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鷹槻れん

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鷹槻れん

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#恋愛
水無月 京
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#オフィスラブ
草原草原

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「それ、もしかしたら朔也が思ってるのと逆の意味かもしれないぞ」
「逆って?」
「俺は伊地知さんがお前と距離を取ろうとしてるとは思えない。名字で呼ぶ理由は、名前で呼ぶと照れるからじゃないか?」
伊地知さんは俺に対しては恋愛感情が一切ないから、ナチュラルに名前で呼べるのだろう。
逆に朔也のことは異性として意識しているから、うまく呼べないだけだと思う。伊地知さんの性格を考えたらそうに決まっている。
「いい加減、自分の気持ちを伝えろよ。伊地知さんにも、答えを用意しておいてほしいって言っておいたぞ」
「マジで?!」
それはやりすぎだとばかりに朔也が目を見開いている。
伊地知さんだって長年俺たちと一緒にいるのだから、朔也の気持ちに気付かないわけがない。
朔也が三歳の年の差を埋めようとして、先輩の伊地知さんに対して徐々に敬語を使わずに話すようになったことも。
もしかしたら伊地知さんは、朔也がはっきりと告白してくるのを待っているのかもしれない。
だとしたら、わかりにくいアプローチでは絶対にダメだ。
「もし答えがノーだったら……伊地知さんはこの会社を辞めるかな?」
うつむいて頭を抱える朔也に、俺は首を横に振った。
「それはない。あの伊地知さんだぞ?」
もし告白を断ったとしてもふたりの仲が険悪になることはないだろう。だいたい、俺は朔也が振られるとは思っていない。
「とにかく全力で行けよ。どうせ告白するなら指輪を用意してプロポーズしてみるのはどうだ?」
「アホか。無理に決まってるだろ。キスもしてない相手にプロポーズするなんて愚行でしかない」
俺の言葉に即座に突っ込む朔也がおかしくて、ついアハハと声に出して笑ってしまった。
だけど本人にとっては笑いごとではないようで、どうしたものかと顔をしかめて考え込んでいる。
俺としては、親友と先輩には幸せになってほしい。それだけだ。
「俺が言うのもなんだけど、朝陽だってちゃんとアプローチしなきゃ後悔する羽目になるぞ」
「わかってるよ」
氷室も香椎さんに気があるらしいと伊地知さんから聞いているし、美しい川のほとりでキスを交わしたとはいえ、悠長に構えてはいられない。
彼女を逃すわけにはいかない。
今度は、俺のほうから――ちゃんと掴みにいく。
コメント
1件
うわあもうこの回エモすぎる…!!😭💕 「名前呼べない=意識してる」って朝陽くんの分析、推理力バグってて草なんだけど正論すぎてグサッときた!! プロポーズ→「キスもしてないのに愚行」って即ツッコむ朔也くんの地味なツンデレっぷりにも萌えたし、最後の「俺のほうから掴みにいく」って決意が熱すぎる…今まで待ってた分、これからの展開が楽しみすぎるよ!!✨