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「 お兄さん と 僕 」
もとぱ
若井side
「 ん … お兄さん …っ 」
目を覚まして時刻を見ると午前10時。隣には人の気配が感じられない。
お兄さんが居ない。
とりあえずリビングにトイレ、お風呂場を見てみたがやっぱり居なかった。
もう一度リビングに戻って見ると、机の上に置き手紙が置いてあった。
「 起きた時にいなくてごめんね …
バイトに行ってきてます、帰るのは午後七時くらいになりそうです…
ご飯は 冷蔵庫の中のトマトパスタ …!
レンジで5分間あっためて食べる … 」
置き手紙の内容にきちんと目を通し、書いてあったようにトマトパスタを冷蔵庫から取り出してレンジの中に入れる。
3分間700wで暖めている間、昨日置いておいてくれたのだろう。ひろと、と書いてある歯ブラシを手に取り歯を磨く。
んへ、お兄さんの字 きれー …
って、何考えてんの俺。馬鹿みたい…
歯磨きをしているとぴーっとレンジが音を上げた。
「 あちち 、っ 」
ラップを剥がしてフォークを持ち、フォークに麺を絡める。
「 ふ~ っ 、 ふ~ っ … あちゅっ 、 」
トマトパスタがとっても熱い。熱すぎる。
加熱時間間違えたかな、と思って袋を見ると本当は3分間だったようだ。お兄さんめ…
ただでさえ猫舌なのに…
なんやかんやで食べ終わって、茶碗を洗った後、何をしようかと悩む。
家事をしてもいいけど…完璧に終わらせられてる。
家庭的だな…こんな人がいい旦那さんになるのか。
…さっきから僕お兄さんのことばっかじゃん。何これ。
「 はぁぁぁ っ … 」
「 お兄さんに あいたい … 」
ふとそんな言葉が口から出ていた。
会いたい?僕が?お兄さんに? なわけない、なわけないよな…??
嫌、これは本心なのか。顔が熱くなっている。また 、気持ち悪いって言われちゃうのかな。
過去に、男の子を好きになった。4年生の頃。その子に何とか近づきたかったから、まずお友達になった。
そして、冗談っぽく、「好き」と言ったの。そしたらさ、「俺も好きだけどさ、恋愛的だったらお前きもいわ」って言われちゃった。
そっから、その子とどう関わればいいのかわかんなくなっちゃった。
「 … あーあ 、 また 、…またかぁ …っ 」
気づけば目尻までも熱くなっていて、とりあえず布団に潜り込んで、目をガシガシ手で拭いた。
「 かえってきてよ 、お兄さん …っ 」
#4.「 会いたい 」
何度も言う!!内容ぐちゃぐちゃ!!どうしたの私!!
コメント
2件
ショタ好きなら逃げ上手の若君見てください!主人公がショタで萌えます!
若井さーん!!! あちゅっって言ってる若井さん可愛すぎるね…🥹 若井さん大森さんのこと好きになっちゃってるじゃん!!!