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翌日
放課後の道場にて
サイハンザヤ「私はモンゴルから来たサイハンザヤ。ここの2年生の転校生だ。1年生の黒井カラスはあんただな?」とモンゴル伝統の武器である**『イルド』**を「シュッ!」と鞘から抜くのだった。
カラスは似た者同士のゴスが登場してやや「ニヤッ」としながらも仏頂面な表情を崩さずこう言った。「そうよ。ここに何しに来たの、サイハンザヤ?」
サイハンザヤ「あんたとの勝負をしに来た。」
カラスはその言葉を聞き、壁掛けに置いてあるうちの一つの漆黒な鍔付きの木刀を握り、サイハンザヤに向けるのだった。「あなたがそう来るなら私も容赦しないわよ?あなたは9割以上本当のことを話していて嘘がないわね。」
サイハンザヤ「そうだ。あんたも私も嘘が嫌いということだ」
そう言って感情を排してサザヤイハンとカラスが一騎打ちをするのだった。「カンッ!!」、「バチンッ!!」と鍔迫り合いをしたり避けて戦った。
カラスの心の声「90%の確率で私の思想と似ている…けど私とあなたの違いは私は理系のゴスであなたは文系のゴス。一つ言っておくわ。私はあなたの心の声を読んで気付いた。あなたはウランバートル出身のフリークで日常的に趣味で魚を川と湖で釣ることから**『アングラーのサイハンザヤ』**と呼ばれているのはこのためか。彼女の強靭な肉体は孤高の強さの表れ」
サイハンザヤの心の声「カラス…お前は私より年下のようだが大人の風格を持っている。これは隠れキリシタンの重みを背負った強き令嬢という宿命の故か。今ここで蒼き狼の精神をこの手で見せつける」
そのようにお互いの思想がぶつかり合いながらも「バチッ!!」とぶつかり、「フンッ!!」と攻撃をかわした。
カラスが隙を見つけて、サイハンザヤの攻撃を見切った上で鳩尾を打ち、返り討ちにしたのだった。
カラス「よくやった。科学的にも素人の動きとは思えない経験者の動きだったわよ、サイハンザヤ」
鳩尾を抑えて蹲るサイハンザヤはこう言った「はっ…はっ…さすが理系のゴスだ、お前は。お前みたいな奴と出会えてよかったぞ。」と言って手を差し出してカラスも同意してサイハンザヤの手を握って立ち上がった。
カラス「あなたの勝ちたい想いは忘れないで。その気持ちを捨てて諦めることは己の意思を喪失するのと同じ。」
今夜。寮部屋にて
※この寮部屋には11人の部屋になるので3段ベッドが3つ。2段ベッドが1つあります。
1つ目の3段ベッドは下からアミナグリ、ミン、ファジン。2つ目はリンドン、サイハンザヤ、デニズ。3つ目はカイ、ツェリン、ユーニン。
2段ベッドは下からリーアンとアンアン。
それぞれ横になって和気藹々とトークをしていた。
アンアン「サイハンザヤそれ本当?!!あの女王様のカラスに挑んだって…カラスと同じ一年生の僕でさえも恐れる相手なのによく決闘したよな!!」
サイハンザヤ「アンアン。これがフリークな精神だと言うことだ。私が年下のカラスに負けたのは痛いところを突かれただけだ。同じ一年生とは思えないくらい達観した世界観を持ってるからな。」
リンドン「だったら武器オタクの私に任せてよ!!私の**『ツヴァイヘンダー』**があればカラスなんてイチコロだよ!!」
デニズ「大きければ勝てると言う考えは物理的に浅はかで野蛮な考えです。俺にとってはカラスに挑むならまずは相手を知らなければいつまでも負け戦になります。」
アミナグリ「相変わらず物理オタクなムスリムらしいよ!カラーアレルギーって言ったよね、前に?」
ユーニン「弱点らしいよ。確証はないけどカラフルな服を着るだけでアナフィラキシーショックを引き起こして失神するんだってね。」
ミン「そうなの?!!外側からじゃ見えないね!!」
ファジン「これが学園の女王としての使命なのか」
ツェリン「オーマイガー!!」
カイ「カラスもそれがわかってるんだとしたら隙を与えない人だと思うよ!」
リーアン「只者ではない相手ね、黒井カラス。」
アンアンが二段ベッドから「ゴトゴト」と降り、一段にいる隣の姉リーアンのところへ駆けつけた。
リーアン「何するのよ、バカアンアン?」と神妙な顔をするのだった。
アンアン「お姉ちゃん」と言って「ヒュッ!」とジャンプしてお腹をダイブして抱きついてスリスリするのだった。
リーアン「やめなさいよ、もう」
アンアン「カカ(パイワン語でお姉ちゃん)にたっぷり甘えたいの!!だから抱っこしてよー!!」と
そう言いながらもリーアンは「しょうがないなぁ。」と頭を撫でて寝るのだった。
カイ「甘えん坊さんね、アンアン。次はカイ姉さんが甘えさせてあげるから」
コメント
1件
読ませていただきました!第8話、対決とその後の寮の空気感のギャップがすごく良かったです。カラスとサイハンザヤの鍔迫り合い、お互いの心の声で「理系ゴスvs文系ゴス」「アングラー」「隠れキリシタン」とキャラの背景がどんどん見えてくるのが面白かった。最後のアンアンがリーアンに甘えるシーンは、戦いの緊張から一転してほっこりしましたね。11人もいる賑やかな寮の日常、これからどう化学反応が起きるか楽しみです。