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なぎさ STPRリスナー
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地雷の人はお帰りください
心音「……また来たのか、らぴす」
らぴす「……ごめん、すぐ終わるから」
ロゼ「その“ごめん”もう聞き飽きた」
らいと「視界に入るだけで疲れるんやけど」
みかさ「ほんとそれ。なんでまだここにいんの?」
メルト「正直、邪魔」
スタジオの空気はいつも冷たかった。
同じグループ“めておら”なのに、そこに“仲間”という言葉は存在しない。
らぴすは小さく笑う癖があった。
昔の癖だ。
でも今は、その笑顔すら喉の奥で引っかかる。
らぴす「……今日は収録、遅れないように来ただけだから」
心音「別に来なくてもいいんだけど」
ロゼ「いるだけで空気悪くなるし」
らいと「ほんとそれな」
みかさ「自覚ないのが一番ムカつく」
メルト「顔いいからって許されると思うなよ」
“可愛いから嫌い”
そんな理由、普通なら冗談に聞こえるはずだった。
でもこの場所では、それが本気だった。
優しくされることはない。
期待もされない。
ただ、存在だけが浮いている。
らぴす「……なんでだろ」
「昔は、普通に笑えてたのに」
デビューした頃は違った。
らぴすは明るくて、よく笑って、少し照れ屋で。
みんなで写真を撮るたびに、誰かが必ず笑ってくれた。
でも今は違う。
笑うと、空気が冷える。
話すと、沈黙が増える。
だかららぴすは、もう“正しくいる方法”を選ばなくなった。
らぴす「……今日の振り付け、確認してくるね」
心音「勝手にやれば」
ロゼ「どうせ一人でやっても意味ないけどね」
らいと「時間の無駄だろ」
みかさ「ほんとそれ」
メルト「……はぁ、疲れた」
扉が閉まる音が、やけに大きく響いた。
廊下。
誰もいない場所に来た瞬間、らぴすはようやく息を吐いた。
らぴす「……もう、いいや」
小さくつぶやく。
でも“やめる”という意味ではない。
ただ、“期待すること”をやめるだけ。
らぴす 「信じたら、また壊れる」
「だったら最初から、信じない方がいい」
その時、後ろから声がした。
心音「……おい」
らぴす「……っ」
振り向くと、心音だけが立っていた。
いつもと同じ、冷たい目。
心音「お前さ」
らぴす「……なに?」
心音「ほんとに、何考えてんの?」
らぴす「……何も」
心音「それが一番ムカつくんだよ」
沈黙。
廊下の蛍光灯が、かすかに音を立てている。
心音「……お前が何もしないから、余計イラつく」
らぴす「……じゃあ、どうすればいいの」
心音「知らねぇよ」
その言葉は、突き放しているのに。
どこか“理解できない苛立ち”だけが混ざっていた。
らぴすは小さく笑った。
でもそれは、もう“昔の笑顔”じゃない。
らぴす「……ごめん」
心音「またそれかよ」
心音は舌打ちして、先に歩き出した。
らぴすはその背中を見ながら、動けなかった。
らぴす 「俺の存在って、何なんやろうな…」
「ここにいても、いなくても同じなら」
「もう……いらないのかな」
その日から、らぴすは“笑うこと”をやめた。
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コメント
3件

みぅ🤍🥀です、読みました…。 冒頭から胸がぎゅってなった。らぴすが“笑うのを辞めた”っていうタイトル、最後まで読んでじわじわくるね。 心音の「知らねぇよ」ってセリフ、突き放してるのに、実は苛立ちの中に“わかってほしい”みたいなものが混ざってる気がして…重い。 1話でこれだけ引き込まれるのは凄い。続きすごく気になるよ🌙