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コメント
3件
光と馨の「悪巧みを楽しむ」感じがもう最高すぎる……! お姫様たちを喜ばせるために、わざわざ喧嘩の台本を作って演じるって、双子の狂気じみた仲良さが滲み出てて鳥肌立ったわ。特に馨が台本にない「大嫌い」をあえて投げかけて光を煽るところ、絶対狙ってるのが分かってニヤニヤしちゃった。ハルヒが巻き込まれて迷惑そうにしてるのも含めて、この歪で楽しい空気感、めっちゃ刺さるよ🔥 続き、早く読みたい!
璃空
2,915
最終形態ろってりあ
245
初投稿です。(下手でも見逃してください)
⚠︎光攻め、馨受け
パクリ、パクられ❌
なんでも許せる人以外は🔙
「ねえ光、今日のテーマ、どうする?」
制服のネクタイを締めながら、馨が鏡越しに光へと問いかけた。
光はソファに背もたれ、退屈そうにスマホをいじっている。
「うーん、最近いつも通りの『禁断の愛』だし、お姫様たちもちょっと展開に慣れてきちゃってるよね。環先輩のウザい絡みもワンパターンだしさ」
「じゃあ、ちょっとスパイス効かせてみる?……例えば、僕たちが本気で喧嘩しちゃうとか」
馨の提案に、光の目がピクリと動いた。
スマホをポケットに放り込み、楽しそうにニヤリと笑う。
「それ面白そう! いつもベタベタしてる僕たちが、営業中にガチの口論を始めるわけだ。お姫様たちの絶望した顔が目に浮かぶよ」「でしょ? 題して『シンメトリーな悲劇の双子・決裂編』。きっかけは何にする?」
二人は頭を突き合わせ、楽しそうに悪巧みを始めた。
「じゃあさ、昨日買ったお揃いの新作アクセサリー、光が勝手に僕の分まで誰かにあげちゃった、とかは?」
「いや、それだと僕がただの嫌な奴じゃん。もっとこう……お互いの『愛の重さ』がすれ違う感じがいい。……そうだ、ハルヒを巻き込もう」
光が名案を思いついたように指を鳴らす。
「僕が『最近馨はハルヒとばかり仲良くして、僕のことを蔑ろにし
てる』って嫉妬して、馨を責める。
馨は『光の束縛が息苦しい』って反論する。これならお姫様たち
も『切なすぎる……!』って悶絶するでしょ?」
「あはは、さすが光、悪趣味。ハルヒ、絶対に『いい迷惑だ』って
顔するだろうね。……よし、流れはこうね。
最初はいつも通り仲良く接客して、途中で僕がハルヒにお茶を運
ぶ。それを光が見咎めて、喧嘩スタート」
「オッケー。合図は、僕が馨の肩を強めに掴むところから。
……絶っっっ対笑うなよ、馨?」
「こっちのセリフ。じゃ、行こうか。お姫様たちが待ってる」
二人は完璧なシンメトリーの笑みを浮かべ、更衣室のドアを開けた。
・・・・・
「光くん、馨くん、今日も素敵ね……!」
営業が始まると、常陸院ブラザーズのテーブルはいつも通りの甘い空気に包まれていた。
一つの椅子に二人で座り、一本のポッキーを両端から口にくわえてお姫様たちをキャーキャー言わせている。
(……そろそろ、いっか)
馨は光と視線を交わすと、すっと席を立った。
「ごめんね、お姫様たち。ちょっとハルヒのところに、新しいハーブティーの茶葉を届けてくるよ。ハルヒ、男のくせにそういうの疎いからさ」
馨がわざとらしく、ハルヒのいる隣のテーブルへ向かう。
「馨くん優しい……!」と姫がハーブティーに気を取られている隙に、光の表情がガラリと変わった。
楽しげだった笑顔が消え、冷たい嫉妬の炎が灯る。
「……馨」
光が低い声で呼び止め、馨の後を追った。
ハルヒのテーブルの目の前で、光は約束の合図通り、馨の肩をガシッと強めに掴む。
「っ……光?」
馨が驚いたように振り返る。
その表情は、すでに「怯える受けっぽい弟」の演技に入っていた。
「またハルヒのところに行くんだ。最近の馨、ハルヒ、ハルヒって、そればっかり。僕といるより、ハルヒといる方が楽しいわけ?」
「な、何言ってるの、光。僕はただ、部員として手伝おうとしただけで……」
「言い訳しないでよ! 馨はいつもそうやって僕から逃げる! 僕たち二人だけで完璧だったのに、馨が壊そうとしてるんだ!」
光の怒鳴り声に、音楽室の喧騒がピタリと止まった。
お姫様たちが息を呑み、何事かと双子を凝視する。
巻き込まれたハルヒは、持っていたトレイを抱えたままあからさまに嫌な顔をした。
「……ひどいよ、光」
馨の瞳に、みるみるうちに涙が溜まっていく。
もちろん、お姫様たちに見える角度を計算し尽くした涙だ。
「光のそういう独占欲、もう疲れたよ……! 僕のこと、自分の所有物だとでも思ってるの!?」
「思ってるよ! 馨は僕の半身だろ!? なんでそれが分からないんだよ!」
光の迫真の演技に、周囲の女子生徒からは「光くん、愛が深すぎて暴走してる……!」「馨くんが可哀想……っ!」と、悲鳴に近い声が上がり始める。
しかし、光の掴む力が予想以上に強かったこと、そして光の目が「演技」の枠を超えて妙に本気で怒っているように見えたことで、馨の心にほんの少しの焦りと、悪戯心が芽生えた。
(あ、光、さてはさっき僕がハルヒと本当に楽しそうに話してたの、本気で根に持ってるな?)
それなら、もっと煽ってあげよう。
馨は心の中で意地悪く微笑んだ。
「もう知らない! 光なんて、大嫌いだ!」
台本にはなかった、最も光が言われたくないはずの「大嫌い」という言葉。
それをあえて最大級の感情を込めて叩きつけ、馨はハルヒの後ろへと隠れたのだった。
長くなるので一旦切ります。