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〇キャラ崩壊注意
〇エセ関西弁注意
〇その他諸々注意
事件が起きた_
桜の舞い散る季節に_
出会いと別れを繰り返す時期に_
rp視点
僕にはたくさんの先輩がいる。だがただ1人だけ先輩だと認めたくない人がいる。その人は戦闘能力などが並なのに先輩方に可愛がられている。新しく入ってきたのは僕なのにその先輩を構っていることも多々ある。あの水色の髪がふわふわと揺れるたびに自分の中のよくわからないと感情が自分を蝕んでいく感じがする。
ある日僕は思い切って尋ねてみることにした。なぜあの先輩が幹部になれたのかを…
「あっあの…ロボロさん…質問があるんですけど…」
「おぉ?なんや?若いやつはやる気があってえぇのぉ」
すみません、全然関係の無いことなんです…
「えっとぉ…チーノさんってなんで幹部になれたんですか…?あ、シンプルに気になったからですよ!他意?はありません!」
すこし怪しくなってしまった…
「あぁあいつはトントンが拾ってきたんよなぁ。なんか知り合いだったぽくってなぁ、あいつはもともと詐欺師?情報屋?をやってたらしいで」
「そ、そうなんですか…ありがとうございます!!」
「レパロウが解決したんだったらええよ」
「あ、多分チーノ今、訓練中やし見に行くか?あ、でも俺仕事あるんやった…すまんな…」
「いえ、僕一人で行くので大丈夫ですよ!」
「そうか!チーノはすごいからおまえもよう見ときぃよ」
「は、はい!」
なんでチーノさんは褒められるんだろうか…彼は前衛補助部隊の隊長だけど所詮補佐だし、強くはないらしい…隊員も余り物で構成されているらしいし、あぁとても”うざい”と感じる…自分とちょっとしか変わらないのになんで…なんで…なんで…!!!!!
悲劇が起きることをまだ彼は知らなかった。
不幸にもその日、彼は疲れていた。
寝不足で頭が回らなかった。
だがそんな言い訳は彼らに通用しないことは彼が一番知っている。
眠い。ひたすらに眠い。昨日は書類が全く終わらなかった。慣れてきたから、という理由で増えた書類は進まず昨日は一時間も寝れてない。
まあ”あの”こともあるしな…
「よし、みんな集まったな。会議を始めるぞ!」
そうグルッペンさんはバリトンボイスで言った。
〜〜〜
どうしてそう言ってしまったかは分からない。
だが言ってしまった。チーノさんに対するよくわからない感情が暴走してしまった。
「何であんたが幹部になれたんすか?おれあんたがなれた理由わからないです。」
「…ごめん。」
チーノさんは走ってどこかへ言ってしまった。
「ちょっチーノ!!!!…おいレパロウ!!何やってんねん!!」
トントンさんがキレていた。そこでようやく冷静になった。
冷静になったからかショッピさんが近づいてきたことに気付いた。
そしてショッピさんは
僕にビンタした。
「お前、何いってんの?俺の大っっっ親友に、相棒に、いっっちゃん大切な奴に。」
そう言ってショッピさんは自分の席に踵を返し、ドカッと座り腕と机に顔を埋めボソッと
「声、でぇへんかった。」
と言った。
コネシマさんはそんなショッピさんの背中をさすっていた。
「はぁレパロウさ、何でそんなことを言ったの?」
鬱先生にそう聞かれた。僕は正直に答えた。
「…チーノさんに多分…嫉、妬、したんだと思います。」
そこでようやく自分の中にあるチーノさんに対する気持ちが分かった。これは嫉妬だ。
「最近よくわからない手紙が届くようになって…そこには幹部辞めろだとかいっぱい書いてあって。」
「はぁ。チーノの件で懲りなかったんだね。」
「バカな奴らもいるもんめぅ〜」
チーノさんの件、とは…
顔にでてたのだろう。トントンさんが答えてくれた。
「チーノ、あいつレパが入ってくる前にいじめられとったんよ。ショッピ君が気づいて。暴言をたくさん吐かれてたっぽい。まぁもちろん処分したよ。」
「あ、ありがとうございます。」
「レパロウ、その手紙見せてくれる?」
シャオロンさんが優しく僕に問いかけてくれた。断る理由など無いため快く案内した。
「部屋にいると思うけど、チーノはまだそっとしておいてあげてな。」
そうこれが間違いだったのだ…
ci視点
ああ新たな人生だ。
手紙も書いた。
戸籍も作った。
軽く荷物も用意した。
僕はチーノを捨てて別人として窓から飛び降りた
rp視点
「レパロウ、もっと早く言えよ。」
そう怒られてしまったが、普段の説教よりも大分心地が良かった。
「そうだぞ〜」
口々にみんなが言う。
そして一息ついて鬱先生が言った。
「レパロウ、そろそろチーノに謝りに行こや。みんなもついて行くで。なぁみんな。」
「「もちろん!」」
そしてチーノさんの部屋にみんなで向かった。
そう全員で悲劇へと足を進めたのであった。
コンコンコン
「チーノさんすこし開けますね。ごめんなさい言い過ぎてしまいました。あの………」
口籠っているとゾムさんが勢いよく扉を開けた。
「レパロウもこう言って……る…」
その部屋には大量の書類と一つの手紙そして、チーノさんの代名詞ともいえるぐるぐる眼鏡や懐中時計、服が投げ捨てられていた。
「何やねんこれ…」
トントンさんはひろったであろう紙を握りしめていた。怒りがにじみでていた。
突然ショッピさんが喋りだした。見たところ手紙のようなものを読んでいた。
「みんなへ
