あるところにある砂丘に、意地の悪い魔女がいました。
鳥取魔女です。彼女は、自分が日本一美しくあるために励んでいました。
鳥取魔女 「因幡の兎、日本で一番美しいのは誰?」
兎 「それは、鳥取様ですピョン」
鳥取魔女 「そうよね!僕より美しい人がいるなんてありえないのよ!」
そんなある日、小さな社に、一人の少女が生まれた。彼女は、雪のように白く美しいため、島雪姫と呼ばれるようになりました。
島雪姫はすくすくと育ち、美しさにはどんどんと磨きがかかっていった。
鳥取魔女 「因幡の兎、日本で一番美しいのは誰?」
兎 「それは島雪姫ですピョン」
鳥取魔女 「なんですって!?ボクより美しい人がいるですって!?しかも出雲社の娘じゃないの」
「岡山!山口!島雪姫とやらを殺してきなさい!」
鳥取魔女は島雪姫が自分より美しいことにとても腹を立て、狩人である岡山と山口に命令したのであった
岡山、山口 (うーん、いくら鳥取様の命令とはいえ、無実の人を殺すのはできないな。どうしたものか、あ、、これなら!)
岡山と山口は島雪姫を隠岐の島に置き去りにすることを考えました。
岡山 「島雪姫さん、よければ私達と隠岐の島に行ってみませんか?自然が豊かで楽しいですよ」
島雪 「あ、岡山さん!おき?行きたい行きたい!!」
山口 「私達で船を操縦しますので」
島雪 「山口さんもいるー!わーい!」
純粋で素直な島雪姫は、罠であることも一切知らずに隠岐に行くことになりました
島雪 「わー!このお花なんだろう?あ、ちょうちょがいるよー!!木の実も見つけたー!」
岡山、山口 (島雪姫さん楽しそうですね。さて、胸が痛みますが私達は帰りますか)
岡山と山口は船を出し、島雪姫を乗せずに帰るのでした。その後、イノシシを狩りその心臓を鳥取魔女に見せ、鳥取魔女を騙しました
島雪 「岡山さーん!山口さーん!お腹すいたからそろそろ帰りたーい!って、あれ?お母さんと山口さんはどこ?」
「い、いない!!うわーーん!!ここどこなのー?」
島雪姫は途方に暮れ、暗闇に包まれた隠岐を歩き回りました。
しばらく歩いていると、何やら小さな家がありました。島雪姫は食べ物があると思い、颯爽と家に乗り込みました
島雪 「あ!だれかのおうちだ!たべものくれるかな?おじゃましまーす!!」
「あれ?誰もいないの?なんか丸いのがある。美味しそう!いただきまーす!」
島雪姫は食べ物に恵まれ、誰かの家で呑気に過ごしていました。しばらくすると、この家に住む人が帰ってきました。
大阪 「ただいまやでーー!!」
和歌山 「お疲れ様です!」
奈良 「鹿せんべい食べたい。って、」
三重 「あなた誰ですか?」
滋賀 「不法侵入…!?」
島雪 「あ、あなたたちこのおうちの人?ごめんなさい。ひとりぼっちになっちゃって、お腹空いてたから置いてあった丸いの食べちゃった」
大阪 「はあぁぁーーー!?ワイのたこ焼き食ったんか!?」
兵庫 「大阪さん落ち着いて!ところで、どうしてひとりぼっちに?」
島雪 「わかんない。岡山さんと山口さんと一緒におきで遊んでたんだけど、いつの間にか岡山さんと山口さんがいなくなっちゃった。よかったらここに一緒に住まない?」
京都 「ぶぶ漬けでもどうどす?」
大阪 「おい京都!そんなこと言わんといてやれや!」
島雪 「?」
兵庫 「僕は大丈夫ですよ」
三重 「俺も」
滋賀 「でも京都さんが乗り気じゃないね」
京都 「別に乗り気じゃないこたないで」
大阪 「じゃあええで!一緒に住もうや!でも、ワイらが仕事しとる時留守番してくれへんか?」
島雪 「もちろん!」
和歌山 「よろしくお願いします!」
こうして、島雪姫は留守にして家を守ることを条件に、7人の小人達の家に住まわせてもらうこととなりました。
続きは次回!
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