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T .
62
もっち
46
13
弱い者を軽視する家。
そんな禪院家が大嫌いだ。
「なんで生まれてきた 」
「呪力のない人間がなんでここにいる」
「好きであんたを産んだわけじゃないのよ」
「こんなことになるってわかってたら、もっと早く下ろしてればよかった」
目が会う度にそんな言葉を浴びせられる。
一大嫌いだ。
-所在 禪院家
禪院直哉 幼少期
直「俺は天才なんやて。みんな言うとる。父ちゃんの次の当主は俺やて。 」
「禪院家には落ちこぼれがいるんやて。男のくせに、呪力が一ミリもないんやて。」
「どんなしょぼくれた人なんやろ 」
「どんな惨めな顔しとんのやろ」
「っ…!」
(なんや…?でっかい…。怖い…。)
甚「…なんだ。」
直「あ…おまえが、呪力がない落ちこぼれなんやって…?おれは、おまえなんかすぐに倒してまうで…っ!」
甚「あ?…やりてぇなら勝手にしろ。」
直「そう言ってられんのも今のうちやで…!今は強いのかもしれへんけど、そのうちおまえのことなんて…!」
甚「あそ。」
直「あ!どっか行くなや!!」
甚「着いてくるな。」
直「いやや!」
甚「やめろ。」
直「…、話そぉや。」
甚「……は?」
直「やから、話そて…」
甚「聞こえてる。」
直「そか…。」
甚「話すって言っても、何話すんだよ。」
直「えっと、えっとなー…。」
甚「ほら、思い浮かばねぇじゃねぇか。じゃあな。」
直「ま、待ってや…!…明日まで、待っててくれへん…?」
甚「明日?」
直「せや…。おれ、明日おまえの部屋に行くねん、!それまでに、話すこと決めてくる、!! 」
甚「…好きにしろ。」
直「やった、!ほな!!」
変なガキだ。
でも、ただ興味があって寄ってきただけだ。そのうち飽きてあいつらみたいになる。
コメント
1件
T . さん、読ませていただきました。 禪院家の冷たい空気、冒頭の家族の言葉で一気に胸が詰まりました。そんな中、直哉くんが甚爾さんに「話そぉや」って寄っていくシーン、幼さゆえの不器用な距離の縮め方が愛しくて切なかったです。「明日までに話すこと決めてくる」って、ちゃんと約束を作ろうとするんですね…。呪力がないことと強さの対比が効いていて、この二人の関係がどう育つのか、続きがすごく気になります。丁寧な心情描写に引き込まれました🌷