妖はじ 夢

妖はじ 夢

× 二次創作です 苦手な方はUターン

× 主が言葉足らずなのでおかしい所多いです

× 誤字、脱字あっても許して

× 京都修学旅行編後のお話です見る人は自己責任

はっぴーばれんたいん！！(2日遅れ)

隊長とバレンタイン抜けがけするお話

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「 こんなもんかな… 」

1週間分の食事を買っている最中。ふとレジの方を見ると普段と比べ物にならないくらい レジが混んでいた。何故こんなにも混んでいるのだと考え込む。 あ、そっか、明日バレンタインか。ここ 最近は仕事が忙しくてそんなことに構っている余裕がなかった為、気づかなかった。

「 バレンタインねぇ… 」

平安の時はそんな行事無かったのに。

当たり前かと思いつつチョコが並んでいるコーナーを見ていると、美味しそうなチョコやクッキーなどが沢山並べてあった。せっかくだし自分への褒美の分と百鬼学園の学園長 道満の分や晴明くん達の分のチョコも買う。もちろん義理。ぽいぽいとカゴに放り込んでいると、とあるチョコに目が止まった。

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玄関の扉に向かってスペアキーを当てる。

何故か鍵が閉まる音がしたので、嫌気がさしながらも今度こそ扉を開ける。

『 あ、おかえり〜！！ 』

「 おかえりじゃねぇよこのクソ烏！！ 」

『 そんな冷たい言葉言わないでよ〜！ 』

案の定蘭丸がいた。しかも自分の家かのようにソファに座り、テレビをつけ寛いでいる。

そんな蘭丸に向かって中指をたてる。そしたら泣きわめきながらこっちにきたよ。ほんとにこいつ元神様なわけ？神に見えないんだけど。

『 あれ、今日はチョコが多いね、いつもはクッキーが多いのに 』

「 明日はバレンタインだから数人にあげようかと思ってね 」

『 へ〜 あ、これ美味しそう！貰うね〜！ 』

「 あ、おい！勝手にとるなよ！ 」

『 いいじゃん別に！まだ沢山あるんだから〜、君もあっちゃんに似てケチになったね！！ 』

「 お前のせいだ！！！ いいから返せ！  」

勝手に袋から取られたチョコを取り返し、冷蔵庫に入れ込む。後ろからぶーぶーと不満な顔をしこちらを見ている蘭丸が見えた。そんなのお構い無しに買ったものをどんどん詰め込んでいく。ある程度しまったので蘭丸の隣へいき、ソファに腰かける。流れているテレビ番組がつまらなかったのでこの間録画しておいたドラマに変える。

『 僕は君の為にチョコ買ってきたっていうのに〜 』

「 えっ？ 」

想像もしていなかった言葉がいきなり飛んできて驚いてしまった。だって、年中無一文のこいつがチョコを買ってきたというのだから。

「 盗んできた？ 」

『 そんな訳ないでしょ、自分で稼いで(書記と副隊長の1週間分の食費で)買ったんだよ 』

「 かっこの中見えてんぞコノヤロウ 」

『 で、でも！君の為に買ってきたのは本当だからね？！ 』

私に抱きつきながら言ってくる。蘭丸の手は冷たく、若干震えていた。呆れた顔をし蘭丸を見つめていると、ほら！ と言いジャージのポケットから小さい箱に入ったチョコと取り出す。まさか本当に買っているとは。

「 本当だったんだ… 」

『 本当だよ！僕の言葉信じてなかったの？ 酷いな〜 』

「 逆に誰が盗人の言葉信用するとでも？ 」

『 盗人なのは本当だけどさ〜… 』

いじけた顔をしこちらを見つめてくる。

そんな顔をしないでよ、私がその顔が苦手なことくらい知ってるくせに。

「 はあぁ… 」

大きい溜息をつきながら、ひっつき虫かのように引っ付いている蘭丸をひっぺはがし、冷蔵庫へと向かう。どこ行くのー？と聞いてきたが私はそれに応えなかった。

「 はい、これ、 」

『 え、チョコ？ 僕に？ 』

「 さっきあんたが美味しそうって言ってたチョコとは別のだけど、蘭丸に買ってたやつ。本当は当日に渡すつもりだったんだけど 」

みんなの分に買ったチョコとは違う、チョコを蘭丸に渡した。他のと比べると明らかに手の込んである、烏のような形をしたチョコである。サイズは少し小さいが。

『 … 』

「  そ、外にでて散歩してくるから、ソファで寛いでて！ 」

多分今の私の顔は赤くなっているだろう。そう思い、放心状態になっている蘭丸に外に出ると言いその場から離れようとした。そう上手くいくはずもなく。

「 ちょっと待ってよ 」

『 なんだよ！ 』

腕を引っ張られたと思ったらいきなりハグをしてきた。本当になんなんだよ。何がしたいんだよ。一刻にもこの場を離れたいというのに。

『 バレンタイン、抜け駆けしない？  』

そう言われて、手を離したかと思ったら口付けをされた。耳が熱くなっていくことが自分でもわかる。私が何も言わずに下を向いているとはははっと笑い声が聞こえ、顔を上げると

『 耳真っ赤だよ、そんなに嬉しかった？僕に口付けされるの 』

より一層顔が赤くなる私に対して蘭丸はケラケラと笑っている。余裕っぷりに気に食わないがそんな彼が好きな私はどうかしてるよ。本当に。

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久々に夢小説書いたけどうまく書けてます？