脱がせて、ナイトブラを持ち上げて乳房を露出させる。ラムリが昨晩散らしたキスマークだらけの肌を撫でて嬉しそうに笑って首筋にまたキスマークをつけていく。その手はいつの間にか胸の膨らみを揉んでいて、私の感じるところを指先で擽ってだんだんと性感を高めていく。
『んっ…ラムリ、気持ちいいけど…ポルチオはいいの?』
「だってお腹だけでイクって難しくないですか?それなら他のところでイキそうになるまで刺激してからお腹で気持ちよくなった方が楽かなぁって思ったんです!主様はただ気持ちよくなってください。イキそうなったらポルチオでイケるように刺激するので主様はな~んにも気にしなくていいですからね!」
『う、うん…分かった…』
それってポルチオでイケるまで寸止めするってことでは?ということに気づいてももう遅い。ラムリがショーツと肌の間に手を潜り込ませてクリを指先で擽り始めたので私は甘い声で啼くことしかできなくなる。ラムリはいつの間にか私の背後に回り込んで私の感じるところを擽りながら片腕で私の身体を抱き締めて私が快感から逃げられないように押さえ込む。
愛液を吸い込んでどんどん冷たくなっていくショーツとは対照的に体は火照って熱くなっていく。クリを執拗に擽られて、ぐちゃぐちゃという音がだんだん大きくなっていき、私はクリだけで絶頂しそうになって体をビクビクと痙攣させ、ラムリに体重を預けて膝をがくがくと震わせながら「イク」という言葉を出そうとした瞬間にラムリがショーツから手を抜いた。
「主様、これでイキやすくなりましたよね?次は胸でイキそうになってくださいね」
もう愛撫は十分だと言いたかったが、ラムリは私を気持ちよくするのが好きだったのを思い出した。いつも抱き締め合って沢山キスもするし「好き」といっぱい言っているのに、どこか不安げに「気持ちいいですか?」と訊いてくる。ラムリにとってはセックスも愛情表現や愛情確認の手段になっているのは理解していたが、もしかして「セックスで気持ちよくできない自分は愛してもらえない」と思っているのでは?と気づいた。だからいつも執拗に愛撫して私がもうイケないと言うくらいぐずぐずにさせられてから抱かれていたのか、とどこか腑に落ちた。いつの間にか全身どこを触られても感じるくらいに開発されていることにも、これで説明がつく。
私が逃げられないように押さえ込みながら今度は愛液でべたべたに濡れた手で乳首を刺激し始めるラムリを振り返って首筋にキスをした。
「えっ…どうしたんですか?主様からキスされるのなんてすごく珍しいですよね?」
『うふふ、ラムリは自分に自信がないかもしれないけど、私はそんなところも好きなんだよって伝えたかったの』
「主様…!ボク、もっと頑張ります!主様がボク以外の執事に目移りしないように何でもします!…だからもっと好きって言ってくれますか…?」
『ふふ、そこまで気負わなくても私はラムリから目移りすることはないよ?だってラムリはいつも私のために頑張ってくれてるもの。そんな健気で優しいラムリが大好きだよ』
ラムリはそれを聞くと私の顎を掴んで横を向かせて、私の肩に顔を寄せて唇を重ねる。
「嬉しいです。主様に大好きってずっと言ってもらえるように頑張るので、ずっと見ていてくださいね」
『勿論。ずっと大好きだよ、ラムリ』
甘いキスが終わるとラムリは私が押さえ込まなくても逃げないことを察して両手で胸の膨らみを揉み始める。いつも私の全身を触って確かめるような愛撫をするラムリにしては珍しく、私の気持ちいいところだけを重点的に刺激してくる。私の全身の感じるところを知り尽くしているラムリにしてみたら知らなかったポルチオ以外で私をイカせることくらい簡単なのかもしれない。
さっき散々擽られたクリの余韻で敏感になった肌に綺麗に整えられた爪と指先が沈むたび、気持ちよくて悶えてしまう。そんな敏感になった肌よりも感じる乳首を摘ままれて指先で転がされる。また体がビクビクと痙攣しだして膝が震える。
