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🤝 × 💡
学パロ、虐待、いじめ、ヤンデレ表現注意
💡→3年 🤝→3年
🤝さん解像度低いかもです
🤝視点
俺はずっと教室の隅に居た。
虐められていたから、これ以上目立たないように。
と言っても高校に入ってからも虐められていて、どうしても目立ってしまうし、いじめは無くならないし、どうしようもなくて単位を落とす訳にも行かないので律儀に学校に通っていた1年の夏。
同じ学年に居る伊波ライ君っていう可愛らしい男の子と仲良くなった。
その子は俺の事を守ってくれて、常に隣にいてくれた。
まさに俺のかみさま。
でもそんなライくんも家に帰ったら虐待されてるらしくて、話を聞くことしか出来ないけれどそれでライくんがある日、ほっぺたに傷を作って学校に来たんだ。
周りにいた奴ら全員、その傷を笑うだけで心配すらもしてなくて。
それに腹が立った俺はライくんのとこまで歩いていって口を開いた。
「ライくんおはよ、その頬の傷、どうしたの?大丈夫?」
「イッテツ!おはよ!
毎朝出会う猫ちゃんが居てさぁ、その子に近寄ったら今日は機嫌悪かったみたいで引っかかれちゃった笑」
「…もし良かったら、手当してあげようか?」
「え、いいの?!」
「もちろん」
「じゃあお願い!」
なんて言って目をつぶって消毒を行う時に来るであろう痛みを耐えていて。
それがとっても艶めかしくて、それでいて美しくてまさに容姿端麗、解語之花という言葉が似合う人だと思った。
今俺が口を開けばドロドロとした汚い感情が溢れ出してしまいそうで。
とりあえず早く手当を終わらせて終わったよ。
とだけ伝えた。
それだけなのに
「イッテツ、ありがと!」
なんて感謝を告げられて。
あぁやっぱり君は俺のかみさまで、太陽だ。
なんて思っていたら周りの奴らが話かけてきた。
「いやいや、そんな傷で手当って笑」
「それに、ライも平気だって言ってたじゃん笑」
なんて話していてこいつらは俺よりもライくんのことを知らないんだ!って思ったらなんだか嬉しくなった。
だってライくんの頬の傷は猫に引っかかれて出来た傷じゃなくて、見てわかるくらいわかりやすい人に引っ掻かれた傷だったのに、こいつらは分からないんだ!
こんな奴らより、俺の方がライくんのことを知ってるし、大切にしてる。
それにライくんはこんな奴らより俺の事を大切にしてくれてる。
なんて思って黙っていたらライくんが反論してくれた。
「イッテツがわざわざ手当してくれたのにそれは無いでしょ。
それに俺とイッテツ、幼馴染でちょ〜仲良しなんだよね。
最近学校では話してなかったから知らないかもしれないけど。」
「ライくん…、」
きっと助け舟を出してくれたのであろうことは分かるのでそれの乗る。
「そうなんだよね、ライくんと幼馴染だし仲良しなんだ。」なんて言えば笑われた。
「まじ、?笑
ライとこいつが?」なんて言い出した。
さすがに少しイラッとしているとライくんが手を引いてくれる。
「イッテツ、俺飲み物買いに行きたい。
一緒行こ、イッテツはいつものカフェオレだよね?」
「うん、ライくんはいちごオレ?」
「もちろん!いちごオレがいっちゃん上手いんだから!」
なんて会話をしながら教室を出る。
ざまぁみろ、ライくんは”俺の”かみさまだ。
お前らにまで優しくする訳ないだろ。
それに、ライくんの表情が少し曇っていたのも俺は見逃さなかった。
ライくんの笑顔に、心に影を落とすものは許さない。
ライくんの為なら俺はなんだってできる。
ライくん、1週間だけ待ってて。
全員、燃やしてあげる。
あんな奴らライくんには相応しくないよ。
全員ゴミの日に燃やしちゃえばいい。
きっと、あんなゴミを燃やしたところで誰も気づかないし、止めないよ。
これから先もライくんの隣に立てるのは、並べるのは俺だけなんだから。
なんて思いながらライくんと一緒に飲み物を買う。
「イッテツはさ、今日の課題終わってる?」
「え、課題なんてあったっけ?」
「あるよ!数学で出されてたじゃん」
「やばい、やってない…」
「仕方ないなぁ、ノート見せてあげる。」
「え、ほんと?!ありがとう!!」
なんて、授業なんてまともに聞いてない。
だってライくんのことずっと考えてるから。
今度ライくんに勉強教えて貰お…。
そういえば学校にいる時はメガネをつけてるんだけどこのメガネに音無しの小さいカメラ搭載したらライくんの笑顔たくさん取れるんじゃ…。
帰ったらやるか…。
なんて思ってると先生に当てられる。
「佐伯、この問題の答えは?」
「えぇっ…と、」なんて焦ってるライくんが
横から付箋を教科書に着けてくれて見ると答えが書かれてた。
「y=√3x-8」
「正解、ちゃんと聞いてたな。」
なんて言われる。危なかった。
そう思いライくんがくれた付箋にありがとうなんて書いて返したらこっちを見てニコッてしたあと何かを思いついたかのように付箋に書出した。
しばらく待ってたらそれを渡されたから見たら
『購買のパン奢って』
なんて書かれていて、それぐらいなら全然良いのに。
なんて思いながらいいよ、何がいいか決めておいて。なんて書いて渡す。
そろそろバレそうなのでここからは真面目に授業を聞く、フリをする。
やっぱりライくんは良くも悪くも色んな人に好かれるからな…なんて思ってからひとつの考えが頭によぎる。
ライくんのことを閉じ込めてしまうのは?
