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あの時の会議で出たいい考えとは…
「で?いい考えってなんなんですか?」
「えっとねー」
輝が言う考えとは、この中にいる誰かが八尋の彼氏役をしようというものだった。
「は?そんなの上手くいくわけ…」
「はいはいはい!!俺やる俺やる!!」
「いやお前は無理だろ。死んでんだから人に見えるわけねぇだろ 」
「えー?でも俺脅かすくらいはできるよぉ?」
「七不思議は却下」
「なんで!?」
花子くんは抗議の声をあげていたが皆無視した。
「そうだ。光やってみたら?」
「え!?俺!!?」
「うん。八尋さんと一番仲が良くて親しい間柄って言ったら光かなって」
「そ、それなら一番は蒼井先輩だろ」
「はぁ?なんで僕が…僕はアオちゃん一筋だからやらないよ」
「蒼井…やる…よね…? 」
「いや圧かけながら言うなよ!!怖いわ!!」
「…赤根さんに親友の八尋さんを助けたって言えば喜ぶかもね」
茜は最初こそ嫌な顔をしていたが輝の言葉を聞いた瞬間一気に顔が喜びへと変わった。
「ア、アオちゃんに褒めて貰える?…『茜くんありがとう♡』あ”ー!!どういたしましてアオちゃん!!!」
「あれ何やってんの?」
「いつもの発作だから気にしなくていいよ光」
「ふーん?」
「いいでしょう!!僕が仕方なくやってあげますよ!!僕は優しいですからね!!!」
「わぁ〜うざい奴の典型だね〜」
花子くんはそんな輝の様子に少し(というかかなり)引いていた。
「で?具体的には何をすればいいんですか?」
「最初は何もしなくてもいいよ。まずは僕と光で八尋さんの悩み事を聞く。その時にもしストーカーの話題が出ればその話を徹底的に洗い出す。それから蒼井にその事を言って、蒼井が八尋さんに彼氏役になるよと言う」
「ふーん?じゃあ僕は最初は待機なわけですね」
「そう。最初は主に僕と光で動くよ」
「え、俺は!?俺何にも役与えられてないけど!?」
「七番様はここの地縛霊なんですからここで役目を全うしててくださいよ」
「そうだよ?七不思議。僕がいつ君を払いに来てもいいように準備しとかなくちゃ」
「源輝は来るなください!!!」
という感じで話はまとまり輝が言ったように、輝と光で校舎裏に呼び出し話を聞くだけだったのだが、八尋がストーカーを庇うような発言をした為、二人はいても立ってもいられなくなり、先に二人がストーカーを追っ払った。
その為茜は彼氏役をすることも無く、葵には褒められずに落胆したのだった。