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功太と寛貴が教室を出た数分後
夏帆が教室にやって来た
夏帆:あの、猪俣くんだっけ…?
渉:合ってるよ。俺は猪俣渉
夏帆:改めて吉谷夏帆です…
夏帆:早速だけど校舎見学お願いします…
渉:オッケー
そして、渉の校舎案内が始まる
それぞれの教室の場所を夏帆に教える
渉:ここは科学室で、その1階上には音楽室がある。これぐらいかな
夏帆:なるほどね…
渉:凄いメモの量だな…笑
夏帆:まだあんまり慣れてないから笑
渉:徐々に慣れていこうよ
夏帆:うんっ!
すると、夏帆が話を切り出す
夏帆:あ。ねぇ、猪俣くん
渉:ん?
夏帆:部活ってやってる?
渉:俺やってないのよ
夏帆:お友達も?
渉:2人ともやってないな〜
渉:でも、無所属だってやつも何人かいるよ
夏帆:そうなんだ〜…
渉:入りたい部活あった?
夏帆:私は…特にないかな…
渉:まあまあ。それは吉谷が決める事だから
夏帆:ありがとう…
夏帆:実は私、ダンス部だったの
渉:ダンスやってたんだ
夏帆:でも、中学時代のあるトラブルを理由にダンス辞めちゃったの…
渉:ケガ…したの…?
夏帆がコクリと頷く
夏帆:それでもう先生からも見放されてさ…。心が折れちゃって…
夏帆:今は何ともないんだけど
渉:そんな事があったのか…
夏帆:それでもう、神奈川県を離れて東京都に来たって言う…
渉:大変だったね…
夏帆:ごめんね…暗い話ばっかりで
渉:そんなの気にしなくて良いよ
夏帆:うん…
渉:俺、そろそろ帰るけど吉谷は?
夏帆:私も帰ろうかな…
渉:そういえば、どこの地域に住んでる?
夏帆:千駄ヶ谷だけど
渉:…!俺代々木なんだよ
夏帆:そうなの!?
渉:近所だな
夏帆:みたいだね!
渉:じゃあ途中まで一緒に帰ろうか
夏帆:うん!
2人は一緒に学校を出る