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支部

4 - 0周目の38日

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2024年07月14日

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「…っえ?」

信じられない光景だった。

この浮いてる神様気取りのアブノーマリティに、僕の仲間は殺された。

僕だけは、かろうじて生き延びたけど。

…でも。

「…ドクターノア、イェティ、ドレミー、ルイス、アシュリーさん、ポール、ネビルさん、スピリアル、リカ…。」

9人だ。

僕を省いたチーフは9人。

残ったチーフだけが1週目に行ける。

そういう仕様だった。

50日目まで残れば、全員で行けた。

でもそれは過去。

結局僕以外が死んだことに変わりは無い。

「…ぅあ…皆…が……。」

正気なんて保てなかった。

皆死んだ?

僕だけ生きた?

完璧な指示をしてくれたドクターノアも。

一緒にお茶しよう、って誘ってくれたイェティも。

人間が怖いのに仲良くしてくれたドレミーも。

落ち着いていて優しかったルイスも。

いつも優しく見守ってくれていたアシュリーさんも。

いい所を沢山褒めてくれたポールも。

面白くて、いつも戦い方を教えてくれたネビルさんも。

僕が苦手なことを一緒にやってくれたスピリアルも。

怖いことへの立ち向かい方を教えてくれたリカも。

…全員死んだのか…?

本当に…?

でも、目の前に見えてるのはその死体達だった。

「…貴方が…貴方が居なければっ!」

何を言っていたのだろう。

「管理人も、アブノーマリティも!」

原因は別にあるって分かってた。

「全部…居なければ…っ…!!」

…僕の所為なんだよね。

…分かってるよ。

分かるから、分かりたくないんだよ。

背を向けたかったんだ。

本っ当に

『利己的だなぁ…。』

嫌だった。

消えたくなった。

「アブノーマリティさえ…居なければ…っ!」

ずっと誰かの所為だな。

「…もういいや…。」

『ごめんなさい。』

自分を刺して正解だった。

いや、間違いだったのかもしれない。

だって、すぐに1週目になるから。

1週目はどうなるのだろう。

「せめて…僕だけが苦しむように…。」

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