そう言い切った明那に対して、
私はどういう返事をすればいいのかわからなかった。
”好きになられたら好きになれないね”
あ〜そうなんだ なるほどね じゃあ終わりじゃん 解散!
とはならず、頭の中が?で満ちる。
なんでそう思うの? じゃあ私は終わりってこと?
私のこの感情は 好きよりもっともっと貴重なものかもしれないのに__?
残っているお酒を飲み干して、明那の顔を見た。
私の視線に気づいた明那が、何を思ったのか、
akn「ぐろいんかなあ」
と言った。
『……なにが?』
akn「俺みたいな っていうか、俺の考え方みたいなのって」
『いやそんなの、』
そのとき、玄関のドアが開いた。
外と 香水の混ざったにおいが、ぶわりと部屋へ舞い込んでくる。
fw「ただいま〜」
ふわっちさんは スマホを片手にひょこひょこと歩いてくる。
akn「ふわっち〜〜!めっちゃ長かったやん!」
俺らもうめちゃくちゃ飲んでるで!全然酔ってないけど! と、明那が騒ぐ。
いや酔ってるよ。
酔ってるし悲しいしぐろいし意味わかんないしめちゃくちゃだし
なんかどうしようもないくらい何かが足りないけど、それも含めて好きなんだよね
脳がぐらりと揺れる。
すごい酔ってるかも 今
『そろそろ帰るね』
ふわっちさんの肩をぱしぱし叩いていた明那が、え? と顔を上げる。
akn「もう帰んの?」
『うん』
akn「え ちょっと待って」
『ふわっちさんありがとう、また遊べたらいいな』
玄関へ向かっている途中、少しよろけて壁にぶつかりそうになる。
明那に「送ろうか」と言われて首を横に振る。
酔っているとき、自分以外の誰かが
自分を操縦しているみたいな感覚になるのは、何故なのだろう。
部屋を出て階段を降りていると、後ろから名前を呼ばれた。
fw「菜央ちゃん待って〜」
振り向くと、ふわっちさんが小走りで向かってきていた。
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コメント
4件
あきにゃ菜央ちゃんのきもちわかってる可能性ある?
ふわっち~!え、好き