ジリリリリ
潔 うるさっ
俺はいつも通り時計を止め階段を降りる
伊世 あらよっちゃん制服似合ってるわね!
潔 ん…
俺は母に無愛想な返事を返し席に着く
母はこんな俺でも態度変えず優しく接してくれる
たまには感謝の気持ちぐらい伝えとくとしよう
潔 行ってくる…
伊世 行ってらっしゃい!
潔 朝御飯
伊世 ?
潔 美味しかった…
伊世 !
伊世 お弁当も頑張って作ったから!
潔 ん…
さてこれは感謝の気持ちになったかどうかは微妙だが母には伝わった様だ
さてどうしようか
この状況
俺は家を出て学校に着くまでおかしな事はしていない
潔 うるっさいな
どうやら皆んな青い春と書き青春と読む高校生活がそんなに楽しみの様だ
そんな事を考えながら学校の門を通り過ぎると前には人だかりができていた
潔 (邪魔)
そう思いながら人だかりの中を隙間から覗いて見ると
これはこれは
イケメンが沢山
潔 (喧嘩売ってんのか?)
自分がイケメンじゃないからと勝手に逆ギレしてるじゃありませんか
貴方は可愛い系男子なんですよと教えてあげたい
これだから無自覚は…と呆れます
だかこのままだと遅刻する
高校初日に遅刻は目立ってしまう
流石潔君邪魔なモブ共を退けて行くでは
ありませんか
だがここからが問題です
この高身長だらけのイケメンをどう抜けるかです
潔君と同じ位の背丈のイケメンもいるようですが
ですがこの子は違います無自覚なのです
こんなイケメンとは一生縁がないと思っています
例え関わったとしてもこんなイケメン共に興味を持たれないと思っていますし興味がありません
遅刻をまぬがれる為にする手段は一つです
潔 邪魔
そう言いイケメン達の前に立ち言葉を発します
今の状況に合う言葉は一つ
地獄絵図
男も惚れてしまう程のイケメン達の前に立ち
邪魔…とゴミを見る様な目でイケメン達に言葉を発する可愛い系男子
可愛い見た目、声に対し”邪魔”と
そんなイケメン達はどうだろう
普通なら怒るはずだが
そうこいつらは普通じゃない
後から潔がいないと生きれない位依存してしまうのだ
そんなイケメン達の今の心情はどうだろう
可愛い男の子がゴミを見る様な目でこちらを見て可愛い声で邪魔と
今までこんな事は一度もなかった
そう…もの凄く興奮しているのだ
は?…と思うのかも知れない
だが考えてみてくれ
今までちやほやされていたのにそこに一人だけ自分達に全く興味なさそうな子が…
イケメン達は今勃起寸前だ
そんなイケメン達に対しこいつは、早く退いてくれと思いながら退くのを待っていた
あーあ やってしまった
人と関わらない様に気をつけていながら無意識にイケメン達に目をつけられてしまった
どうやら潔世一と言う男は人と関わらないと言う選択肢は無い様だ
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コメント
4件
神作!続き楽しみ(((o(*゚▽゚*)o)))