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「君とずっと手を繋いでいたい」
たった…その言葉の一言で人生は変わるんだ
「…ッ//」
「…敦くん」
何この状況…目の前には太宰さん、後ろは壁
「だ、太宰さん…」
「なーにー」
「…近く、ないですかッ//」
「…昨日の返事、聞かせてくれる?」
「…コクッ//」
「ッあ//、太宰さんッ//」
「ふふ、敦くん…可愛いね」
敦くん敦くん敦くん敦くん…♡
「太宰、さんッ…」
「敦くん♡」
逃げなきゃ、逃げなきゃ駄目なのに…
足が、動かないッ
「止めて…やめて、くださ…泣」
「ふふ…♡」
ザクッ
「い”ッ、あ”ッ?!」
「あぁ…ほんとに綺麗だ♡」
ギチッギチ
「い”ぁッッー!!泣」
自分の足下には自分の血だと思いたくないほど
血が流れていた
「んー、中々切れないものだねェ」
そう言うと太宰さんは、下へ行ってしまった
「ただいまぁー♡って…」
「スースー…」
「…治ってしまってるね」
ザクッ
「ッ!!〜ー泣」
バタッ
「ッよし、やっと切れた」
「…へ…う、そ泣」
その下には僕の、腕が
「ッうぐ泣」
すごい吐き気がする
「もう一本頑張ってね♡」
太宰さんは何故こんなことするんだろ
僕のこと、嫌いなのかな
僕は好きだよ…嫌われたく、ないよ
愛されたい敦くんと、
敦くんの絶望する顔が見たい太宰さん