コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ニャーン」愛猫がゴロゴロと甘えてくる。あぁ、今日も可愛いな。名前はモモ。モモは野良猫が家につれてきたんだっけ。
―今モモには病気がある。寿命も言われた。だからこの子との時間を大事にする事を決めたのだ。
…クシュン、寒いのか小さなくしゃみをしている。「寒いね」私は亡き母から譲り受けたマフラーをモモの首に巻く。可愛いなぁ―
翌日、モモがいないと聞かされた。青ざめて探しに出かける。走って走って―..見つけた!!
「もう!なんでこんなとこにー..え?」あれ?おかしいな。動かない。体も異常に冷たい。冬だからだよね。
「モモ?どうしたの?ねぇモモ」体を揺さぶる。ねぇ、ともう一度声を掛ける。
まさか―死?よく見ればタイヤのあとが体についている。モモはマフラーを咥えていた。そういえば昨日風に飛ばされて―
まさか、探しに?そんな。私のせい―
この子は一人で死んだ。そばにいてあげられなかった。痛かっただろう。苦しかっただろう。
想像すればするほど心は悲しみで溢れてゆく。私は泣き叫んだ。
モモ――――今までありがとうっ…!