コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あれから自宅に戻って新しく下駄を用意してハヤトさん達と別れて指定された場所に向かう
美咲「えっと……此処?」
明らかに,出るよね
雲雀「うん」
美咲「見るからに”で”そう…」
雲雀「此処噂じゃあほんとに”でる” らしいぜ」
カゲツ「本当にそういうの苦手なんやけど…」
イッテツ「今からでも辞めない?
何かあったらじゃ遅いよ…?」
虎杖「出たとしても俺たちがいるし !」
美咲「 …そうだね」
イッテツ「えっと,呪術師さんだったっけ
うう,でも……」
アイ「テツ苦手過ぎるやろ!」
イッテツ「痛いよアイ!」
テツにぃ本気で苦手だね…
あとアイ背中バシバシ叩かないであげて
雲雀「取り敢えず2人組になって,奥の札を取りに行く
それが流れかな~」
美咲「あ,良かった…2人組みか……
出来れば棘くんがいいかな…」
まぁ,妥当な判断だよね
狗巻「こんぶ?!(僕でいいの?!)」
美咲「うん!
“でたら”その時はよろしくお願いします…」
狗巻「しゃけぇ!(任せて!)
ツナツナ!めんたいこ!(美咲ちゃんに傷1つも付けさせないから!)」
美咲「ありがと!頼りになる!」
みさねぇ相変わらずタラシ〜
狗巻「…///」
美咲「じゃあ!行こ!」
狗巻「しゃけ!(うん!)」
そして狗巻さんとみさねぇは山の中に入って行った
暫く山の方を見ていると黒猫が現れて山の中に入って行った
『待って』
リト「結!?」
私は何故か追いかけてしまった
気がつくと山の暗い場所にいた
『あれ,ここどこ』
猫もいないし……
カサ,と草の音が聞こえた
『あ,さっきのね…こ……』
後の方を向くとドロドロの黒い“何か”がいた
『は,うぇ……』
思わず後ずさる。背中が木にぶつかってもう逃げられない
“何か”は私に黒い影のようなものを複数飛ばす
着物が裂けて,二の腕スレスレに木に突き刺さって髪がハラリと切れた
『ひっ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
なんとか走り逃げる
せっかくルカにぃが買ってくれた着物も,伸ばし続けてた髪も何もかも台無しだ
暗い森に,ひとりぼっちで化け物に追われている
息も絶え絶えで,もうキツい
足がもつれて倒れ込む
『誰でも良いから助けて…』
??「やらせねぇよ」
スパン!という音が後ろから聞こえてきた
『ぇ…長尾,さん…』
長尾「よぉ,結
おまえ妖やら魔やらに憑かれやすいから気を付けろ
こんなところ来たら1発アウトだから」
え,私憑かれやすいの!?
長尾「あー浴衣とか髪とかボロボロだな…
下の方とかガッツリ破れてんじゃん」
甲斐田「急に走るな!って…結ちゃん!」
弦月「本当だ!着物ぐちゃぐちゃ…
って髪も!!!!!!」
きゃー!という声を上げて弦月さんは私の肩を掴んだ
甲斐田「魔に襲われたのか…流石にその格好はアレだし甲斐田の羽織り羽織ってね」
甲斐田さんは自分の羽織を私に羽織らせた
弦月「髪も揃えないとね」
長尾「じゃあ,出口行くぞ〜」
私達は入り口まで歩いた
あっさりとついてしまった
アイ「やから落ち着けってリト!
お前も巻き込まれるぞ!」
リト「離せアイ!!
俺はどうなったって良いから結を!!」
そこにはリト君を羽交締めにしているアイがいた
長尾「おーおー相変わらずだな〜アイはよ〜」
長尾さんはアイのそばまで行き頭に肘を置いて言った
アイ「え,何でいんの…おい!肘置きにすんなや!!
てかみゆゆ! その格好は…!」
リト「結,髪が……!?」
ぎょっ,とした顔で皆が私を見ていた
ルカ「あ”あ”あ”!!!!!!」
アルバーン「結ー!!!!」
四葉「心配したんだからね〜!?」
イッテツ「結自身が無事で良がっだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
美咲「結ぃぃぃぃぃぃ!!」
一気に5人が抱き着いてくる
というかなんで3人がここに?
アイ「テツがルカさんに電話してん
そんでルカさん経由で四葉姉ちゃんとアルバーンさんに伝わってこの有り様や」
アイが私の心情を読んだのかそう答えた
それにしても,とアイは言葉を続けた
アイ「お前さっき何を追いかけた」
『え,黒猫だけど……』
少し困惑しながらも答える
アイ「僕には…到底さっきのは黒猫には見えんかったよ」
リト「俺には突然結が走ったように思ったけど……」
え,じゃあ私は…
アイ「魔に魅入られたみたいやな
あのドロドロしたんは“父さん”と一緒に時に見た事あるからな
別に僕でも良いんやけど…景兄ちゃん,はい数珠」
アイは着物の左の袖に右の手を入れてゴソゴソと漁ると数珠を取り出して長尾さんに投げ渡した
なんで持ってるんだ数珠
てか景兄ちゃん呼びなんだ
長尾さんはその数珠を受け取って数珠に向かって何かを唱えた
長尾「ほら,暫くこれ待っとけ」
唱え終わったのか私に数珠を渡した
黄色とオレンジの数珠だ
『どうも……』
ルカ「《でも髪はどうしようか…
こんなにバッサリ左右不揃いだし整えたりしなきゃだし…》」※英語です
確かにそうだよね……
アイ「《翌日予約なしってかなりムズイで
うーん,なんかツテがあれば良いんですけどね 》」
え,めっちゃ英語ペラペラじゃん
アルバーン「《それなら僕にツテがあるよ!
結の知ってる人だし,結なら無償で受け付けてくれると思うんだ!》」
え,私も知っていて尚且つ私なら無償で受け付けてくれる人?
誰だろ……てか長尾さん達いつのまにか居なくなってる!!
羽織り……って,浴衣直ってる……
『魔術ってなんでもありかよ…』
でも流石に髪は無理だったんだなあ…
ちゃっかり羽織りも回収してるし