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ここは記憶を保管する図書、ディプリート図書館。あなたの記憶を安全に保管する所でございます。トラウマ、悲しみ、恐れ、喜び、幸せ、自分自身 これらのジャンル分けをしており、3つのランク分けをしております。
僕達は誰も拒みません。記憶を保管するかしないかはお客様しだいでございます。図書館員一同 お待ちしております。
ア「サイネリア ネリネ 今日は何をしますか?」
ネ「う〜ん….今日はお部屋のお掃除する!!」
サ「じゃあ僕も!!」
ア「ロベリア 手伝っていただけますか?」
ロ「すみません 私はお菓子と紅茶の準備をしなくいてはならないのでイチイにでも頼んでください」
ア「仕方ないですね イチイを呼びましょうか」
ラ「アセビ ここにいたのか」
サ「ラーク!!」
ネ「ラーク!!」
ラ「ガキ共は今日も元気だな。アセビ客人が来てるぜ。この時期のいつもの客人だ」
ア「この時期ですとサイネリアのお客様ですねサイネリア一緒にお客様の対応をいたしましょう」
サ「え〜ネリネと遊びたい!」
ア「仕事の後にしましょう」
ラ「ネリネは俺と遊んでような!」
イ「お前はいい 出てけ」
ラ「イチイ!?いつの間に!?」
イ「ネリネ あっちで片付けをしよう」
ネ「うん!!」
🦋「ここは噂の図書館で合ってるの?」
ア「ようこそアルミーナ様 我がディプリート図書館へ。本日はどのような記憶を保管致しますか?」
🦋「なんで私の名前を….!」
ア「僕たち図書館員がお名前を知らずしてどう記憶を保管するとお思いですか?本日はお子様の記憶を保管致しますか?」
🦋「ははっ全部お見通しって訳….そうよ私から子供の可愛い頃の記憶を消して」
ア「では担当の者を紹介しますね。サイネリアご挨拶しなさい」
サ「サイネリアです!アルミーナお姉さんだよね?よろしくお願いします!」
ア「彼は幸せな記憶を保管しているんですよ きっとアルミーナ様のお役に立ちます。サイネリア、アルミーナ様をごあんないしてあげなさい」
サ「はーい!!」
🦋 (可愛らしい子ね)
喜びの棚
サ「ここわね 僕が管理してるんだ!すごいでしょ?お姉さんの記憶もあるんだよ?」
🦋「私の記憶…?」
サ「うん お姉さん 前にも来たんだよ?今日も同じような記憶を保管するんだよね?」
ロ「サイネリア それは言ってはいけないとあれほど言ったではありませんか。まぁ、アルミーナ様以前よりもさらにお綺麗になられましたね私はロベリアと申します。ロベリーでも構いません好きに呼んでください」
🦋「私はどんな記憶ここに入れてきたの?それに喜びだなんて….私の喜びはいつも5年で終わるって言うのに…」
サ「その5年間を入れてきたんだよ?ほらあそこの列全部お姉さんの記憶だよ?」
🦋「私の可愛い子供達….」
アルミーナはその本棚に触れようとした瞬間今まで保管していた記憶が一瞬流れてきた。それは全部子供達の誕生日の記憶だった
🦋「なにこれ…..!?」
サ「お姉さんと子供達の嬉しい記憶 全部5歳の誕生日の記憶だね」
🦋「あの子たちよりも….上の子達の記憶….あああぁぁぁ….ポロポロ」
サ「お姉さん嬉しそうに笑ってるね」
🦋「私からこの子達の記憶を消して….今ある記憶もここにある記憶の中に保管して….」
サ「じゃあ白紙の本と何か思い出のあるものはある?」
🦋「これでいい?」
サ「ありがとうお姉さん 少し待ってて」
サイネリアは奥にある机に向かって行った。彼を見ていると本当に私の子供みたいで可愛いと思うと同時にあの子達に申し訳ないという気持ちが出てきてしまう。
ロ「アルミーナ様 本日はお体が冷えますのでこちらをどうぞ?」
🦋「ありがとう ロベリー」
ロ「お子様はなぜ5歳までしか生きられないのですか?」
🦋「私は研究所で過ごしてるわ…今は体を休める期間だから今しかないと思って前々から聞いてた噂を頼りにここに来たの….私の子供は実験に使われたり臓器売買されるの…私以外にも同じ状態の子は数人いるの。でもね、私がその中で一番たくさんの子供を見てきたわ」
ロ「さぞ お辛かったでしょう….」
ロベリアは机に紅茶と菓子を置いてアルミーナの前に座りアルミーナの手を優しく包み込む
🦋「っ!?….ありがとう…ポロポロ」
ロ「思いっきり泣くのも人にとってとっても大事なことですよ」
🦋「今日はありがとう」
ア「スッキリとは言いきれませんが少しお顔が明るくなったようですね」
🦋「アセビさん サイネリア君にこれを」
ア「おや?これは….!」
🦋「私からのささやかなお礼よ こんな物しか渡せないけれど….あの子には私の子供を重ねてしまってどうもこうしないと気が済まないの」
ア「では渡しておきます」
🦋「それからロベリーにもお礼を言っておいてください。彼女にはたくさん話を聞いてもらったので」
ア「ではそちらもお話致します」
🦋「じゃあね サイネリア君 私の子供達をどうかこれからもよろしくね」
アルミーナは光の方へと歩いていった
ア「アルミーナ様 どうかお気をつけて 良い旅を」
サ「あれ…..?アルミーナお姉さんは…?」
ア「今 帰られましたよ。あ、これをサイネリアにと渡されましたよ」
サ「可愛い!!」
アルミーナ様はサイネリアとネリネに栞を作ってくれたようだ。なぜネリネの文があったのか不思議だったが、おそらくロベリアに教えて貰ったのだろう
ア「気に入ったようですね」
サ「うん!」
ロ「アセビ サイネリア お茶が入りましたよ?皆さん揃ってますからいらしてください」
ア「行きましょうか」
サ「うん!今日のおやつ何かな?」
ア「そうですね」
人は誰しも子供が好きとは限りません彼女場合は子供を愛しているでも助けることが出来ない僕はこの考えは子供を愛していると思えないのです。ですがこれはあくまで僕の意見です。サイネリアとネリネに栞をくれた事、サイネリアを自分の子供に重ねている事を考えると彼女は子供を愛してはいるのでしょう。
人を愛することは難しいことですね…僕たち図書館員は人間では無いですから。アルミーナ様のように子供または人を愛することが出来ればどれだけ良かったかとたまに思うことがあります。
ア「人とは本当に不思議ですね….wだから人に対する探究心は止められないwおっと皆さんを待たせておりますので今回はここまでに致しましょう。それでは皆様、良い旅を」