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スタート
なぁ?もし、生まれ変われるなら何になりたい?
ん〜?俺は海月だな
どうしてだ?海月には感情がないぞ?
だからいいんだよ。俺の人生は苦しみばかりだった。感情がないのって幸せだと思わねぇか?辛い時も悲しい時も全部ないんだぜ?そのまま、何もなく死んで行く、、、いい話だろ?
私はそうは思わねぇわ
ほんじゃ、お前は生まれ変わったら何になりたいんだ?
私は……雲になりたいかな?
なんで?
雲ってね、大切な人とか、好きな人とかをずっと見てられるんだよ、
でも、雲は消えていくぞ?
でも、また何回でも雲は出来るでしょう?しかも、雲ってさ、雨が降ったり、雪が降ったりするだろ?
嗚呼
人は1人じゃ生きて行けねぇんだよ。絶対に誰かの力がいる。感情も誰かに見せないと、自分が腐っちまう。雲って、泣いたら雨が降るかもだし、雷が鳴ってんなら怒ってる感じになるだろ?皆に見て貰えるってさ、幸せじゃないか?
マイキー視点
ザー
雨が降ってる。正直煩わしい。
俺は今手すりの無い屋上にいる、そこで、ふとアイツの話を思い出した。もっと世界の全てが綺麗だったら、アイツも他のやつも死なずに、俺はしのうと思わなかったのだろうか?
でも、そんな世界なんて何処にも無い、あったとしても、ほんの少しだけ、
この屋上はいいな、わざわざ登らなくても飛べる。そう、今から俺はこの高い屋上から飛ぶんんだ。そんなの辞めろって言うかもしれない。でも、俺の目の下のクマを見てみろよ?ひでぇだろ?もう限界なんだ。だけど……
嗚呼、こわいな……生きたりない、でも死にたい、逃げていたい、でも、ケンチンや、三ツ谷の居る所が羨ましい。でも、そこに行ったってアイツは居ない。まるで俺は海月だな……
そうだ、海月になったんだ。だからもう俺は怖くない。と自分に言い聞かせた
トンッっ 俺は屋上を飛んだ
気持ちいい、風に吹かれて、自由で、
海月もきっとこんな感じなんだろうな。
パシっ 誰かが俺の手を掴んだ
もう顔を見なくてもわかる、武ミッチだ
離してくれ、
武ミッチ 嫌です
ほら、また俺の邪魔をする、邪魔をする奴は嫌いだ。知ってるか?海月の天敵ってすげぇいるんだぜ?
ペンギンやウミガメ、これは予想が着くだろ?
この世界は残酷だから、命と引き換えに何かを得なければいけない。
海月は海月同士で共喰いをする。まるで俺みたいに
自分に嘘をついて、自分に言い聞かせる
自分が正しい方に進まないように、
マイキー 武ミッチ達に手を貸すのは…雅やケンチン達だけで充分だろ?
武ミッチ 馬鹿野郎!!!!!!!!
いつ雅ちゃんやドラケン君がそんなこと言った?言ったことねぇだろ!皆には君が必要なんだ!!!
マイキー ッ……
なぁ?雅、本当にそうか?俺は必要な人間だと思うか?返事くらいしてくれよ……雅
そういえば、こんな事昔、雅と話したな
なぁ?雅
雅 ん?
俺は要らない人間だと思うか?
雅 急に何言い出すんだよ
雅 そんな事ねぇだろ?
マイキー でも、俺を必要としてる人がいるか?
雅 居ねぇなら私がなってやる
マイキー 私にはまだマイキーが必要だ
マイキー お前が居なくなったらどうする?
雅 大丈夫、人は必要としてる人が居なきゃ生きてけない。だから、私も生けてるんだ。自分で気付かなくても、その内、必要としてる人は沢山できるもん何だよ
ポロポロ、武ミッチ、、、助けてくれ
武ミッチ おう!
武ミッチ視点
雅ちゃん!俺と似てる動物なんだと思いますか!?
ん〜?犬とかじゃね?
え〜なんスかそれ、
良いじゃねぇか、愛想良くて可愛いから
え〜、マイキー君は何だと思いますか?
……海月
はい?
