56日目
今日は私の退院記念パーティーなんだ。
わたしは25時、セカイに来るようにって言われてるから…それまで暇だな……
曲作り…は休むようにまふゆに言われちゃったし、、、どうしようかな。。
……………んー、もう待ちきれないからセカイに行っちゃおうかな、、後2時間で25時だし。
まぁ、大丈夫…だよね
奏
何時もの様にuntitledの再生ボタンを押す。
少し久しぶりの感覚だなぁ…と思う。
『ん……あれ、皆居ないな…何処に居るんだろう』
辺りを見回しても、周辺を歩いても誰も居ない。それどころか、何時もよりセカイが静かに感じた。
(私の足音しか聞こえない…どうしてだろう、、皆居ないのかな?)
まぁ、皆も忙しいだろうし……そこら辺に座って待っていようかな__
「え、噓奏!?何でここに居るの!?」
『え…絵名?』
何処からか絵名が飛び出してきた。
それに続いて皆も歩いてきた。
「奏、待ちきれなくて来ちゃったの?」
『あはは……うん、暇だったし…』
『……ごめんね、邪魔…しちゃったよね?』
「そんな事無い。飾り付けはもう終わったから付いてきて」
『え、ちょっと待っ…!』
まふゆは私にパーティーハットを被せ、無理矢理引っ張っていった。
「「「奏、退院おめでとう/!」」」
「「「「「退院おめでとう/。」」」」」
「……」
『皆…ありがとう、凄く嬉しいよ』
鉄骨には雪の結晶のガーランドが飾ってあったり、オレンジジュースの入ったグラスには可愛いピンクのリボンが巻いてあったり、少し離れた場所にはヘッドホンのデッサンが置いてある(多分絵名が前に書いたもの)
『……ん、ケーキ、すごく美味しいよ』
「でっしょー!絵名と頑張って作ったんだ♪」
「ふふっ、上手に出来たの♪」
『こっちのからあげも…美味しいよ』
「……そう、良かった。」
「まふゆちゃん、頑張って沢山からあげ揚げてたもんね…」
『え、まふゆが作ったの!?』
「……うん、」
『ありがとうまふゆ…凄く美味しい。』
「…、そう」
「ふふっ、偶には皆でワイワイするのも楽しいわね~」
「何時もしてるじゃない。」
「もう、メイコは何も分かってないわ…」
「リン、このポテトも美味しいよ!」
「ん……本当だ、おいしい」
「わぁ…本当だね!おいしい!」
「はい、ミク。おにぎり」
「ありがとう、まふゆ。………温かくて、美味しい」
「はい!カイトの分のケーキ」
「……俺は要らないと言ったが?」
「はぁ!?何なのよ!私と瑞希が頑張って作ったのに!?」
「知らん」
「ほんっとコイツは~💢」
『……ふふっ』
「…奏、嬉しそうだね」
『あ……うん、嬉しいかも』
『皆、凄く楽しそうで…ニコニコしてて。』
『胸が、暖かくなるね。』
「……そうかもしれない。」
「…奏 」
『?』
「…昨日は、ごめん。」
「あれは、正しい事じゃない……私のエゴを押し付けてるだけだった」
『あ…』
「…………それに、奏に干渉し過ぎたかもしれない。」
『え、いや、そんな事…』
「…だから、ごめん……。」
「………もう、奏をちゃんと信じれる」
『!』
『…ふふっ、そっか……うれしいな。』
「…ん、、」
胸がもっとポカポカ暖かくなった気がする。
__私の呪いが一生消えなくても、皆と居れるなら…それで、良いんだ。
コメント
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あわわゎゎ