コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
教室の中には、生徒が、7〜8人しかいない。
「…教室、間違えて…」
「ない、安心しろ。どうせまだ来てないだけだろ、テキトーに座って待ってるのがいいだろ。」
そう言い残し、俺は保住を置いて教室の一番窓側の一番後ろの席に腰を掛ける。
「待てよ〜、桃瀬〜。」
追いかけてくるように隣の席に腰掛ける保住。
「それでさ〜」
「まじ!?」
「!」
「どした?」
「い、いや、あ、あの子、すっっごい可愛い…マスクしてんのに。」
「は、そんなわけ…あるわ。」
「あーしらと同い年…だよね、制服のリボンの色、おんなじだし…」
「同じクラスかな?」
「話しかける〜?」
「いや、やめとこ。先に教室行って、おんなじだったら話てみればいいっしょ。」
「だね〜。」
(いま、絶対、あの人達私の事話してたよね…!?)
私、萌田海莉、今日から高校生である。
簡単に言うと、ものすごく人見知りで、恥ずかしがり屋、そしていつもマスクをしている。
マスクをしている理由は、たくさんある。
その一つとして、顔を見られたく無いからです。
(教室は…1-Cか…。)
私は、他の人達に続いて、校舎内に足を運んだ。