しかし、私が絶頂しそうになって「イク」と口に出しそうになった瞬間ラムリは私の胸から手を離して、愛撫を止めてしまった。
『ラムリ、イキたいよ…イかせて?』
ショーツから吸いきれなくなった愛液が太腿を伝い落ちていく感覚だけでも腰が震えそうになるのにラムリはまだ満足していないらしい。私が泣きそうな声で懇願するとラムリは私のお腹をすりすりと撫でながら「んー…」と唸る。
「主様、今、気持ちいいですか?」
『う、うん…?でも擽ったいほうが強いかも…』
「うーん、そうですか…でも擽ったいってことは感覚が敏感だってことだってルカス様に言われたことがあるので今なら出来るかもしれませんね!」
ラムリは私の下腹部に右手を押し込み、内臓を揺らすように上下に動かし始める。
「気持ちいいですか?もっと下の方かな~?ルカス様が居たらすぐ教えてもらえたんですけど…でもボクだけの力でも主様を満足させられるって証明するチャンスなので頑張りますよ!」
ラムリは私の反応を見ながら押し込む手の角度や深さを変えて私が気持ちいいと思う場所を探っていく。
『…ん、ぁ…?』
ラムリの指先が恥骨に近い部分を押し上げた瞬間、ピリッと背骨に快感が走った。
「ここですか!?確かにちょっと何かある感じがしますね」
ラムリは嬉しそうに笑ってそこを重点的に押し上げて揺らし始める。快楽に飢えた私の身体は貪欲に揺れを快楽として受け止めて床にぽたぽたと愛液を落とす。お腹を押し上げられているだけなのに奥を突き上げられている感覚とナカに何も入っていない寂しさが同時に襲ってきて混乱するのに、気持ちいい。
『ぁ、ラムリっ…ダメ、これ、ダメなイキ方するっ』
腹を押し上げられているだけでこんなに気持ちいいだなんて知らなかった。知らないままで居たかった。焦らしに焦らされてやっと与えられた確実にイカせるための刺激に私の身体は絶頂に向かって一直線に向かっていく。こんなイキ方をしたらもう戻れないと本能的に感じるのに、ラムリにもっと気持ちよくしてもらうための方法を与えられるのだと思うと嫌ではなかった。ダメなイキ方をすると分かっていながら、私はラムリの手を止めようとせずに絶頂に向かった。
『イクっ…イクっ…!!』
やっと言えた「イク」という言葉と共に私は今までで一番深い絶頂を味わった。
腹の奥が熱い。まだ絶頂の余韻でどこを触られても感じてしまうほど敏感になった肌をラムリがすりすりと撫でてきてぴくぴくと身体を跳ねさせることしかできない。
「あんなに気持ちよさそうな主様を見るのは初めてかもしれませんね。イッた後もまだ気持ちいいんでしょう?これでセックスまでしたら…主様はどんな風になっちゃうんだろう」
ラムリは私の頬にキスをして無意識で流していた涙を吸い取る。
そして私の下腹に両腕を回して私を抱え上げると最初から部屋にあった手すりまで運んだ。
そう、あとは立ちバックでセックスしないと出られないのだ。ラムリに促されて震える手で手すりを掴むと、ラムリは愛液が絞れるほど濡れたショーツを脱がせて自分の服も脱いで抱きしめてくれる。肌同士を重ねて抱きしめるのはいつもしていたけれど、後ろから抱きしめられるのは初めてかもしれない。
「もうすっごく濡れてますけど…ナカほぐしたほうがいいですか?」
『ううん、そのまま頂戴。ラムリが欲しいの。奥までいっぱいにして…』
その言葉にラムリは嬉しそうに頷くと私の足を開かせて固くなったペニスをずぶずぶとナカに埋めていく。全てが収まる頃には私の足は浮いていてラムリの手と手すりにしか体重を預けられない状態になっていた。
奥まで貫かれた状態で、足もつかない。それはラムリの匙加減で私がどうなるか決まるということ。私は乱暴には抱かれたことはないし、きっと優しくしてくれるだろうと思ってラムリに動いていいよと声を掛けた。
