テラーノベル
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無事(?)Sランクに飛び級することにはなったが一応形式上試験を受ける必要があるらしい。
「めんどくさいな。」
「しょうがないって割り切れ、朔夜。」
そのまま廊下を歩いていると一際目立つローファーの音が聞こえる。
「…まずいクロ、俺逃げ…」
「あっ、朔夜じゃーん♡元気してたー?」
「終わった…」
「えっ、ひどーい、朔夜はそんなに私のこと嫌いなの?」
こいつは遊川紅音(ゆうかわあかね)。一応俺の幼馴染である。
「い、いや、嫌いじゃないけど…」
「じゃあ好きなんだね!私も愛してるよ〜♡」
見ての通りである。
「あははー、じゃあ俺は用事があるからこの辺で…」
「ねぇねぇ今日一緒にお昼食べない?食堂で待ってるからね♡」
それだけ言って紅音はさっさとどっかへ行ってしまった。
「…お前も大変なんだな。」
「慰めてくれるなよ、惨めになる。」
そうして俺らは試験会場へ向かった。
数分後、俺らは試験会場に着いた。
そこにはかなりブクブクな教官がいた。こんなのが教官なら世も末、いや、世の中わからないものだ。
「君たちが試験を受ける生徒か?」
「えぇ、そうです。」
「では体術、魔法、魔力量を見せてくれたまえ。」
「わかりました。」
そう言うと俺は一歩前に出て先ほどと同じように目の前にあった鉄の鎧を着た人形を破裂させる。
「こんなもんでいいですかね?」
開いた口が塞がらないとはこういうことを言うのだろう。教官の口があんぐりと開いたまま微動だにしていなかった。それに反してクロは見慣れているせいで特に驚きもしていない。ここだけで温度差が数十度ぐらいあるのではないだろうかと錯覚してしまう。
数十秒後、漸く教官が合格を出した。
「し、試験者五月雨朔夜、ご、合格」
その後も順調に実力をある程度抑えながら試験を突破することができた。
だが問題はクロだ。あいつは体術以外からっきしだからどうなるかがわからない。そんなクロの試験が今、始まった。
椥守 蕊月
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要 九十九
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コメント
1件
朔夜くんの「めんどくさい」から始まる日常にほっこりしつつ、紅音さんのテンションの高さに思わず笑っちゃいました😂幼馴染の空気感すごくいいですね。そして試験会場での“鉄の鎧破裂”、教官のあんぐり口が目に浮かぶようでした……!クロくんの体術以外ダメ、っていうのも気になるし、次どうなるんだろうとドキドキです。続き楽しみにしてますね🌷