- ̗̀⚠︎ ̖́-
💡愛され
🤝×💡要素強めです
東のヒーロー解像度低いです。
11話の続きのお話です
イッテツは俺が死にたい。って言ったらどうする?
🤝視点
リトくんがロウくんにテツは残れって言っとけって言われたって話を聞いたから残ってたら
急に先程の質問をされた。
嫌、ライくんが死にたいなら俺も一緒に死ぬよとかライくんが居ない世界で俺は生きていたくない、とか言いたい言葉が頭には浮かんでくるのに。
言葉にはできない。口が言うことを聞いてくれない。
もどかしい。
なんて思ってるとライくんが口を開く
「…、やっぱりなんでもない。
気にしないで。」
なんて言いながら手をヒラヒラと振って背を向けてしまった。
今勇気を出して言わなかったらライくんはきっと誰にも言えなくなってしまう。
言え!言うんだ佐伯!!
好きな人に寄り添えなくて何がヒーローだ!
「……ライ、くんが。
もし、本当に、本当に死にたいって、生きてたくないって…思ったら俺に連絡して欲しいな。
俺も、一緒に……逝かせて。
ライくんの居ない世界なんて、俺は、俺は生きてたくない。」
やっと言葉にできたそれを聞いたらいくんは目を見開いてびっくりしていたけど瞬きをした時には嬉しそうな笑顔を浮かべていて。
「イッテツ……。
約束だよ?俺が死んでも、1人にしないで。俺が死ぬ時は一緒に逝こう…?」
なんて当たり前のことを聞いてくる。
「当たり前だよ。ライくんが先に死んじゃっても、1人にするなんてこと絶対にしないから。
だから、ライくんも俺が死ぬ時、一緒に死んで欲しいな……。」
「もちろん!嬉しい。」なんて本当に嬉しそうにはにかんでいた。
あぁ、やっぱりライくんは俺の憧れのヒーローだ。
こんなに醜い気持ちをぶつけたのに笑みを絶やさず頷いてくれるなんて……。
幼い頃に見たヒーローに似て真っ直ぐな性格に誰の心も救えるほどの笑顔を持っていて、強い正義感を持っているけど、それを人に押付けたりしない理想のヒーロー。
でも、そんなヒーローも人間なのだから。
心が曇ってしまうのは仕方ない。
そんな所を見て俺はこのヒーローの笑顔が曇らないのなら、この立場を捨ててもなんだってできる気がした。
💡視点
イッテツが昨日は泊まってくれて、しかも俺と共に死んでくれるって言ってくれて、そのおかげで少し前を向くことが出来た。
やっぱり俺は根っからのヒーローらしい。
病院で、困っている人を見かけるとつい助けてしまう。
もしかしたら捨てられるかも、なんて前は思ってたけどもう怖くない。
仮に捨てられたとしても、イッテツとの約束があれば、怖くない。
なんて思いながら眠りにつこうと病室のベッドに入ると急にみんなが来て。
びっくりしていると
ロウからはブレスレット、カゲツからは簪、星導からはイヤリング、マナからは髪飾り、イッテツからはネックレス、リトはマフラー、ウェンは腕時計をくれた。
どれも高価な物の様で遠慮しようとしたら全員から押し付けられたので有難く貰うことにする。
こんな素敵な仲間なのに疑ってた俺が恥ずかしい。
なんて思ってると星導が口を開いた。
「ライ、俺達がライを捨てるわけがないじゃないですか。
ずっと一緒ですよ。」
「そうそう、ライとまだやりたいこといっぱいあってん。
まだまだ付きおうて貰うからな!」
「唐揚げパーティーもまだだしね!
みんなライくんのことが大切なんだよ!」
「…ライのことが大切じゃないなら今頃こんなところにいないしみんなライが起きてからすぐ駆けつけるなんてことしてない。」
「狼はほんまに素直じゃないな!
ライ、俺はライに救われたんよ。
捨てるわけが無いやろ!」
「もちろん、ライと話してるの楽しいし俺達まだまだこれからだろ。
捨てるわけないに決まってる。」
「ねぇ、ライくん。
俺、ライくんとの約束守るから。
ライくんも守ってね。」
「…うん、もちろん!
みんなありがと!!」
「……ちょっと待って!
今聞かない方がいいんだろうけどさ、ライくんとの約束って何?!」
「え、」
「あ、やば……」
「イッテツと俺だけの秘密だから。」
なんて笑いながらイッテツの腕に抱きつけばみんながイッテツの方を向いてなんの約束かと言いたげにじっと見つめていて。
イッテツは酷く慌ててた。
あぁ、MECHATU-Aは確かにこういう奴らだったよな。
なんで捨てられるなんて思ってたんだろう……。
『俺の神様は今でもずっと俺の傍に。』
ロウ、ブレスレット→束縛、自分の存在を近くに感じて欲しい
カゲツ、簪→貴方を守る
星導、イヤリング→傍に居たい、貴方を守りたい
マナ、髪飾り→一緒に居たい
イッテツ、ネックレス→離したくない
リト、マフラー→束縛、あなたに首ったけ
ウェン、腕時計→同じ時を刻もう、貴方の時間を独占したい
コメント
2件
今回も読ませていただいたんですが、 不穏なんだけど、みんなから愛されてるって感じで、すごく刺さりました✨ めちゃめちゃいい作品でした😭😭😭