彼奴は海月に似てるよ
理由を聞かなくても、すぐに分かった。マイキー君の事だから、何かを抱え込んでるんだと
雅ちゃんは自分は何に似てると思います?
私?動物じゃねぇけど……月かな
何でっすか?
私はさ、弱いんだよ
どこがっすか!?喧嘩も強いし、心も強いじゃn((
それだけじゃ、駄目なんだよ。私は見守ることしか出来ない。弱い人間何だ
でも、俺は太陽みたいだと思いますよ?
……そう言って貰えて、嬉しいよ
雅ちゃんとマイキー君は似たもの同士なんだ
でも、考えることは正反対。
雅ちゃんは人を救ってるのに、自覚がない
自分を認めないと生きてけないのはマイキー君も雅ちゃんちゃんも一緒何だ。
それを認めれなかったから、雅ちゃんは飛び込んだ
この世界がきっと、狭すぎて、大きな空目掛けて飛んだんだ。
マイキー君は雅ちゃんちゃんと違って、沈んでしまう。だから、俺が絶対にたすけるんだ。
雅ちゃん、俺はそんなにすごい人間じゃないんすよ?ただ、タイムスリップが出来るだけ…それなのに、おれは何回も失敗して、貴方を助けられなかった。それでも雅ちゃんは俺を
あっくんみたいに……
ヒーローって言ってくれますか?
マイキー ありがとう、武ミッチ
武ミッチ いいんスよ
マイキー君、少し雅ちゃんの話をしませんか?
いいよ
マイキー視点
雅は優しすぎるんだ。雅の妹の香帆もだ。
彼奴は、雲になったんだよ。武ミッチ
え?
どうゆうことすか?
雅は逃げたんだ。この狭い世界から、全部捨てて、そしてさ、雲になったんだよ
雅はさ、雲になりたいって言ってたんだ。皆の事を見守ってたいって、
ほら、さっき晴れただろ?
はい
きっと、雅が泣き止んだんだ
そうッスね
雅ちゃんは俺が思うに最初から雲だったと思います。
は?
感情が豊かな人だったけど、その分大切な人を失うと、引きずってしまう、
雅はもう少し明るくに笑う奴だったんだよ
そうなんスか?
嗚呼、でも凌君が死んでから、凌くんに似せるようになった
性格、素振り、笑い方、目付き、喧嘩の仕方とかさ、、、
俺はそれを分かってたんだ、なのに、助けられなかった。声を掛けてあげることすら出来なかった。俺は自分に手一杯だったんだ。
武ミッチ ……
ごめんな?雅
武ミッチ 謝ったら、また雨が振りますよ?
え?
武ミッチ だって、雅ちゃんは雲になったんでしょ?雅ちゃんはきっと、マイキー君にありがとうって言って欲しいんですよ?なのに謝られたら、泣いちゃいますよ?
そうだな……
よし、ケンチン達の所に行くか、そこでゆっくり過ごすとするよ。
武ミッチ はい!行きましょう!
数年後には、俺の目の下のクマも無くなって、ケンチンとエマの子供が出来た。武ミッチもヒナちゃんも結婚して、お腹の中に赤ちゃんがいるらしい。
春千夜も蘭と結婚して、竜胆も香帆と結婚した。皆、幸せそうだ。年に3、4回ぐらいで、皆で集まって、昔の事を話す時がある。
懐かしい話もあれば、悲しい話もあった。でも、きっと、これがいい未来だ。でも、やっぱり、何か少し物足りない。ずっと、何年も一緒にいた俺らが揃わないと、やっぱり何か物足りないんだ。場地も雅も帰ってきはしないけど、きっと、空から見てる。そう、皆で話した。皆は口を揃えて、もし来世があるなら、今度こそ皆で集まって、話して、楽しもうなって、皆で笑った。沢山人を殺した俺は、もうアイツらと一緒に生まれてこられないかもしれない。でも、それでもいい、きっと大丈夫だ。
なぁ?そうだろ?雅、、、、だって
お前は俺の雲だったから、
遅せぇよ!
しょうがねぇだろ!タイヤパンクしたんだから!
神社まで競走だー!
俺、パンクしてんのに!?
あっはは(˶ᐢᗜᐢ˶)
始まりの1ページである7人の子供が、エメラルド色の広い海の遠くに響いた。