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#うりひろ
カイ
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kaho☆
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コメント
1件
うわ、この話……胸がぎゅっとなるなあ。第1話からもう別れのシーンが来るとは思わなかったけど、逆にここから始まることで「この一瞬」の重みがすごく際立ってる。hrとur、どちらの視点で読むかで印象が変わるような構成も面白い。特に「来ないでほしいと願った悪魔の日」という表現に情感が詰まってて、星と海の描写も儚い別れを美しく引き立ててた。続きが気になるというより、この一篇でちゃんと完結してるのも潔くて好みだよ。
ur) ――俺、この町を出るんだ。
聞きたくなかった。
考えたくなかった。
でも、抗えなかった。
それが、ur彡の選択だから。
hr) そっか……もう、決めたんだね。
ur) ごめんね……
謝らないでよ。
否定なんてしないよ。
誰も怒らない。
誰も、君を恨んだりしない。
俺は恐る恐る聞いた
hr) いつ……出るの?
ur) ……あと、二週間後。
あまりにも、絶望的だった。
君と会えなくなるまで、
あと二週間しかない。
その事実を前に、
俺はただ、途方に暮れることしかできなかった。
ur) だからさ、あと二週間、一緒に思い出作ろうよ。
hr) ……そうだね。
それからの二週間、
俺たちは毎日、一緒に過ごした。
ある日は、二人でカラオケに行った。
ある日は、ゲームセンターではしゃいだ。
またある日は、二人で映画を見た。
何気ない一日が、
何よりも大切な思い出になっていった。
そして――
今日で、お別れ。
来ないでほしいと、
何度も願った。
今日という日が、
永遠に来なければいいと思った。
俺にとって、悪魔みたいな一日。
俺たちは、
星がよく見える海岸へと足を運んだ。
群青色の海には、
月と星が美しく映り込んでいた。
波が寄せては返すたび、
水面に散らばった光が揺れる。
その美しさが、
かえって俺の胸を締めつけた。
この一瞬を、
切り取って。
月明かりに照らされた君の横顔も、
静かに揺れる群青色の海も、
二人を見守るように輝く星空も。
全部。
全部、忘れたくない。
どうか、この景色が。
この時間が。
君と過ごす最後の夜が。
永遠に、終わらなければいいのに。
叶わないとわかっていても、
そう願わずにはいられなかった。
この一瞬を、
切り取って。
時が止まってしまえばいい。
明日なんて来なければいい。
君が遠くへ行ってしまう未来なんて、
どこにも存在しなければいい。
――それでも、時間は進んでいく。
だから
この瞬間だけは、
誰にも奪われないように。
君の声も、笑顔も、温もりも。
この胸に、刻みつけておこう。
この一瞬を、
切り取って。
せめて、この夜だけは。
俺に、夢を見させて。
あの、白昼夢のような、
幸せで、儚い夢を。
静寂の中に、
大好きな声が響いた。
ur) ……今、離れてもさ。
少しの間を置いて、
君は続けた。
ur) きっとまた、会えるから。
ur)ー約束
そう言って微笑んだ君の顔は、
切なくて。
儚くて。
今にも消えてしまいそうなほど脆くて。
それなのに、
どうしようもなく美しく、輝いて見えた。
hr) ――絶対、約束だからっ!
声が震えた。
目元がじんわりと熱くなる。
自分でもわかっていた。
きっと今の俺は、
ひどい顔をしている。
それでも、構わなかった。
君の前で格好つけることより、
今はただ、君との約束が欲しかった。
君が差し出した小指に、
俺も自分の小指を絡める。
指先に触れた、君のぬくもり。
この温度さえ、
忘れたくないと思った。
明日には――
もう、今までみたいには会えない。
君と過ごす日々も。
君と見る、幸せな夢も。
何気なく交わす言葉も、
当たり前のように隣にいる時間も。
全部、
全部、今日で終わる。
そう思うと、
また涙がこぼれそうになった。
――でも。
これは、永遠の別れじゃない。
君がそう言ってくれたから。
また会える。
また笑い合える。
いつかきっと、
何事もなかったかのように、
隣同士で笑える日が来る。
だから、今は。
この夜を忘れないように。
君の声も、
君の笑顔も、
君と見上げた星空も。
ひとつ残らず、
心に刻みつけておこう。
いつかこの夜を思い出すとき、
この切り取った一瞬が、
もう一度、鮮やかに蘇るように。
たとえ離れてしまっても、
この瞬間が消えるわけじゃない。
この一瞬が、
俺たちの記憶の中に存在している限り。
きっと、また。
君に会える。
もう、隣にはいない。
それでも、
君と過ごした時間が消えるわけじゃない。
あの夜の星空も、
交わした約束も、
君が最後に見せてくれた笑顔も、
全部、俺の中に残っている。
あの日、願ったんだ。
この一瞬を、切り取って。
どうか、永遠に忘れないように。
そして今、思う。
切り取った一瞬は、
過去になっても色あせない。
君がいなくなった明日も、
君と出会えた昨日も、
全部が今の俺につながっている。
だから、信じてる。
また会えるって。
あの夜と同じ星空の下で、
もう一度、君と笑い合えるって。
――この一瞬を、切り取って。
いつかまた、
君と新しい一瞬を重ねるために。
この一瞬を切り取って
_完