テラーノベル
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俺の疑問は晴れないまま1ヶ月が経過した。忙しさは落ち着くどころか更に増すばかり。家にはほとんど寝に帰っているようなものだ。日が沈んでから家に帰り、太陽が完全に顔を出す前に家を出る。そんな日々の繰り返しだ。
正直疲れてはいる。だがありがたい。本当にありがたいのだ。この忙しさが嬉しいまである。きっとみんなも同じだろう。
ただ、この1ヶ月メンバーの様子はおかしくなっていく一方だ。気のせいかもしれないが以前より距離が近い気がする。特に勇斗。あまり人と近付くのが好きじゃない彼が、俺にだけはくっついてくるようになった。いや、前から何かとくっついて来ることはあったが最近は頻度がおかしい。どっちかというと人から近付かれるのが嫌いって言ってたな……今度試してみるか。
今日も朝早くから雑誌の撮影やら、YouTubeの撮影やらで忙しいのだ。頭を無理やり仕事モードに切り替える。
よし、今日も頑張ろう。
俺はいつも楽屋に一番に入る。それは今日も同じだった。朝一番のメンバーの顔を見てその人それぞれのコンディションを何となく把握しておきたいのだ。今日は誰が2番目に来るのだろうか。
「おは〜」
「太智おはよう」
眠そうな目を擦りながら太智が入ってきた。やっぱりみんな疲れてるんだな。太智はいつもの場所にカバンを下ろすと俺の隣に座った。
「太智昨日遅かったの?」
「うんー、まぁそんなとこかな、まだ時間あるよね?ちょっと寝ていい?」
「うん、いいよ寝てな」
そういうと太智は俺の方に頭を預けすぅすぅ寝だした。メンバーといえど年下なのだからやっぱり甘やかしてあげたい。一番付き合いは長いが何かと小競り合いの多い俺らは実は一番素顔を出せる相手だったりする。こういうのもたまには悪くない。
「おっはー!」
「舜太シーー、太智寝てるから」
「あ、ごめんごめん、えー大ちゃん寝てるやん!かわいー!」
こいつは朝から元気だな。まぁ安心。舜太はカバンと上着を下ろし、俺の肩で寝てる太智をじっと見つめると太智と反対側の俺の隣に座った。静かに映画の台本を真剣な顔つきで見つめながらセリフの練習を始めた。かと思ったらすぐにこてんと俺の方に頭を預けて寝だした。
「重い……」
まぁ可愛い弟たちのためだから我慢してやろう。
コメント
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「重い」ってタイトル、タイトルだけで笑っちゃいました。でも読んでみると、太智くんが頭を預けてきて、舜太くんも反対側から寄りかかってきて、主人公が「重い……」って呟くシーン、もう完全に愛おしさの塊ですよね。物理的にも重いけど、心の距離が近づいてるからこその重さなんだな〜ってしみじみ。忙しい日々の中である種の癒しにもなってるのが、すごく伝わってきました。素敵なエピソードをありがとうございます🌷
#ふるっぱー
夜月🍼💙
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