この作品はいかがでしたか?
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続きです
どうぞ!
⚠太中⚠
⚠BL⚠
⚠監禁⚠
俺が織田と交わした約束が太宰に知られるとは思ってもいなかった…
中也は私が真実を知ったことをまだ知らない…それなら私が悪かったと、ちゃんと最期迄中也を愛すと言わないと中也が混乱した儘になってしまう。
太宰 「中也…」
返事はしなかったが、中也は私の目をしっかりと見てくれた。
中也が声を出さない理由はなんだろう…?そう思った時だった、私はある事を思い出した。
ーーーーーー
中也 「だ…太宰……また一緒の任務だな…」
シーン…
中也 「ッ…そう言えばお前…」
太宰 「うるさい、君の声なんて今後一切聞きたくなんてない」
中也 「…」
ーーーーーー
そうか、中也は私の為に声を出さないんだ…
太宰 「中也…我儘なんだけどさ」
そう、私はもう一度綺麗な男性にしては少し高めのあの声が
太宰 「もう一度、君の…中也の声が聞きたい」
中也 「…」
太宰 「中也…」
中也 「……なんだ…?」
太宰 「!」
嗚呼…なんで中也はこんなに優しいのだろう…
自分の声を一生聞きたくないと言われた奴なのに、なのに…どうして……
どうして自分が傷つくとわかっていながらも、相手ではなく自分を犠牲にするのだろうか……
中也 「太宰?」
太宰 「ッ…」((ギュッ
私は耐えきれなくなり中也を抱きしめた。
私が抱きしめた躰は私より何倍も小さく、少し力を入れたら壊れてしまうのではないかと思うぐらい薄く、細い躰をしていた。
太宰 「ッ!」
きっと中也はあの日から食事もままならなかったのだと、中也を抱きしめて今迄の中也の辛さや苦しみが目に見える程わかってしまった。
太宰 「中也ッ…ごめッ……ごめんね…」
自分でも驚く程にか弱い声で私は中也に声をかけた。
中也 「なんでだよ、俺はお前の友人を織田を殺したんだぞ?」
太宰 「もういいよ、もういいからさ…」
その言葉を聞いた途端中也は目を開いた。
太宰 「もう知ってる…」
中也 「な……んで…」
私の腕の中に居る中也は少しづつ震えていった
太宰 「もう、全部わかってるから…だから……」
中也 「すまねぇな…俺行かなきゃならねぇ場所があるんだよ……」
中也はそう言うと私の腕の中から逃げるような動きを取ったが、体重と言い腕力などの筋力が落ちたのだろう、私からすると抱えている猫が暴れているようにしか感じなかった…
太宰 「…」
中也 「ッ…!」
数分すると中也は諦めたのか少し大人しくなった。
太宰 「何処に行くの?」
中也 「……ポートマフィアの駐車場…」
太宰 「なんで?」
中也 「今日…決着を付けねぇとならない奴がいてよ……」
太宰 「じゃ私も着いてく…」
きっと中也は……断るだろう、それなら理由がある事をちゃんと分からせないと
太宰 「私にも関係あるから」
中也 「……勝手にしろ…全部知ってんだからな」
中也は何を考えているのだろう、私は勘違いをしていたのに謝っていない…
はぁ、優しいって本当に嫌だね
優しい人は自分を犠牲にして、
自分が苦しんで
苦しい事を相談できる人もいない
相手を攻める訳でも無く、自分を責める……
何故?私には分からない
優しい人は何時でも孤独だ
1人なんだ
中也はどうだった?1人だった??いや、中也には私が着いていた、それなのに私は中也を孤独に、1人にしたのだ……
太宰 「(中也に謝らないと……)」
今回はここで終わりです。
前回嘘ついてすみません!!
次回が最終回です!!
コメント
3件
中也が声出せて良かったです。 続き楽しみにしてます。
ハッピーエンドにしてください😭続き待ってます。