ごめんね。
やっぱり考えたんだけどこの国の幹部に”チーノ”って存在がいらないと思うんだ。せっかく幹部にしてくれたのに。たまたまだとしてもうれしかったよ。
トントン、誘ってくれてありがと。ほんと大好き。
ショッピ、仲良くしてくれてありがと。もっと旅行行きたかったな。
鬱先生、奢ってくれてありがとな。もっと軍団で仲良くしたかったな。
ロボロ、サポートしてくれてありがと。散々いじってごめんな。
エーミール、知識面で色々教えてくれてありがとな。格下を払拭できずにいなくなるのは後悔だなぁ。
ゾム、戦闘面で色々教えてくれてありがとな。結局ゾムに追いつけなかったなぁ。
コネシマ、褒めてくれてありがとな。もっとめんつゆ飲ましとけばよかったなぁ。
シャオロン、弟みたいにかわいがってくれてありがと。結局煽り、そんなうまくならなかったなぁ。
オスマンさん、外交関係ありがと。仕事面ではだいぶ助けてもらってたと思う。
ひとらんらんさん、癒しをありがと。農園があったの心の支えにすごいなったよ。
しんぺい神さん、助けてくれてありがと。掘られそうになるのは困ったけど治療とか色々助かったよ。
グルッペンさん、こんな僕を入れてくれてありがと。こんな形で抜けてごめんね。
レパロウ、こんな先輩でごめんね。でももういないから。頑張ってね。
W国にはとどまると思うけど、もう会うことはないと思う。
というか探さないで欲しい…
みんなほんと大好きだったよ。
チーノより」
読み終わった時には大体の人が泣いてたり、俯いてたりしていた。
「チーノ君まだイジメられてたんだね。」
エーミールさんがそういった。僕よりもひどいイジメだった。
「一般兵たちの書類も押し付けられとるし…」
「おれチーノ探すわ」
チーノさんがいなくなって3日がたった。
先輩たちは笑みを見せなくなった。
チーノさんをイジメていた犯人と僕をイジメていた犯人は同じだったようだ。
すぐにそいつらはロボロさんとコネシマさんの手で抹消された。
大先生がすごい顔でチーノさんを探していた。
頑張ってパソコンで監視カメラを見漁っていた。
でもチーノさんは見つからなかった。
だけど嫌でも季節はめぐる。
新兵が入ってくる時期になった。
そして軍学校の新しい生徒を募集する時期、いやその生徒たちの面接が始まる時期になった。
そこはチーノさんが幹部になって、一番最初に手柄をあげた場所でもある。
そこは面接がある。
2年間だけの学校だがどの国より進んでいる。
スパイを防ぐ、そして素質があるか見抜くためチーノさんが面接官を務めていたがもういないため大先生とショッピさんが今年は面接官を務めるらしい。
ci視点
「やっぱし1人は寂しいもんやな…」
僕の独り言は風に消えていってしまった。
僕はW軍を抜けた。後悔も少しあるけどもう僕はチーノではなくアタルという17の青年である。身長は変装術で一ヶ月に一度ほどメンテンナスをすれば一生ごまかせるスーパーアイテムを使い、髪は黒く染め、服も変え、元々いらない眼鏡を外した。そして今日は新たな人生の一ページ目を飾る軍の面接の日だ。やはり彼らの元から離れるという選択を僕は取れなかったのだ。
「お名前は?」
「イノアタルです!」
「はい、ありがとうございます。あちらの前でお待ち下さい。」
「ありがとうございます。」
そういえば面接は誰が担当するんだろうか…
まあいっか。うんうんレパロウのせい(他責思考)でも他責思考はよくな…
「次、イノアタルさん。どうぞー」
この心のこもってない喋り方はショッピだ!なんて1人で盛り上がりながら面接室に足を踏み入れ、数日ぶりのショッピの顔と鬱先生の顔を拝んだ。
ut視点
今、俺はチーノが元々担当していた仕事をしている。
なんで俺がこんなこと…
チーノ…お前がいないと寂しいで…
「次、イノアタルさん、どうぞー」
ショッピは完璧に呼び込み人形に徹していた。
冷静というよりかは寂しさで心ここにあらず、というのが正しい感じだった。
「コンコンコン失礼します!」
その声はとてもチーノに似ていた。
ショッピもそう思って若干飛び跳ね、ポーカーフェイスからもわかるほど動揺していた。
だけど期待はきれいに裏切られた。
チーノの水色の髪はなく、身長も違った。喋り方も少し舌っ足らずで歩き方も若干内股で小股だった。
「ど、どうぞ。座ってください。」
「ごめん、休憩。出てってくれる?」
「は、はいわかりました…」
見張りをしてくれていた兵士は首をかしげながら出ていった。
「ショッピ、あいつチ「チーノに似てますね。」
「「…」」
気まず…いっつも会話続くのに!!!!何で!!!!!
「採用?」
「採用」
「ん」
「兵士、呼びますね」
「お願い〜」
ま、チーノの弟とかだと嬉しいけどとかいうファンタジーに近すぎる妄想をしながら履歴書を見た。もちろんチーノに一切関係がなかった。
チーノ、マジでどこいってん…
一旦切りますね〜
日をまたいで書いたので違和感あるかもです…そこんとこよろです…
短編と天使病♡300ありがとうございます!
短編はまだまだ更新する予定です!
あと少しセンシティブなやつ思いついた…
気が向いたら書くね
さっき出てきた短編、天使病、軍団旅行見てみてください!
見て面白いと思えるように頑張りました!
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ではまた👋