この作品はいかがでしたか?
403
この作品はいかがでしたか?
403
続きです
どうぞ!
⚠太中⚠
⚠BL⚠
⚠監禁⚠
太宰 「はぁ…」
私は最近ずっと気分が晴れ無い儘でいた。
敦 「太宰さんどうかしましたか?」
太宰 「うーん…最近中也との任務が多くてさ…」
敦 「あ、確かにそうですね!」
太宰 「うん…」
そう、中也との任務は私にとって最悪な仕事なのだ…
中也を死ぬまで恨んで嫌う、そう思っていたのに、やっぱり心の何処かで中也を求めてしまっている…
そんな自分が1番嫌いだ。
乱歩 「太宰〜」
太宰 「なんですか?乱歩さん」
乱歩 「太宰ってさ、なんで素敵帽子くんの事が嫌いなの?」
太宰 「は?」
敦 「あ、確かに!僕も気になります!!」
何故乱歩さんはこんな質問を?乱歩さんなら殆どはもう推理出来てるはずなのに…
私に織田作の事を話せと?
太宰 「乱歩さん…」
乱歩 「なに〜?」
太宰 「最低ですよ?」
乱歩 「そうかな〜?僕は全てを教えてあげると言う事は絶対にしないよ?」
太宰 「?」
乱歩 「でも、正解に導く事はしてあげる」
太宰 「さっきっからなんですか? 」
乱歩 「じゃあ質問です。」
乱歩 「何故素敵帽子くんは織田作之助を撃ったでしょうか。」
太宰 「ッ…」
急に織田作の死んだ事を言われて私は顔を歪めた事が自分でもわかった。
太宰 「そんなの知るわけないじゃないですか」
乱歩 「じゃあなんで太宰は素敵帽子くんが悪いと思っているんだ?」
太宰 「だって、織田作は…」
乱歩 「織田作は、悪い事をしない…そう言いたいのか?」
太宰 「当たり前じゃないですか…」
全ては中也が悪い…
織田作は理不尽に撃たれたのだ…中也に
乱歩 「本当に素敵帽子くんが撃ったのかな?」
太宰 「は?」
乱歩 「お前は織田作之助が撃たれた所を見たのか?」
太宰 「ッ…見て……ないです…」
太宰 「でも!中也は織田作の拳銃を持ってた!」
乱歩 「持っていたからと言って撃ったのがその人とは限らない…」
太宰 「中也が撃ってない筈が無い…」
乱歩 「何故?」
太宰 「ッ…」
私は乱歩さんのその質問に答えることが出来なかった…
今冷静に考えて見れば確かに中也が織田作を殺す理由は何処にもない、織田作と中也の接点なんて見当たらないのだ。
太宰 「じゃあなんで中也は…?」
中也が織田作を撃った銃は織田作の懐にしまってあった物だ…
中也なら隠し持っているナイフでも使って殺せた筈だ、織田作よりも中也の方が素早い動きが出来る。なのに何故中也は銃を使ったんだ?
何故自分の銃で無く織田作の銃を??
私が黙り込んでしまってから、視界の隅で敦くんが私のことを不思議そうな、心配そうに見ているのがわかった
乱歩 「やっと理解したか…可笑しい点に」
太宰 「…乱歩さんはもうわかってるんですか?」
乱歩 「勿論だよ!僕を舐めないでもらえるかな??」
太宰 「教えてください…」
乱歩 「…太宰」
太宰 「はい」
乱歩 「君が彼の銃を触ったのは彼が死ぬ数時間前だ」
太宰 「はい…」
乱歩 「もし、お前を犯人に仕立て上げるなら使う銃は…」
太宰 「織田作の物…」
乱歩 「そうだ、」
でも、まだ不思議な点が残ってる…
それは
太宰 「じゃあ、中也が私を?」
乱歩 「はぁ…なんでこう言う時だけ頭が働かないの??」
太宰 「…」
そう、私は昔から大切な時に頭が上手く働かなくなる
乱歩 「もし、素敵帽子くんが第1発見者だったら?」
太宰 「!」
太宰 「乱歩さん、中也の居場所ってわかりますか?」
乱歩 「…わかるよ」
太宰 「じゃあ…」
乱歩 「でも太宰これは教えてあげられない」
太宰 「なんでですか?」
乱歩 「これはお前が彼を…素敵帽子くんを自力で見つけなきゃ…お前が後悔する」
太宰 「…分かりました」
そこから私は中也を探した。
太宰 「中也が行きそうな場所は此処が最後…か…」
私が行った場所、そこは蘭堂さんの墓だ。
そこに中也は居た。
しゃがみ込んで蘭堂さんに話しかけていた。何を話しているのかは距離が遠く聞き取ることが出来ない、中也の顔は俯いていたので中也の表情を読み取る事も出来なかった。
数分して私の存在にきずいたのか、中也はこちらを 振り向き「すまねぇ…邪魔した……」と、見ているこちらも辛くなる程悲しい顔をして少し笑いかけてきた。
太宰 「ッ…中也ッ!」
立ち去ろうとした中也の腕を掴んで大きな声で”最愛”の人の名を呼んだ。
中也はとても驚いた様な顔をして振り向いた。
中也のその反応は間違ったものでは無かった、何故なら織田作が死んでから私は中也を毛嫌いし、恨み、口も殆ど聞いてなどやらなかったから。
中也 「…」
中也は何故かわからないがずっと黙った儘私を見あげていた。
太宰 「中也…」
私の呼びかけに中也は答えなかった。何故さっきっから黙っているの?私の呼びかけに君はもう嬉しそうな、楽しそうな顔で、笑顔で答えてくれないの?
中也 「…?」
中也は私が名前を呼ぶだけで何も言わない事を不思議に思ったのか、可愛らしく首を傾げた…
太宰 「(嗚呼…なんで私はこんなに可愛く替えのきかない存在から自ら手を離してしまったのだろう…)」
キリが悪くてすみません!
次回が”多分”最終回です!!
コメント
3件
太宰さんが気づいてくれてよかったです。 続き楽しみにしてます。
お願いします。ハピエンにしてください😭続き待ってます!