でも、そんなことしたらバレてしまう。
それならライくんと一緒に逃げるのは?
ライくんは優しい。だからその優しさを利用すればいい。
本当は優しさを利用するなんてことしたくないけど…。
とそこまで考えて思い出す。
ライくんの家のお父さんは有名な会社の社長、俺のかみさまのことを忌み嫌ってるのはこいつ。
それにこいつはプライドが高くて頑固なのだとライくんから聞いたことがある。
それなら、ライくんを連れ出してもライくんのことを死んだことにしてどうにか隠すだろう。
じゃあ、ライくんのこと連れ出して俺の家に居てもらって俺だけは学校に通い続ければいいのでは…?
ちょうどいいことに俺は一人暮らしをしている。
親は金を払ってでも厄介払いしたかったみたいで養育費として毎月40万ほど振り込んでくれる。
俺の親もある程度有名な会社勤めらしい。
ある程度の役職にどちらも付いているのは知っていたけどどの役職なのかは知らない。
毎月40万もくれるとは思ってなかったのでこちらとしては嬉しかった。
しかも高校の学費も、集金のお金も再度要求すれば貰える。
今がチャンスなのでは?
それに一応俺の親も世間体を気にしている。
それならもしかしたらライくんの周りにいる奴ら全員殺しても無かったことにしてくれるかも…。
そう考え始めたところで4限目の終わりのチャイムが鳴る。
みんなが机の上を片付け出したので俺も片付ける。
片付け終わったところでライくんに話しかけられる。
「イッテツ、購買行こ!」
「いいよ、今日は何食べる?」
「え、当ててみて!笑」
「う〜ん、メロンパンとか?」
「正解!」
「やったぁ笑」
「メロンパン奢るよ。」
「やったぜ笑
ついでにペットボトルの紅茶も奢って!」
なんて上目遣いでお願いされてしまえば断れない。
「いいよ、じゃあ無くなる前に早くの購買行こ」
「そーだね、イッテツは何買うの?」
「なんだと思う?」
なんて話をしながら購買に向かう。
美味しそうなパンの匂いが廊下までしている。
今日は焼きそばパンでも食べようかな。
なんて思ったらライくんがあ!なんて言ってから俺の前にきて「焼きそばパンでしょ!」なんて言われた。
「え、なんでわかったの?!」
「やった、あってた」
「凄いね」
「ねぇ、イッテツ」なんてライくんから呼ばれたのでそちらを向くと少しいたずらっ子な表情をしながらこちらを見ているライくんがいて。
あぁ、綺麗だな。なんて気持ちと写真撮らせて欲しい。
なんて気持ちが入り交じる。
とりあえずその気持ちには一旦蓋をして
どうしたの。なんて聞けばなんでもないと言われてしまってそれ以上は聞かない方がいいんだろうなと思ったから何も言わずに購買でパンを買ってから空き教室で2人でご飯を食べる。
「イッテツ」
「ん、どうしたの?」
「俺、イッテツと一緒の家に住みたい…、」
「…いいよ。」
「やった、今日帰ったらすぐお父様に話してイッテツの家に住むためのパッキングしちゃお。」
「手伝おうか?」
「いや!大丈夫!
でも、……迎えに来ては欲しい、かも。」
「もちろん、どこに迎えに行けばいい?」
「バスのとこ。」
「任せて、迎えに行くね。」
「やった」
なんて話をした昼休み。
迎えに行く時間にあと20分ほどでなるのでバス停に向かう。
着いてからライくんを探すとちょうど今着いたバスに乗ってきたみたいでスーツケースと大きめのバックを持ったライくんが降りてきた。
「ライくん、スーツケース持つよ。」
「え、ほんと?
じゃあお願いしちゃおうかな。」
「…ライくん、お父さん、平気だった……?」
「一人暮らしには賛成してくれたしお金は出してくれるってさ
でももう二度と家に来ないでくれって言われた、笑」
「じゃあ今日からずっと2人で居れるね。」
なんて笑顔でいえば嬉しそうに笑ってそうだね。なんて言ってくれた。
これでライくんとずっと一緒に居れる…。
親も公認なら監禁する必要は無いけど、
でもあいつらはどうしよう。
なんて考えていれば前から悲鳴が聞こえてきた。
そちらに目を向ければなんてちょうどいいんだろう…。アイツらが車に轢かれたらしい。
天罰が下ったんだ。
おれのかみさまを汚して、傷つけた罪だ。
まさに自業自得だ。
なんて考えてから横にいるライくんを見るとまだこちらを向いていないようで。
こんな事件現場をライくんに見せちゃいけない。
そう思ってまだこちらを見てないライくんの手を取って事件現場とは正反対の方向に歩き出そうとする。
「ライくん、こっちは危険だからあっちに行こう。」
ライくんは血を見るのが苦手だから。
ここに居ては行けない。
なんて思って近くに合ったコンビニの店員さんに高校生が轢かれていることを伝え救急車を呼んでもらう。
店員さんが教えてくれてありがとう、もう大丈夫だよ。なんて頭を撫でられた。
店員さんの優しさでもうあの現場を見たくないだろうとコンビニの裏口を通って出して貰えたのでそのまま俺の家に向かう。
「イッテツ、?何があったの……?」
「ライくんは知らなくて良いよ。」
なんて伝えてライくんの手を握って家に向かって歩き出す。
なぜこんなちょうどいいタイミングでアイツらが車に轢かれたのかは分からないが丁度良かった。
これでライくんは本当におれの、おれだけのかみさまになった。
これからはずっと一緒に居ようね。
何があっても、絶対に逃がさないから。