第1章 霊
題「死を呼ぶ公衆電話」
近所の公園に”死を呼ぶ公衆電話”がある。
深夜に突然コール音がなることがあり、そのとき、受話器を取った人は死ぬという。
「そんなことあるわけねぇよ」
俺から公衆電話の噂を聞いた気の強い友人は、事実を確かめるために、深夜、その公衆電話の前で待つという。
深夜、俺は「これでお前が死んでも、公衆電話の呪いってわけだ」と低くつぶやき、公衆電話の電話番号をスマホでタップしながら、友人の背後に近ずいた。
※意味はコメントです。
コメント
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※意味 繁華街なら話は別だが、普通に考えて、深夜の公園に行くような人はほとんどいない。 言い換えれば、そこで犯罪が起きたとしても、目撃者がいることは少ないということ。 わざわざ気の強い友人に「死を呼ぶ公衆電話」の話をした語り部は、誰もいない公園で友人を殺害しようと計画を立てていたのだろう。 いいや__もしかしたら、その「死を呼ぶ公衆電話」の噂の元凶こそが語り部なのかもしれない。