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こんにちはwakaです!!『次投稿するのは最新話だよ』って言っていたのに申し訳ありません!次こそは‼最新話です‼ごめんなさい‼
⚠今回のお話で、ミオ(17歳)がお酒を飲む場面がありますが、未成年者は絶対にお酒を飲んではいけません。絶対に。
お酒は二十歳になってから。です!!
それでは、どうぞ‼
セ「大丈夫?最近何かおかしいわよ?ミオ」
ミ「ああ。やっぱり…?自分でもなんかおかしいと思うんだよね」
セ「何かあったら相談に乗るからね」
ミ「おお~心強い。ありがと!!」
セ「さっさと礼拝の準備済ませちゃいましょう」
やっぱりセルカちゃんは天使だった。え、超頼りになる。あ、私の方が年上だった。教会に居る歴はセルカちゃんの方が長いが、生きている歴は私のほうが上なのだ。頑張らなければ!!
礼拝も朝食も済ませ、キリトが教会の前で待っていたユージオとギガスンダーの方向へ向かうのを見届けると、私は洗濯を始める。こういうのは日光――ソルスが出てる日中にやんなきゃね!そう思って、張り切って洗濯を始めてから数十分経った頃だった。
村の外から大きな何かが折れて、倒れる音がした。その音を聞いた瞬間、私は思わずかがんでいた状態から立ち上がっていた。ギガスシダーの方を見ると、今まで一枚の壁のようにそびえ立っていたあの巨杉が大地に体を倒していた。
ミ「とうとう、切り倒したんだね…」
さて、こうなってくると今の悩みも時間の問題になってきた。思い悩んでいると、セルカちゃんはかなり驚いた様子で私に叫んだ。
セ「ミ、ミオ!ギガスシダーが…」
ミ「そうだね。これでユージオの天職は変わるのかな?」
セ「ユージオ、絶対に村を出るわ」
ミ「だろうねぇ…」
確信した声でセルカちゃんが言った。私もそれに貸成する。だって見たもん、ラノベで。あ、アニメも好きですけど基本的にラノベですね。いらない情報?知ってる知ってる。HAHA★
で、今踊ってます。ん?って思ったよね。うん。私もなんで今踊ってるのか分からない。しかも相手はキリト。ぎょああああ人公様と!IKEMENと踊ってる!!でも下手すぎて笑えちゃうね!!
ミ「踊るの下手なんだけどな、私」
キ「心配するな。俺もだ」
お互いに目があって苦笑いし合う。その時、唐突に音楽が終わった。私はキリトと一緒にりんご味の発泡酒を飲み下すと、目ージオが居ないことに気が付いた。
ミ「あれ?ユージオが居ない」
キ「セルカ。ユージオ知らないか?」
セ「ユージオ?今壇上に上がったけれど…」
ミ「え?見えない」
私は頑張って背伸びをするが、全く見えない。ちょっとそこのおじさん!どいて〜!!と言えるはずもなく。
笑い声が聞こえたと思ったら、キリトが肩を震わせて笑いを堪えていた。
キ「ミオ……ふふ、そ、そうか…ハハッ…背、低いもんな…」
ミ「お?やるか?喧嘩売ってるのか?あ?」
なんかムカついてファイティングポーズを取る。
キ「いや、でもその背の低さのおかげでセルカを教えたんだから、一長一短なんじゃないか?」
ミ「ぐ…言い返せない…」
ガ(ガスフト)「自ら次の天職を選ぶ権利が与えられる!!なんなりとこの道を選ぶが良い!!」
キ「⁉」
驚愕した様子のキリトは声を潜めて私に尋ねてきた。
キ「ミオ!ど、どういう事だ!」
ミ「あ、ゴメン。言ってなかった。まぁ、安心して見てなよ」
そう言って、私は壇上のユージオを見つめる。転生する前の私だったら「テメェ、何主人公機にタメ口間いてんだゴラァ!!(# ゚Д゚)」だけど、結構会話にも慣れてきた。慣れって怖いね!!私の視線の先に居る亜麻色の青年は、左腰に吊ってあるある青番薇の剣を一度ぎゅっと握ると、決心したように口を開いた。
ユ「…僕は、剣士になります。サッカリアの街で衛兵隊に入り、腕を磨いて、いつか央都に上ります」
そのユージオの言葉に、大人達がどよめく。私の周りの大人も声を潜めて話し合っている。その反応は好意的ではないことは明らかだった。ガスフトさんが片手を上げて村人達を黙らせたが、彼の眉間にも深い皺が刻まれている。
ガ「ユージオ、お前はまさか―――」
アリスを取り戻しに行くのか、という類の事を言おうとしたのだろう。だが、そこで言葉を切り、顎髭を撫でた。
ガ「いや、理由は問うまい。次の天職を選ぶのは、教会が定めたお前の権利なのだからな。望ならば村を出て、剣の腕を磨くがよかろう」
横から、キリトが長い安堵の吐息を漏らしたのが聞こえた。私は、ユージオの新しい天職が決まったことに対して、大きな拍手をした。他の人達も村長の決定なら、と拍手をし始めた。しかし、鋭い声が夜を切り裂いた。
「待ってもらおう!!」
ミ「はぁ?」
キ「え、ちょ、ちょっと?ミオさん!抑えろ!」
思わず声がした方に突っ込んで行こうとしたが、キリトに両肩を掴まれたため、突っ込んで行けなかった。でも正体分かってるけどね。でも!!
