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「ここが帝立学園ね…」

セレーネは校舎を見上げた。何回建だろう

「ここで美少女達を眺めるわよ!!…まずは友達探しからね、…」




1日目


・6限目が終わるまで誰にも話しかけてもらえなかった。1人だけ男爵家の男の人が話しかけてきたけどキモかったのでお父様に連絡


2日目


・美少女なし。

・授業中に居眠りしたとき先生の髪がアヒルに変わる夢をみた。不快


3日目


・今度授業参観の時皇族が来るらしい。アイツも来るのだと思う吐き気がする

・気位の高そうな女に足を何度も踏まれた。女はおそらく伯爵令嬢だったはずでうちより身分は低いのでお父さまに連絡


4日目


・ゆるふわ系美少女を発見した。話しかけようとすると悲鳴をあげてどこかに行ってしまった。残念


5日目


・誰か話かけて


(誰か話しかけてぇぇ…いや、入学式から5日ですよ?1人も友達も話し相手もできてないの…?)


「…ここを、セレーネ嬢。解りますか?」

先日この先生の髪の毛がアヒルになった夢をみた。実に不快だ

「はい、そこは公式を_____」

(私なんて一生友達でき無いのかな、まぁ美少女眺めたかっただけだし私にはこれで十分なのかもしれない…)


授業が終わった後セレーネは物思いに耽った


(でもせめてあの方には会いたい…)


「…あの、セレーネさんですか?」


「あ、はい…?」

(誰だろ…なんの感情もこもってないみたいな声)



「私パアル・オルカ・シャル・セルフォア…」


「…ん?え?」

(苗字がセルフォアと言うことは…?)


「第三皇女です」


「えぇぇぇ???!!」

(シャル皇女さま!?私の美少女ランキング3位の方だわ!会いたかったぁああ!!可愛いぃいいい!!!)


「それで用件なのですが…」


(一体何の要件?私何かしたかな、ハッまさか皇女の気に障ったということで死刑?!)

「お友達になりませんか?」


「…え?あ、え?も,もちろんです!」

(オトモダチ??!!美少女の友達とか最高じゃない!もちろん!! )

「ありがとうございます!ずっとセレーネさんと仲良くなりたかったんです。それではまた明日」


「は、はい!」









(計画は順調かしら。あの辺境伯の娘にしたら警戒心が全く無いわね。都合が良い)

「シャル」


「あらボメリーじゃない」


「…セレーネとお友達作戦とやらは成功したのか?いや成功したよな」


「ええ成功したわ。あとは兄上に報告すれば今日の任務は終わり。さ、帰りましょう」


「…そうだな」


美少女達を眺める、ただそれだけ!

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