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僕の前を歩く君がとても愛おしくて、可愛くて、誰にも渡したくなくて、手を伸ばして繋ぎたくて、でも僕には到底無理で。
僕にはもったいないほどの君。
想ってしまったのは僕、この気持ちに諦めをつけなきゃいけないのに。
絶対引かれてしまう、でも、何年も思っても諦めきれてない僕は、今日も君の背中をみながら歩く。
親にだって引かれた。だから君にも引かれちゃう。きっと、そう。
君好みの人になりたくて、努力して、努力をするたびに親に心無い言葉を突き刺される。
でも、あきらめれないの。
しょうがないじゃない。
君を好きになった人から取られないように、僕が先に好きだったのに、後から好きになった男に負けたくないから。男を遠ざけて学校生活を送っていた。
『好きな人いないの?』
と君に聞かれるたび君だよと喉まで出かかるが飲み込む。引かれたくないから。
そっかー、と残念そうに眉をひそめる顔も可愛い。
…僕、やっぱり告白しようかな。
他の男に取られるぐらいなら、想いを伝えて、君に引かれるほうが受け入れられるはず、やっぱりそんなことないかも。
でも弱音ばっか吐いてても叶うものも叶わないかもしれない。
放課後の誰もいない、夕日が差す教室で、
「引くかもしれないけど、君が好きなの。ずっと前からそう。付き合ってくれなくてもいいから、想いを伝えたかったの。」
言えた。告白の答えはもう分かってる。どうせ振られてしまう。ほら、君は固まって顔を赤らめてる…顔を赤らめてる。
え?なんで?引かないの?振らないの?
『………私も、好き。でも、引かれると思って言えなかった。』
顔を赤らめてにっこり笑う君が好き。全部だいすき。
親に同性が好きなんて、と引かれたって君に引かれなければ僕は大丈夫。
僕たち2人なら、なんでもできそうだ。
僕たちは夕日を背に、髪を同じようにツインテールにして笑いあった。
スカートを風になびかせ、夕日のように顔を赤らめながら、隣で手を繋いで歩いた。