ミ「ちょっと一撃入れてくる」
キ「だからミオ!抑えろ!!」
ハイ正体はあのジンクですね!!荒々しい動きで壇上に上ってきた。その左腰にはシンプルな長剣が品ってある。
ジ「サッカリアの衛兵隊を目指すのは、第一に俺の機利のはずだ!ユージオが村を出る事を許されるのは、俺の次じゃないとおかしいだろう‼」
「そうだ!!その通りだ!!!」
もう一つの中年おじさんの声が聞こえた途端、もう一度私は壇上を睨め付けながら向かおうとするが、またキリトに止められてしまった。
キ「あれは…?」
私を押さえながら尋ねるキリトの疑問には、キリトの左隣にいたセルカちゃんが答えてくれていた。
セ「前の衛士長のドイクさんと、その息子で今の衛士長のジンクよ。村で一番の使い手、が口癖の一家なの」
キ「なるほどね…」
すると、原作通りにユージオとジンクが対決することになり、結果はまぁ、予想通り。
夜10時を過ぎ、お祭りがお開きになった後のキリトの自室で、ベッドに座りながら冷たい井戸水を飲んでいた。
ミ「ひょえ、ユージオかっこ良かった。美しかった…!!存在が大勝利…‼で、キリトさんはこれからユージオに抜かされるかもしれないと恐れているわけですか」
キ「ハハ…やっぱりミオに隠し事は無理だな」
ミ「まぁね。でも、キリトだったら大丈夫だよ。きっと」
キ「なんか適当じゃないか?」
ミ「いやいや。これは今までの経験の結果だよ。…ねえキリト」
私は黒髪の青年の名を呼ぶ。その私の声に、青年はキョトンとした表情で応えた。
キ「なんだ?」
ミ「明日、もうキリトとユージオはこの村を出るんだよね」
キ「ああ。そうだけど…それがどうかしたか?」
ミ「..め、迷惑ならそれでいいの。良いんだけど…でも、私、2人の旅に、付いていきたい」
ついに言った。私の本音。あれから私はどうしたいかずっと悩んできた。でも、ユージオのあの決意の言葉で私も決意した。挙を握りしめてキリトと目を合わせて、もう一度言った。
ミ「2人と一緒に旅に出たい」
キ「シスターには、話したのか?」
その声は、冷たく突き放すようなものではなく、何もかもを包み込んでくれるような優しい声音だった。私はしっかりと頷いた。
ミ「うん。ついさっき、話してきた。そうしたら、『くれぐれも、気をつけてください』って。セルカちゃんも『私、待ってるから』って言ってくれた」
キ「旅は辛いぞ?」
キリトは、穏やかな表情から、ニヤリと悪戯っ子のような表情へと変えた。
ミ「そんなん分かってる。それでも、2人について行ってユージオを助けたい。いつかユージオにも私の全てを話すつもり。だから…お願いします。一緒に、旅させてください」
私はキリトに本音を全てぶつけた。数秒経っても、キリトの反応が無い。急に不安になって心細くなってくる。ついに口を開いたキリトは、その端正な顔立ちをくしゃりと歪めた。
キ「そうか。俺は大歓迎だ。きっとユージオも喜んでくれるよ」
ミ「良いの!?」
キ「勿論だよ。あ、でも確かサッカリアの剣術大会で優勝できるのは2人までのはずだぞ?」
ミ「…そうしたら、1年待つ。それでキリト達の後輩になって、ユージオを救う」
キ「やっぱりお前はユージオへの執念が凄まじいな…本当に。じゃあ、これからもよろしくな、ミオ」
そう言って、右手を差し出してくるキリト。私は目を輝かせてその手を取った。
ミ「こっちの台詞だよ!よろしくキリト!!」
グッドモーニング。ミオです。今、私は孤児院の子どもたちに泣きつかれています。
「行かないでぇ〜!!」
「お姉ちゃんもっと遊んでよ〜!!」
「うわぁ〜〜!!」
ミ「ごめんね…でも大丈夫。絶対に帰ってくるから」
セ「ちょっと!!ミオが困ってるわよ!!離しなさい!!」
ミ「セルカちゃんも今までありがとう。絶対にアリスちゃんを連れて帰ってくるから」
セ「ええ。待ってるわ」
セルカちゃんと微笑み合う。そして、後ろ髪を引かれながらも私は村の入口まで走った。そこには、もう二人の青年が。
ユ「ミオ!待ってたよ!!」
ミ「ユージオ。キリトも。私も加わることになりました!よろしくおねがいします!」
キ・ユ「「ああ!!」」
そして私達は新しい街へと歩いていった。キリトは、自分がこの世界に来た理由を探すために。ユージオは、彼の幼馴染アリスを取り戻しに。私は、ユージオを助けるために。
ハロー!!マイネームイズミオ!ただいま、大きなお屋敷に招かれております!