「はぁ…はぁ…主様のナカ、処女みたいに狭いのにいつも以上にうねって締め付けてきてめちゃくちゃ気持ちいい…今日は優しくできないかもしれません、こんなボクでも嫌わないでくださいね?」
『大丈夫だよ、ラムリにどんな酷い抱かれ方をしても嫌いになんてならないよ。ずっと大好きだよ』
そう言った瞬間ラムリのペニスが高速で出て行ったかと思ったらラムリの腰と私のお尻がぶつかる音が響いて混乱する。いつもならゆっくり動いて、だんだん速度を上げていくのに最初からトップスピードに近い動きをするラムリはまるで別人のように感じてちょっと怖くなる。それでも私の感じるところを的確に抉りながら動くのはいつも通りで、まるでオナホのように扱われているのに私のことを大事にしたいという気持ちが伝わってくる。こんな風に乱暴に抱かれてもラムリのことは嫌いになれない。ラムリの様子を確認しようと振り向くとラムリは頬を赤く染め上げ、荒い呼吸を繰り返していて、私に見られていると気づくと上半身を倒して私の顔中にキスをしてくる。
「主様、ごめんなさい…ボクもう止められなくて…こんなボクなんて嫌いになりませんか?」
『どんなラムリでも大好きだよ。乱暴にしたいって思ったらしていいんだよ?顔が見えないのはちょっと怖いけど、ラムリにも気持ちよくなって欲しいから』
そう言うと唇を重ねられて突き上げが早くなる。喘ぎたくて開いた口の中にラムリの舌がねじ込められて、くぐもった声しか出せなくなる。
ラムリは幸せそうに瞳を蕩けさせて最奥を突き上げるとナカにどくどくと精液を流し込んだ。
がちゃん
鍵が開いた音がしたのを合図にキスを止めてラムリが上体を起こす。
「…もう出られちゃうんですね」
『…そうだね。もう条件は達成したから…』
ラムリは名残惜しそうにペニスを抜いて私から離れる。射精してもまだ萎えないペニスからまだセックスしたかったのはすぐに分かった。でも私を初めて体外式ポルチオで絶頂させた挙句オナホのように扱ったことを考えて、もうこれ以上はしてはいけないと思ったのだろう。
なんだかしょんぼりした様子で服を羽織って私のネグリジェを持ってきてくれるラムリに両腕を広げてハグを強請る。若干躊躇いながらもラムリは私を抱き締めてくれた。
「主様、本当にごめんなさい…ボク、勝手なことばかりして主様は気持ちよくなかったですよね…?」
『ううん、ラムリがキスしてくれたから怖くなかったし気持ちよかったよ。帰ったらいつもみたいにぎゅってしながら抱いてくれる?ラムリの顔が見えないのだけがちょっと怖かったから』
「…そんなことでいいんですか?ボクに気を遣わなくてもいいんですよ?ボク、主様の気持ちよさよりも自分の気持ちよさばっかり優先したから主様は全然満足できませんでしたよね?」
『ラムリに抱かれてるって思ったらどんな抱き方をされても嫌いになんてなれないよ。ずっと大好きって言ってるでしょ?信じてくれない?』
「!信じます!信じたいです!…主様、ボクもずっと大好きです」
『たまにならこういう乱暴なセックスもいいなって思ったから、またしてくれる?』
「はい!もちろんです!!」
ラムリとしばらく抱き合ってネグリジェを着ると二人手を繋いで扉を開けて部屋から出て行ったのだった。
コメント
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おお…うわ、これは…めっちゃエモいしエロいしで脳がバグるわ(笑)まず「体外式ポルチオ」ってワードが出てきた瞬間「えっ!?」ってなったけど、ラムリが純粋に「それ何?」って訊くところがもう可愛すぎて…でもその後の、彼が焦らし寸止めで主様を限界まで追い詰める展開、めちゃくちゃ滾った。しかも「主様が好きすぎて不安」ってラムリの心情が漏れるシーンで一気に感情移入したわ。ただのエロじゃなくて、お互いを想う気持ちがちゃんと沁みた。ラムリ、いい執事すぎる…!