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📖 第九章:「揺れる距離」
放課後。
教室のざわめきが徐々に消え、廊下に残るのは靴音と微かな空気の揺れだけ。
○○はロッカーの前で立ち止まった。
耳に入ってきたのは、いつもの友達の囁き。
友達A:「ねえ、聞いた? 冴と○○、付き合ってるんだって」
友達B:「マジで? うそでしょ、なんか怪しいよね」
○○の胸が少し重くなる。
噂……自分と冴についての、誰かが勝手に作った話。
心の奥で、ある感情が芽生える。
――冴の“評判”を壊したくない。
自分のせいで、冴が何か言われるのは耐えられない。
その瞬間、○○は決めた。
“距離を置こう、” と。
翌日から、○○は意識的に冴から少し距離をとるようになった。
休み時間、 廊下、 帰り道 ―― なるべく顔を合わせないように。
冴は何も知らずに、いつも通り○○の横に歩こうとする。
冴:「……○○、どうして最近、距離置くんだ?」
○○:「……え?」
冴:「前みたいに、一緒に帰らないのかって」
○○は視線を落とし、言葉を飲み込む。
冴の表情には、困惑が混ざっている。
○○:「……別に、なんでもない」
声は小さく、でも意志ははっきりしている。
冴は眉をひそめる。
冴:「……なんか変だな。俺、何かしたか?」
○○は答えない。
答えれば、真実が露わになって、冴を巻き込む。
だから、黙る。
――これが、守る方法だと思った。
次の日も、その次の日も、○○は少しずつ距離をとる。
冴は最初こそ戸惑うが、理由がわからず、ただ首をかしげる。
廊下の角で、偶然すれ違った時も――
冴:「……○○」
○○:「……」
冴の声に、○○は一瞬立ち止まる。
でもすぐに、目をそらして歩き去る。
その夜、○○は一人、自室で天井を見つめる。
○○:「……これで、冴は平気だよね」
心の中で、自分を納得させる。
でも――どこかで、寂しさが、ぽつりと落ちる。
冴の無邪気な笑顔、前の帰り道、あの温度。
それを思い出すと、胸が少し痛む。
まだ誰にも言えない。
守りたい――でも、同時に離れる理由が、心を締め付ける。
廊下の窓の外、夕焼けが少しずつ夜に溶けていく。
○○の決意と、冴の無理解の間で、距離は
静かに広がっていく。
END
えっとー…この展開ですみません))ウウッ :(
ネタが無いんじゃぁあぁあ!!、 )))シクシク
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