ミ「え、え~と?」
ノ(ノア)「本っ当に!主人を助けてくれてありがとう!!あなたが助けてくれていなかったらきっと主人はとっくに天界に召されていたわ!!」
ア(アルド)「いやいや、本当に感謝しているよ。君は命の恩人だ」
それは、数時間前に遡る・・・!!!
この時の私達は、サッカリアに着いたばかりで、どこか居候できる所を探していたが、原作通りウォルデさん達が置いてくれると言ってくれた。そして、頷こうとした時。
「うわぁぁぁぁ!!!」
街の門の方から、男の人の悲鳴が聞こえた。私は声が聞こえた途端、無意識に走り出していた。
ミ「キリト!!私の事は気にしなくていいから!!」
という台詞を残して。
悲鳴が聞こえた場所に着くと、そこでは貴族らしき装いをした男性が何かに襲われていた。見るからに獸で、私は腰に品り下げていた剣を引き抜いた。え、剣?あ、そうそう。この剣はあのゴブリン達の剣で、思い出深いから何かあったときのために私も装備している。刃もきちんと研いであるから、切れ味は抜群だ。だからといってむやみに命を奪っていい理由にはならないし、これから改めて剣は探そうと思ってるけどね。
ミ「今、助けますから!!」
そう言って、私は獣――魔獣に斬りかかる。あれ?原作で魔獣って出たことあったっけ。まぁいっか。その獣は大きいイノシシみたいな形をしておいて、案外弱かった。私が強くなったのかな!うん!!そして、5回目となる攻撃を受けたデカイノシシは、一度動きを止めるとばたりと地面に倒れ込んだ。そのまま淡い光を放って光の粒となり、辺りに消える。私は、一段落した、と息を吐いた。はっとして、さっき襲われていた男性の様子を見るために振り向いた。振り向いた先にあったのは顔。
ミ「うわっ!!」
しかも、その男性は端正な顔立ちをしていて、厳かな雰囲気の切れ長で藍色の瞳に、肩に付くか付かないかくらいの青紫色の髪の毛。身長は170センチ(この世界ではセン)程だろうが、顔にある皺のから見て40歳後半だと考えられる。驚く私と目が合うと、柔らかく笑った。その表情からは先程のちょっと怖い雰囲気は想像できない。そして、低い滑らかな声で言った。
ア「助けてくれてありがとう。君、名前は?」
ミ「ミオ・・・です」
ア「ミオか。良い名前だね。僕の名前はアルド・マルウィスだ。僕はどうにも魔獣が苦手でね…久しぶりに別荘に来たから散歩に行こうとしたらあの有様さ。もう次からは気をつけるよ」
自嘲気味に目を細めて笑う。
ミ「あの、アルドさんは貴族なんですか?名字が付いてるから」
ア「ああ。二等爵家だよ。それで…君は、ここに何か用があったのか?」
この人は良い人だと、私の直感が言っている。しかも二等爵家って!!やばいじゃん!ってか別荘?あぁ、納得。二等爵家もの人が家をここに建てる訳ないもんね。私はアルドさんの質問に快く答えた。
ミ「実は、サッカリアの剣術大会に出場しようとしていまして…今、居候させてもらえるかもしれないお家が見つかったところなんです」ア「そうか、それは申し訳ないことをしたな・・・。ミオは1人なのか?」
アルドさんの言葉にかぶりを振る。そして、連れがもう二人居ること、お世話になれそうなところがウォルデさんという家だという事を伝えた。その事を聞いたアルドさんは、人差し指と親指を頭に当てて思案しているようだ。
ミ「あ、あの…?どうしましたアルドさん?」
ア「ウォルデか…ちょっと待っててくれ」
すると、IKEMEN貴族はサッカリアの街の中へ消えていった。私も、流石にずっと外に居るわけにはいかないので街の出入り口の所でアルドさんを待つ。数分して帰ってきたアルドさんは、何故が満面の笑みを浮かべていた。
ア「よし!!ミオ、うちの子にならないか?」
ミ「え?」
冒頭に至る。
