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夏の穂|双黒中心|フォロバ
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らむね
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「俺は明日も仕事なんだよーーーッッ!!」
照明が薄暗い寝室に、太宰を押しのける俺の声が響き渡った。一切のムードなんて無い状態で、太宰がにこやかに笑う。
「私もだよ。」
構わず服を剥ごうとする此奴の手を叩く。
「なら尚更やめろよ」
「別にいいじゃん。仕事なんて部下に押しつければ支障も出ないのだし、君の場合喜んでやってくれる部下もいるだろう?」
すりすりと手を此方の頬に当て、甘えるように擦ってくる太宰に、不覚にも少しムラついたが、直ぐに此奴の屑発言で現実に引き戻された。
「今日は許さねぇ。明後日にしろ」
「えぇ?2日もお預け?待てないよ」
いただきまーす、とベルトを解こうとして来る。
「こんなに揃っているのだよ?見て玩具。」
薄いピンクの包装に包まれたゴムを口でやぶこうとする所作をみて、此奴は引く気が一切ないのだと気づいた。
「うわーーーっっどけ手前!!」
「ほら、楽しもうね♡」
太宰が押すと、体がより深くベッドに沈む。その日は結局、深夜まで寝具がギシギシと軋む音が響き渡った。
次の日
布団から顔を出すと、床に散乱された自分の服が目に入った。起き上がる気力も無く、まわらない頭で時計を見ると時間は…8時30分。完全に遅刻だ。幸い今日はそれ程重要な任務はなかったものの、後で欠席連絡と首領に一言、謝罪連絡をしなければならなくなった。
「おはよう中也ァ」
焦る俺を横に、太宰が呑気な声をあげて起き上がった。此奴だけ何故か綺麗に服を着ているというのもムカついたし、そもそも此奴のせいで仲間に迷惑をかけることになったのだ。太宰の髪を鷲掴み、腹に軽い蹴りを入れる。
「手前のせいで遅刻だろーがっ!!責任取れや青鯖ァァ!!」
朝っぱらから蹴りで叩き起こされた太宰は、うえっと声をあげ、目を擦った。
「酷いじゃあないか、こんな朝から…そもそも連絡ならしてあるよ…今日は休みにするようにって。」
何を勝手に…真逆昨日から、こうなる事を見越していたとは。
「うん。だからさ、」
のそのそと起き上がり、此方に寄ってくる。猛烈に嫌な予感がするのだが…
「もっかいシよーよ中也♡」
矢っ張り。昨日やったばかりなのに、何でだよ。
「蹴られたら興奮しちゃって。」
此奴は毎日毎日…只今日という今日はそういうわけにもいかない。何より俺の体力が持たない。
「どーせ体目当てなんだろ?」
何か此奴を冷めさせるものはないかと思案した結果、完全に間違った言葉を滑らせてしまった。
「そんなに熱を余してるならなァ、適当な女のところにでも行けよ」
冗談のつもりだった。あんまりにも、高頻度で求めて来るものだから、てっきり太宰は、本当に俺のことが好きでいるのだと、何処かでそう思っていて、だから、こんな軽口叩いても許されるものだと…。
俺が吐いた言葉を受け取った太宰は、口を紡いで仕舞った。数秒間、黙々と此方を見る目が、数年ぶりに見る、未だ彼奴がマフィアだった頃の、どす黒いような、隙がないような目をしていて、一瞬悪寒が走った。
「…」
太宰は振り向いた後、部屋を出て玄関の方へ歩いていった。
「そうかもね。君に迷惑を掛けてしまっているようだし、もう当分は来ないようにするよ。」
は?
「おいちょっと待て!!」
俺が言い終わるより先に、壁にかかった茶色のテンチコートを取って羽織った太宰が、扉を閉めて出ていった。はっ、俺は本当にそんな積りじゃ…。
不味いことになった。
料理もろくに出来ない彼奴のことだ。数日もすればどうせ勝手に帰ってくるだろうと、あまり案ずることも無かったのだが、一向に帰宅する気配がない。それどころか、連絡の一つも寄越さないもので、あれから2週間がたった。最初こそ仕事が多忙で時間がなく、気にすることも無かったのだが、首領から3日間の休暇を頂き、家で酒に手を付けていると、急に性欲が湧いてきた。頬があっちぃ。ふと太宰の普段使っている包帯が目に入り、解いて顔に寄せた後、そっと息を吸う。緩い香水のような甘い香りと、太宰行きつけのカフェの珈琲の微かな匂いが何となく物足りなくなった。彼奴は今、どうしているのだろうか。
とりあえずここで区切らせていただきます。中途半端で申し訳ございません😣
みかんの缶詰様のリクエスト、「喧嘩した太中が普段じゃれ合いに懐かしくなって連絡したら全部太宰の計画通りだった」の①になります!!凄く大好きなシチューエーションなので、これからも美味しく書かせていただきます😋✍️✍️リクエスト、本当に有難うございます😚遅くなってしまって申し訳ないです
コメント
7件
最高のリクエストですね。美味しいです♪🤤

わぁぁぁ!!とんでもないくらいに癖!!!!ありがとうございます!!!!①ってことは続くって事でございますか、、!?!?何という幸せ、、最大限の感謝と共に次回も拝見させて頂きます!!
おお……これはずしっと来るやつですね。最初の軽快でエロス混じりの掛け合いから、中也の「どーせ体目当て」の一言で空気が一変するところ、すごく好きです。あの瞬間の太宰の静かな怒り――「そうかもね」で去っていく冷たさが、普段のへらへらした姿とのギャップで余計に刺さりました。最後の包帯に顔を寄せる中也の描写、彼がどれだけ太宰の存在に馴染んでいたか、じわじわ伝わってきます。続き、気になりますね!