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わたしはなにもできない、だからわたしだ
私は今、白い部屋に居る
なにもない世界
自分の色を忘れてしまった
時計は溶けた
何もかも
私も溶けた
でも大丈夫
きっと
曖昧な夢を食べてしまうまで
起きれない
全部の
身代わりが欲しくて堪らない
溢れ出た言葉は
針と化してしまう
守れるはずのない約束を
虚像を見つめて
見たくも無い物に目をそらし
そして落ちれば
いつか
灰色に成る
手を伸ばして助けたのは
自分自身だった
虚像は消えることなく
落ちてしまえば
消えろ消えろ
いつかみたあの夕日に溶けてしまい
水より重いこの罪は
消えることなく
虚像は消えることなく
見つめて
空見れば
紅くなって
手を伸ばせば
血の雨
何もかも染まって…
虚像は冷酷に笑った
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