思わず頷いてしまった私が通された大広間は、センスの良い家具ばかりで、宝石や美術品は無く、必要なものだけ揃えているような清潔感と上品さが同居している。まさに貴族版ミニマリストだ。しかし、それでも広い。家具の数が少ないから広く見えるのかもしれないが、それでも広いだろう。そして、目の前で満面の笑みのイケメン貴族ことアルドさんと、その妻ノアさん。この二人の間には子供が出来ず、私が来たことで、興奮しているようだ。あ、そうそう。キリト達ね。アルドさんとウォルデさん達は知り合いだったらしく、簡単に話がついてしまったらしい。だから、私はこのマルウィス家の養子として、キリトとユージオはウォルデ農場で居候させてもらえる事になった。
ミ「よ、養子って、こんなに簡単になっちゃって良いんでしょうか…しかも、私いつかここを出ることにもなりますよ…?」
不安気に私が訊くと、アルドさんはうんうんと大きく頷いた。
ア「大丈夫。一応ここは別荘だからね…君が望むのであれば、本当の屋敷に戻るのも良いんだが「え、遠慮しておきます…」そうか…。そういえば、ザッカリアの剣術大会に出て、何をするつもりだったんだ?」
ノ「あなた‼それはもうセントリア修剣学院に決まっているでしょう!」
横からノアさんが興奮が収まらない様子で口を挟む。あ、ご名答。
ミ「はい。キリトとユージオと一緒にセントリア修剣学院に入学しようと…」
ア「それは凄いな。だったら、あの腕っぷしは納得するよ。これで3人同時に入学できるね」
アルドさんが意味不明なことを言い始めた。3人?え?ごめん頭悪いから許してくれ。そのアルドさんの狙いに気付いたノアさんも、声を上げる。
ノ「あ‼そうね!この剣術大会で優勝できるのは最大2人だもの!ミオちゃんは貴族枠から入学すれば良いわ‼」
ミ「え?えぇ?それは、なんか申し訳ない気がして…」
私が遠慮しようとすると、アルドさんがぐいっと顔を近づけてきた。
ア「遠慮しなくて良いんだ。というか、僕達は君が急に養子になったことに驚かない事にびっくりしているんだが」
ミ「ああ。別に、嬉しいですし。良い人だし。「ノア、聞いたかい?『良い人』だって!」なんか凄く嬉しそうですね?」
私の言葉に嬉しそうにはしゃぐアルドさん。ノアさんも手を頬に当てて満面の笑みを浮かべている。しかし、私が呆れ顔で見ているのに気付いたのか、アルドさんがコホンと咳をしてから微笑んだ。
ア「とまぁ、こういう事だ。だから、これからはこの屋敷を自分の家だと思って欲しい。もう僕達の子供だからね」
こういう事ってどういう事?と思った。だけど、単純に暖かく迎えてくれたことが嬉しくて、私は緊張しながらも、「よ、よろしくお願いします」と頭を下げた。
こうして、私はなぜかマルウィス家の養子になってしまったのであった。
ミオ・マルウィス(17歳)
なぜか貴族になってしまった。でも根っからの平民気質。現実世界(澪が生まれた世界)でも平民。これからはちょくちょくキリト達と会う予定。で、ノアに貴族の礼法を教えて貰う予定。さて、ノアはスパルタなのか…?
キリト(17歳)
ミオが街の外に出てから数分して、なんかイケメンな男の人が「あの子は養子にします」と言って、びっくり仰天。え?ミオが養子?マジで?でも、よく聞いてみたら貴族で更にびっくり。マジか…あいつ、貴族になるのか…状態。そしてちょくちょくミオが会いに来てくれるからミオが貴族になったという認識が薄い。
ユージオ(17歳)
キリトと同じだが、ミオなら大丈夫だろうと信じている。逆に「ミオ、貴族になるなんて凄いよ‼」と喜んでいる。この時のユージオはまだライオスみたいな貴族と会ってない。
アルド・マルウィス(43歳)
イケオジの部類に入りそうな人。口を閉じていると冷徹な人に見えるが、口を開くとただの良い人。貴族の雰囲気はあんまりない。おしゃべり大好き。子供が居なかったが、ミオが来て凄くはしゃいでる。これからも構っていく予定。
ノア・マルウィス(年齢?ヒ・ミ・ツ♡)
薄桃色の長い髪をハーフアップにしてリボンで結っている。眼は切れ長ではなくややタレ目。瞳の色はワイン色。こちらもおしゃべり大好き。ミオと我が子のように接する。でも怒ると怖い。これからも構っていく予定。
ミオが貴族になってしまいました…。どうやってミオをキリト、ユージオを同級生として修剣学院に入学させようと考えたら、これしか思い浮かばなかったんです…‼文才が来てくれ…‼
という事で、読んでくださってありがとうございました!